来年2月ユーロスペースほか全国順次公開予定の浜野佐知監督の最新作『金子文子 何が私をこうさせたか』。先頃、米ニューヨーク市で開催されたニューヨーク国際映画賞(New York International Film Awards)にて、 「長編映画部門最優秀監督賞(浜野佐知監督)」、「最優秀主演女優賞(菜 葉 菜)」、 「Best Biographical FiIm」、 「Best Historical Film」、 「Best Indie Feature」を 受賞しました。
このニューヨーク国際映画賞は、ニューヨーク市マンハッタンで開催される映画 および脚本のコンペティションで、今回、全世界から5000作品を超える出品数の なか、5冠を達成するという快挙となりました。
■浜野佐知監督コメント
『Kaneko Fumiko』(英語タイトル)が「NEW YORK INTERNATIONAL FILM AWRD」で最優秀監督賞(Director Sachi
Hamano)、最優秀女優賞・演技賞(Nahana)など、5つの賞をいただきました。アメリカという国で金子文子が選ばれたことた。浜野佐知監督と菜葉菜さんより受賞コメントが届きました。
あわせて、本ポスタービジュアルと 公開日が、2026年2月28日(土)ユーロスペースほか全国順次公開となります。
はとても意義のあることだと思います。この賞を契機に世界中に『Kaneko Fumiko』を届けられるよう頑張ります。
ありがとうございました!

■菜 葉 菜さんコメント
New York International Film Awards という素敵な映画賞でベストアクトレス賞を頂けたこと心より嬉しく思います。
何より浜野監督と共に受賞出来たことは言葉にならないほど幸せです。
金子文子という実在した人物を演じることは心身共に簡単ではなかったけれど、この作品が国を超えて沢山の方々に
届いたということを実感し、自分にとっても役者として意味のあることだったんだと思っています。
浜野監督を始め、スタッフ、共演者の皆様、そして作品を応援して下さる沢山の方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!
1923 年9月、朝鮮人の朴烈と共に検束され、1926年3月、大逆罪で死刑判決を受けた虚無主義者/無政府主義者 の金子文子。
恩赦で無期に減刑され、栃木女子刑務所に送られたが、 7月23日、独房で自死した。没年23歳。
金子文子は、なぜ死んだのか?
本作は、残された生の声を伝える短歌をもとに、これまで空白であった死刑判決から自死に至る 121 日間の、 文子のたったひとりの闘いを描く。
メガホンを取ったのは、1971 年にピンク映画で監督デビューし、300 本を超える映画を監督・制作してきた浜野佐知。長年映画化を切望し続けた金子文子の最後の孤独な闘いを監督人生の集大成として完成させた。
主演には、菜 葉 菜。
『百合子、ダスヴィダーニヤ』『 雪子さんの足音』で浜野監督作品に出演し、その演技力から文子役として抜擢。最後まで国家権力に叛逆した文子の魂の叫びを体現した。また文子の同志・朴烈には、 監督としても活躍している小林且弥。予審訊問で文子と問答を重ねる予審判事・立松懐清には、三浦誠己。 文子に転向声明を書かせるよう指示を受けた女子刑務所長に結城貴史。教誨師として文子と対話する片山和里子に洞口依子。他、浜野作品に馴染みの深い吉行和子、白川和子、大方斐紗子、鳥居しのぶに加え、和田光沙、 咲耶、佐藤五郎、菅田俊、足立智充など個性的な俳優陣が集結。脚本は山﨑邦紀、撮影監督は髙間賢治、音楽 監督は吉岡しげ美。長野県松本市にある戦前の裁判所や少年刑務所を移築した 「松本市歴史の里」などで撮影された。
出演:菜 葉 菜
小林且弥 三浦誠己 洞口依子 白川和子
結城貴史 和田光沙 鳥居しのぶ 咲耶 佐藤五郎 足立智充 贈人 浅野寛介 森 了蔵 関根大学
巣山優菜 草野康太 伊藤雄太 紫木風太 小水たいが 藤本タケ 宝井誠明 荒木太郎 柳 東史
/ 大方斐紗子 菅田 俊 吉行和子
監督:浜野佐知
企画:鈴木佐知子 脚本:山﨑邦紀 撮影監督:髙間賢治(JSC) 音楽監督:吉岡しげ美
照明:上保正道 録音:山口勉 美術:佐々木記貴 セットデザイン:中嶋義明 制作:森満康巳 助監督:永関勇
衣裳:青木茂 ヘアメイク:小堺なな 編集:目見田健
製作・配給:旦々舎
日本:2時間1分
映倫レイティング:PG12
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