BABEL LABELに所属する秋葉恋監督の長編デビュー作であり、藤井道人がプロデュースを手掛けた映画『東京逃避行』の本編冒頭映像が公開され、著名人コメントが到着した。

本作は、第2回東京インディペンデント映画祭のグランプリ受賞作の長編映画化作品。秋葉監督自身が新宿・歌舞伎町で過ごした経験をもとに執筆した完全オリジナル脚本で、物語の舞台は、都の条例により“トー横”が封鎖された後の歌舞伎町。居場所を失った4人の想いと運命が交錯する、たった一夜の逃亡サスペンス。

本作が描くのは、単なる逃走劇ではない。そこにあるのは、今の日本社会が抱える「孤独」や「居場所の不在」、そしてネオンの影で透明化されていく若者たちの剥き出しの叫びだ。秋葉監督が徹底したリアリティで切り取った「社会の深淵」は、フィクションの枠を超え、現代を生きるものの心に鋭い問いを投げかける。

この物語に、歌舞伎町のリアルを普段から見つめてきた蒼井いろは(インフルエンサー)、佐々木チワワ(文筆家)、鈴木涼美(作家)をはじめ、同じく歌舞伎町を舞台にした映画『愚か者の身分』を監督した永田琴の他に、SYO(物書き)、しんのすけ(映画感想TikToker)、東紗友美(映画ソムリエ)や、俳優・プロデューサーのMEGUMI、俳優の莉子、川口葵(俳優・タレント)、さらには「ライチ★光クラブ」「帝一の國」の古屋兎丸(漫画家)、「青春爆走!」の研そうげん(漫画家)など、映画・文学・カルチャーの各分野から共感と支持の声が寄せられた。

著名人コメント(敬称略)

川口葵(俳優・タレント)

この作品を観て、改めて「人はひとりでは生きていけない」と感じました。
誰かの愛で自分の価値を感じる人もいれば、無限の愛を自分自身に与えれる人もいます。

愛される喜びを知って自分をより一層大切にできることもありますが、その愛情にあぐらをかいて近くにいる人の存在を当たり前に思ってしまうこともあると思います。
だから、帰る場所がある幸せ、寄り添ってくれる人がいる幸せ、心から大切だと思える存在がいることへの幸せを忘れず生きていきたいなと感じました。

もし今の居場所が辛いなら、無理をしてまでとどまる必要はないと思います。

その場所にいて、少しずつ自分を嫌いになったりしんどいなら、逃げる選択肢もあります。
なぜなら、その先で自分をもっと好きになれる何かに出逢えるかもしれないからです。
そして、自分の幸せだけを考えたその先に周りの幸せを願える自分とも出逢えることもあるからです。

MEGUMI(俳優・プロデューサー)

居てもいいし、逃げてもいい。
自分を守るという選択は、決して弱さではない。
その真実を、まっすぐに突きつけてくる作品でした。

私たちが見ている世界は、
ほんの一面にすぎない。
正しさも、痛みも、希望も、
角度が変われば、まるで違う景色になる。

思い込みの輪郭をそっと崩しながら、
この物語はそのことを力強く思い出させてくれます。

二人の少女が、新しい場所で、
自分の声で笑い、
自分の足で未来を選べていますように。

莉子(俳優)

居場所に正解はなく、彼女たちが選んだ道を簡単に否定することはできない。
描き方が違うだけで、私たちもきっとどこかで居場所を探しながら日々を生きているのだと感じさせてくれる作品でした。

映像や音楽、そこに流れる空気感がとてもリアルで、気づけば『東京逃避行』の世界へと引き込まれていました。

観る人それぞれが、自分自身の居場所についてふと考えたくなるような作品だと思います。

蒼井いろは(インフルエンサー)

新宿・歌舞伎町。
きらびやかに見える街の裏側で、居場所を探している人がいる。

私は普段、東横でインタビューをしています。
そこにいる子たちは、みんな何かを抱えながら、自分の居場所を探している。
自分の存在意義を問い続けながら、それでも今日を生きている。
私は、その姿は本当に強いと思っています。

この映画は、“かわいそうな若者”の物語ではなく、
「選ばざるを得なかった夜」を生きた4人のリアルでした。

家庭にも学校にも居場所がなく、
SNSや夜の街に救いを求める気持ちは、決して特別じゃない。
“推し”や“誰かの一言”が、その日を生きる理由になることもある。

でもその場所は、本当に自分を守ってくれるのか。
優しさの裏にある打算や、救いの顔をした依存。
この作品はそこから目を逸らしません。

「逃げる」ことは弱さじゃない。
生き延びるための選択。

それでも、逃げ続ける夜は長い。
だからこそ、人は“居場所”を求める。

居場所は、場所そのものじゃない。
傷を理解してくれる人がいること。
名前を呼んでくれる人がいること。

歌舞伎町のネオンの中で交差する4人の想いは、
今どこかで「ここにいていいのかな」と迷っている誰かの心に届くはずです。

この作品が、誰かにとっての小さな光になりますように。

佐々木チワワ(文筆家)

