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映画『港のひかり』特報映像&ティザービジュアル&9名の豪華追加キャストが解禁!

余命10年』『ヤクザと家族 The Family』などを手がけ、第48回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した藤井道人監督による最新作『港のひかり』が、11月14日(金)全国公開となります。
『港のひかり』

この度、おじさんと幸太の長年の年月を描いた<特報映像・ティザービジュアル>が解禁!

解禁となった特報映像では、舘ひろし演じる元ヤクザの“おじさん”こと三浦が背負う業を感じさせる全身の入れ墨姿や、尾上眞秀演じる目の見えない少年・幸太が周囲の子供たちに虐められている様子が。
交わるはずの無かった二人はあることをきっかけに奇跡的な出会いを果たします。

「ヤクザって悪い人だよね。おじさんはそんな人じゃないよね」という幸太の純粋無垢な想いを受け、三浦も幸太に対して「少年は私を一人の人間として接してくれました」という思いを、二人が絆を深めていく映像と共に語られます。

年の差を超えた二人の友情を超え、場面は眞栄田郷敦演じる成長した幸太と三浦のシーンに移り、「毎日考えていた。おじさんは赤の他人である俺に何でここまでできるんだろうって」と幸太は語ります。

かつての自分を絶望から救いだし、「光」を与えてくれたおじさんが、なぜ他人に対してここまでの無償の愛を注いでくれたのかを想い、その想いに反応するように複雑な表情で目に涙を浮かべる三浦の様子が映っていました。
そして、突如警官である幸太が拳銃を発砲する姿が。最後には極寒の吹雪が舞う中で、血まみれで二人抱き合う姿が映し出され、青年・幸太の「ありがとう、おじさん」という意味ありげな台詞を残して映像は終わります。
二人の友情が育まれた長い年月と、三浦が与えた「光」が紡ぐ結末に大きな期待を感じさせます。

三浦と幸太の姿を切り取った、2種類のティザービジュアルが解禁されました。
1枚目は小さな漁船に乗って、海を航海する二人の姿が映し出されています。笑顔を浮かべながら、真っすぐに前を向いていて「おじさんは、僕の世界を照らしてくれた。」とコピーが添えられているように、お互いに世間の外れ者である二人が、世の中という大海原に出ていこうとすることを暗示しているかのようなビジュアルになっております。
港のひかり

2枚目は青年・幸太に対して、温かい表情を浮かべる三浦とのシーンが映し出されています。「ずっと忘れない」というコピーがありますが、これは二人のどちらからの言葉なのか、そしてどんな意味が込められているのか、2枚のビジュアルを見比べることで、二人の長年の関係性や今後の展開を示唆するようなビジュアルになっています。
港のひかり

港のひかり

青年・幸太の恋人である浅川あや役には、黒島結菜。

三浦がかつて所属していた河村組の組長・石崎剛役には、椎名桔平。

同じく河村組の組員・⼋代⿓太郎役には斎藤工。

元・河村組の組長・河村時雄役には宇崎竜童。

幸太が働く警察署で先輩となる⼤⿊浩役は一ノ瀬ワタル。

大黒の元上司にあたり、昔はマル暴として三浦とも対峙していた、元刑事の⽥辺智之役には、市村正親。

幸太の少年時代に一緒に暮らしていた叔母の⼤森美和⼦役には、MEGUMI。

そして、漁業組合の会長であり、三浦や幸太の懸け橋となりながら、二人を温かい目で見守る荒川定敏役を演じるのは、笹野高史。

キャストコメント

黒島結菜
映画”パレード”ぶりの藤井組でした。藤井監督の現場は、作品に関わっている全員で映画を作り上げるという思いがとても強く、映画が完成した時にみんなで味わった達成感は忘れられません。その一員になれたこととても嬉しく思います。私が演じた浅川あやは、しっかりと自分の足で立って生きる途中にいる人物です。幸太と支え合いながらも自立した役どころになるよう演じました。舘さんとは何度か共演していたこともあり、現場で再会を喜び合いました。またこの映画の企画から撮影にかける思いをお聞きし、映画作りの面白さを改めて感じました。そして、今回は木村大作さんが35mmフィルムで撮影してくださいました。興奮しました。現場にはチェック用のモニターもなく、藤井監督が現場にいて、心地よい緊張感の中でのお芝居は、とても贅沢で幸せな時間でした。また、北陸の美しい景色をフィルムに残せたこと、大きな財産になったと思います。一日でも早い復興を、心より願っています。

