映画

映画『金髪』公開記念舞台挨拶

公開記念舞台挨拶
日程:11月22日(土)
場所:グランドシネマサンシャイン池袋
登壇:岩田剛典白鳥玉季坂下雄一郎監督

三代目 J SOUL BROTHERSの岩田剛典が11月22日、映画『金髪』の公開記念舞台挨拶に女優の白鳥玉季、監督の坂下雄一郎とともに登壇した。

本作は第38回東京国際映画祭で観客賞を受賞した。岩田は「観客賞がいちばんうれしい」とコメントし、喜びを表した。オファーを受けて脚本を読んだ際には、その面白さに強く惹かれ、「すぐに出演したいと思った」という。オリジナル脚本としての完成度に魅了され、一気に読み進めたそうだ。

また、会話劇を中心とした構成には俳優としての手応えも感じていたといい、「チャレンジではあるが、そのぶん気持ちが高まった」と語っている。“日常のあるある”を行動や発言で表現する点が多く、これまでに経験のない役どころだったものの、多くの人が共感できる人物像になると考え、前向きに取り組んだことを明かしていた。

生徒・板緑役を務めた白鳥は、金髪姿を初めて見た際、「自分ではないように感じたが、『これが板緑なのだ』と役への理解が深まった」と述べた。毎朝現場で金髪のウィッグを着用することで気持ちが切り替わりやすくなり、役づくりにも役立ったという。また、休憩時間には岩田と常にセリフの掛け合いを行い、互いに励まし合いながらシーンを作り上げていったと振り返った。岩田も白鳥の落ち着いた様子に感心し、会場には和やかな雰囲気が広がった。

坂下監督は、岩田さんについて「さわやかで笑顔が印象的だが、その裏に何を考えているかわからない雰囲気があり、今回のキャラクターに合うと感じた」と起用理由を説明した。岩田さん自身も、「ほぼ自分に近い」と語り、市川という役柄に親しみを持って演じた様子をうかがわせた。

ステージでは、岩田と白鳥が“今年の漢字”を発表する場面もあった。白鳥は「猫」と記したフリップにイラストを添えて紹介し、今年は特に猫への関心が高まったと語った。猫を飼いたいという思いから、「家を購入したい」という新たな目標まで生まれたという。

休日には猫カフェを訪れたり、空き時間にはSNSで猫の写真を見たりするなど、日常的に猫にまつわる情報に触れているとのこと。さらに、実際には猫を飼っていないものの、猫砂を見に行ったり、ペットショップに立ち寄りたくなるなど、猫への強い愛着を楽しそうに話していた。

一方、岩田は「外」と書いたフリップを掲げ、「タトです」と冗談めかして紹介し、会場を和ませた。すぐに「冗談です」と笑みを見せつつ、今年は「外の世界を知る一年だった」と振り返った。今年は仕事で海外に行く機会が増え、昨年までとは大きく状況が変化したことを実感しているという。

また、司会者から海外作品への興味について問われると、「もちろん興味があります。出演してみたいです」と答え、海外での活動にも意欲を示した。

イベントではキャノン砲によって金色のテープが放たれ、公開を祝う華やかな演出が行われた。完成した作品を観た岩田は、「身につまされる思いがあった」と笑顔で振り返ったうえで、「大人の方々には共感できるシーンや言葉が随所にある作品です。他人事としては見られないような、新しい感覚の作品になっています」とコメントし、会場から大きな拍手が送られた。

『金髪』キャスト&スタッフ
主演:岩田剛典
白鳥玉季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈
監督・脚本:坂下雄一郎
音楽:世武裕⼦
配給:クロックワークス
©2025 映画「金髪」製作委員会
2025年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/103分/G

公式HP:https://kinpatsumovie.com

公式X:@kinpatsumovie

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