「居場所のない子どもたち」という報道が連日なされたトー横のニュースを見ている大人たちの中で、本当に居場所と言える場所がある人はどれだけいたのだろう。

自宅が安心して眠れる場所、と言える人がどれだけいるのだろう。

新宿も、歌舞伎町も、トー横も変わりゆく。

だけど私は、コロナの中でたくさんの少年少女がはしゃいでいたあの楽園のような景色が忘れられない。

鈴木涼美(作家)

逃げ込んだ先の歌舞伎町から、今度は全力で逃げることになった女の子二人を見ていて、危ないと警告されながら歌舞伎町に向かった日を思い出した。
そこは確かに危なくて、正しくない場所だったけれど、それじゃあもともと自分のいた場所がそんなに正しかったかは疑問だし、どんなに警告されてもその時必要な煌めきがそこにあった。
私たちが煙草を吸っていた場所にも、その十年以上後に女の子たちが溜まっていた場所にももう人はあまりいない。
あの子たちは今どこに向かって走っているのかな、とエンドロールを眺めながら思った。

研そうげん(漫画家)

映像から伝わる危うさ、常に薄氷の上を歩いているような感覚に陥る。彼女たちは生きている。その生活がすぐそばで起きているようだった。映像の緩急、演出もさることながらラスト10分の緊張感と言ったら。日和役の池田朱那さんの演技が説得力に満ち溢れ、観ている人を「逃避行」という体験に引き摺り込む。ここではないどこかへ。

 

SYO(物書き)

今さえ見えない彼女たちの痛み、叫び、苦難…
その深淵をきっと僕はわかってあげられない。
そんな上から目線の同情や憐憫は、いらない。
画面全体から気高い拒絶をひしひしと感じた。

物わかりよく自己改造した大人たちが失った
衝動が正しく焼き付いた、等身大の命の疾走。

しんのすけ(映画感想TikToker)

今この日本に、確かに存在する居場所の無い彼女たちを映画という媒体で届ける意味。
秋葉監督の視点で描いた「今」は、来年、そして未来にどう受け取られていくのだろうか。
刻まれた記録性こそ映画の面白さ。
まさに、今観るべき映画!

永田琴(映画監督)

言葉にできない辛さは、澱となって心のひだにひっついて離れない。
少女たちは、それを引き剥がそうともがいている。方法も知らないまま。
トー横には、そんな声なき叫びが響いている。
私はただ思った。どうか、この叫びに気づく大人が増えてほしい。

東紗友美(映画ソムリエ)

これは反抗の物語ではない。
壊れないために街を駆け抜けた若者たちの、たった一夜に刻まれた決断である。

どこへでも行けるはずなのに、なぜか同じ場所から動けなかった「あの頃」の感覚が胸をよぎる。
居場所とは、きっと場所そのものではなく、そこで出会った“誰か”なのだと思う。

逃げること、それは生きようとすることの衝動なのだ。
彼女たちと状況は違う。それでも、青くて熱を帯びた覚悟に、あの頃の自分を重ねていた。

古屋兎丸(漫画家)

監督はXで僕の本「僕たちの心中」を褒めてくれた。おそらく同時期に制作されたと思われる「東京逃避行」と「僕たちの心中」は驚くほど似た世界観がある。

生きにくい家庭(世界)から逃げ出す若者たち。二人は寄り添い、搾取され、引き離されながら、「生」と「死」と「性」の狭間を懸命に駆けていく。

将来有望な若い監督が見つめている「現在」は、きっと僕が見ているものと同じだ。 それが少し誇らしかった。

『東京逃避行』

出演:寺本 莉緒 池田 朱那
綱啓永 高橋侃
松浦祐也  深水元基  さとうほなみ
監督・脚本:秋葉恋
主題歌:町田ちま『ネオンと残像』(Altonic Records)
エグゼクティブプロデューサー:藤井道人  音楽:堤 裕介
製作幹事:サイバーエージェント
配給:ライツキューブ
制作プロダクション:BABEL LABEL
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会

公式サイト:https://tokyotohiko.babel-pro.com/

オフィシャルX:@tokyotohiko2026

オフィシャルTikTok:@tokyotohiko2026
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