斎藤工
一つの娯楽を超え、時代に必要とされ、必然的に生まれる映画があるとしたらば『港のひかり』は正に”それ”だと思います。河村光庸さん、藤井道人監督、舘ひろしさん、木村大作さん、日本映画の要であり、同時に邦画の未来を照らすひかりの様な方々のプロジェクトに参加させて頂けた事は、ご褒美の様でもあり、未熟者の自分には恐ろしさもありました。憧れの更に向こう側にあった木村大作さんのフレームの中で、大先輩方に囲まれながら、八代龍太郎と言う、愛し難き卑劣な人間を演じる人間として、唯一肯定し、愛でると言う、役者業の奇天烈さと旨みを同時に味わせて頂きました。剃り落とした眉毛も含め、斎藤工が本作に少しでも役立っている事を祈るばかりです。2023年の年末、撮影期間中、毎日眺めていた立山連峰の荘厳な山々の景色が今尚目に焼き付いています。北陸地方の復興に対して、自分が出来る事、映画が出来る事に、微力ながら向き合って行く所存です。『港のひかり』が北陸地方の方々のひかりになる事を心から願っております。

ピエール瀧
今回初めて藤井組に参加させていただきました。能登の清々しい海岸線、路面電車行き交う穏やかな富山での撮影はこころに深く刻まれる、思い出深い風景となりました。撮影の木村大作さんのパワフルな佇まいに身が引き締まり、舘さんと桔平さんというふたりの素晴らしい“アニキ”とお芝居をさせていただいたことは、とても光栄で幸福な時間でした。この映画のフィルムに刻まれた数々の風景が、鑑賞されたみなさんの心にいつまでも響き続けることを切に願います。

一ノ瀬ワタル
「港のひかり」は、2022年に亡くなられた河村光庸プロデューサーが生前に企画した最後の作品となってしまいました。自分にとって河村光庸プロデューサーは下積み時代からとても応援してくださった恩人の一人です。その恩人の最後の企画に出演できた事をとても嬉しく思っています。この映画が河村さんに届く事、そして多くの皆様に劇場で観てもらえる事を願っております。

MEGUMI
この度、港のひかりで大森美和子役を演じさせて頂きました。美和子は人生の歯車が少しづつ狂ってしまい、何処からやり直せばよいのかさえも見失ってしまった女性です。一件強烈なキャラクターにも見えますが、誰もが持つ弱さを体現している人です。そんな美和子に共感しながら演じさせて頂きました。
今作は震災前の能登を舞台に、地元の方々に沢山の協力を頂きながら、藤井道人さんと木村大作さんのタッグで撮影されました。能登の美しい景色の中で自分の為ではなく、他人の為に生きるというテーマで描かれています。是非劇場でご覧下さい。

市村正親
本作で演じた田辺智之はマル暴の刑事。初めての役だったので不安はありましたが、良い役なので楽しんで演じました。舘さんと芝居できたことが嬉しかったです。舘さんは全てが格好いいので眩しかったですね。眞栄田くんは役の真っ直ぐさも相まって、さらに眩しかったです。藤井監督は”繊細”という言葉がぴったりで、あのつぶらな瞳に燃える情熱を感じました。次の仕事も楽しみです…というか使ってください(笑) 木村大作さんとの現場は緊張感に溢れ、身の引き締まる思いで参加していました。勉強になりました。能登の素晴らしい景色と、そこに生きる人々の生き様をぜひ大スクリーンでご覧ください。一日でも早い復興を、願っています。

宇崎竜童
演じなくて良いのだ、自然に台詞を言えば良いのだと言う事を此の作品に教えて貰いました。藤井監督の「河村は達観しているんです」の一言が心に響きました。大作さんは「あの頃」と全く変わらぬ物腰でワンカット撮り終える毎に話しかけて下さり心和ませて下さいました。舘さんは物静かなリアクションで全てを語って仕舞う自然体で私を支えて下さいました。皆さんに感謝です。有難う御座います。

笹野高史
藤井監督は常に短い単語や名詞での演出でした。じつはそれがとても分かりやすくて有り難かったです。はじめてのお仕事でしたが楽しゅうございました。木村大作さんによる「フイルム」での現場は、とても心地よい活気がありました。その貴重な経験をひとつも漏らすまいという、皆んなのひたすらな姿がとても印象的でした。とても居心地がよかった。私の役は、世話好きな宿屋のおやじさん。能登の風景とカモメの鳴き声が心の奥に染み込みます。能登の復興を心より祈ります。

椎名桔平
以前から藤井監督作品を観ていて、人の心の機微に触れる演出を感じていました。そして是非、藤井組で演じてみたいと思ってました。冬の富山の現場に入ると、フィルムのカメラを据えた木村大作さんがいて、その横には藤井監督が穏やかな眼差しで全体を見つめていました。現場の中心には舘さんが重厚かつ凛々しく立っていて、瞬時にこの映画の世界観に導かれました。石崎という屈折した人物を演じましたが、楽しく観て頂けたら幸いです。

監督・脚本:藤井道人
企画:河村光庸
撮影:木村大作
美術:原田満生
音楽:岩代太郎
出演:舘ひろし 眞栄田郷敦 尾上眞秀 黒島結菜 斎藤工 ピエール瀧 一ノ瀬ワタル MEGUMI 赤堀雅秋 市村正親 宇崎竜童 笹野高史 椎名桔平
配給:東映 スターサンズ
©2025「港のひかり」製作委員会

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