烏丸せつこ主演映画『八月の杜』8月22日公開決定
烏丸せつこが主演する映画『八月の杜』が、8月22日より全国順次公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルと場面写真も解禁された。
1945年3月10日未明、東京大空襲が発生した。アメリカ軍爆撃機による集中爆撃によって、木造家屋が立ち並ぶ東京の下町は火の海となった――。
本作は、その惨禍の中で記憶を失い、自分が何者なのかも分からないまま懸命に生きてきた女性が、周囲の人々と心を通わせながら、人生の終末に失われた記憶を取り戻そうとする姿を描く。
主人公・中原文は、幼い頃に空襲に遭い、空襲以前の記憶を失った。両親の記憶がまったくない文は、最も愛してほしかった親に名前を呼ばれる温もりを知らないまま、終戦後を必死に生き抜いてきた。
毎年、春季慰霊大法要に参加しては、断片的な記憶を頼りに、生まれ育った家や両親の名前を探し続けている。今年も死期を間近に控えながら大法要に参加するが、手がかりは見つからない。そんな中、長期滞在しているホテルで若き経営者・佳奈と出会う。佳奈は経営難により、地主から立ち退きを迫られていた。
それぞれに痛みを抱える2人は、次第に心を通わせていく。佳奈たちとの交流は、止まっていた文の時間を少しずつ動かし始める。文は失われた記憶を取り戻すことができるのか――。
主人公・中原文を演じるのは烏丸せつこ。空襲で被災し、記憶を失ったまま長年孤独を抱えながらも、気丈に生きてきた女性を演じる。経営難に苦しみながらも、必死にホテルを守ろうとする若き経営者・田島佳奈役には菜葉菜。そのほか、上村侑、村田秀亮(とろサーモン)、坂巻有紗、白川和子が出演する。





メガホンを取ったのは岩本崇穂監督。CMやPVのほか、短編映画やドキュメンタリーも手がけてきた映像ディレクターで、本作が長編映画初監督作品となる。
また、製作・原案・企画・脚本を務めたのは竹島秀子。長年、小学校教員として子どもたちと向き合ってきた経験をもとに、歴史や人々の暮らしに根差したテーマで脚本を書き続けている。
映画『八月の杜』は、8月22日より全国順次公開。
※烏丸せつこ、菜葉菜らのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■烏丸せつこ
1945年3月10日・東京大空襲。
犠牲になられた皆様へ鎮魂の祈りを捧げます。
空蝉や 火伏せの杜に 茜射す
■菜葉菜
東京大空襲は過去の歴史となりましたが、今の私たちも決して忘れることなく、後世に語り継いでいかなければと思います。この作品を通してその思いが皆さまに届くことを願っています。
■岩本崇穂監督
本作は、失われた記憶と向き合うひとりの女性の物語です。東京大空襲という出来事は、決して遠い過去ではなく、今もなお当時を生きた人々の記憶の中に静かに残り続けています。わずかな記憶を手がかりに原点を探し続ける姿を通して、失われたものとどう向き合い、どう生きていくのかを描きました。観る人それぞれの中にある記憶や大切な存在を、そっと呼び起こす作品になれば幸いです。
■製作・原案・企画・脚本:竹島秀子
この作品で描きたかったのは東京大空襲という歴史的出来事そのものではありません。戦前の記憶が全くなく両親の名も顔さえも知らないまま、ただ生きることだけを選び続けた一人の女性の最終章を、敬意をもって描きたいと思いました。そして、死を目前にして自分のアイデンティティを知りたいと思う、人として普遍的な願いをも彼女の物語を通して描ければと思いました。






