映画

映画『愚か者の身分』完成披露試写会

完成披露試写会
日時:2025年9月24日(水)
場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
登壇:北村匠海、林裕太、綾野剛、永田琴監督

俳優の北村匠海が24日、都内で行われた映画『愚か者の身分』(10月24日公開)の完成披露試写会に登壇した。イベントには共演の綾野剛、林裕太、メガホンをとった永田琴監督も出席し、撮影を振り返るエピソードが語られた。

北村匠海は、小学生の頃から共演してきた綾野剛との演技を振り返り、「剛さんが相手でよかったと感じました」と語った。脚本に書かれたセリフの間を相づちなどで埋めながら、二人で自然なやり取りを作り上げる場面が多かったといい、「綾野さんが先に動きを示してくださり、自分はそこに応じる形で演技ができました」と信頼感をのぞかせた。さらに「最初の共演は小学生の頃。その後『幽☆遊☆白書』で再会し、当時は戦い続ける役柄で向き合ったのを覚えています」と過去の共演を回想。これに綾野も「次は役としてしっかりお芝居で再会したいねと話していたんです」と笑顔を見せた。

北村匠海

綾野は本作での北村について「匠海とのシーンでは、人として共感できる部分が多く、声を聞くだけで通じるものがありました。全力で感情をぶつける姿勢が自分と近いと感じ、安心感や信頼感がありました」と語った。

綾野剛

林も「北村さんは本当にかっこいい先輩です」と憧れを口にし、「僕が寿司を食べたいと言ったら連れて行ってくれたり、終電がなくなるとタクシーを呼んで『これで帰りな』と気遣ってくれるんです」とエピソードを披露。これに北村は「先輩らしくしたかったんです」と照れ笑いを浮かべていた。

林裕太

イベントでは「自分が愚か者だと感じた瞬間はあるか」という質問も投げかけられた。
『愚か者の身分』完成披露試写会綾野は「役者として、自分ではない誰かを生きるということ自体に、ある種の愚かさを感じることがあります」と語る。特に大河ドラマで初めて実在の人物を演じた際には、「あまりの難しさに、自分がやっていることは正しいのだろうかと思った瞬間がありました」と振り返った。

さらに「“愚か”という言葉がどこまでネガティブで、どこまでポジティブなのかは分かりません。ただ、だからこそ自分たちにできることは何だろうと考えますし、役者という生き方にはある種の愚かさが必要だと感じます」と自身の思いを明かした。

北村は「人は少なからず愚かな部分を持っていると思います」と語り、日常の中で環境への配慮を意識していることに触れた。「環境に優しいシャンプーやトリートメントを使うとか、ちゃんと自然に還るものを選ぶとか。生きているだけでごみを出してしまうので、そこは意識しています」と話し、環境問題への関心をうかがわせた。

一方の綾野は「人間って、ある意味愚かだからこそ面白いとも思います」と述べ、愚かさを前向きに捉える一面を示した。

北村は「剛さんがおっしゃった役者としての愚かさという視点には共感します」と述べたうえで、「先輩から『役者は恥をさらす仕事だ』と教わった言葉を胸に刻んでいます」と紹介した。さらに「そうした気持ちが芽生える瞬間は確かにあり、その愚かさとどう向き合い、どう自分のエネルギーに変えていくかが大切だと感じています」と自身の考えを語った。

北村匠海、綾野剛

北村は「日常生活で言えば、深夜にラーメンを食べてしまうような欲に負けることもあります。そういうところに自分の愚かさを感じます」と笑い交じりに明かした。これに綾野が「どうしてあんなに美味しいんでしょうね」と応じると、北村も「本当に分からないですよね。つい買い置きしてしまいます」と共感。綾野が「それは確かに愚かだね」と笑顔を見せる場面もあった。北村は「つい食べてしまって、翌日顔がむくんでいることもあります」と、飾らない一面を語っていた。

永⽥琴監督、林裕太、北村匠海、綾野剛

愚か者の身分北村匠海
林 裕太 山下美月 矢本悠馬 木南晴夏
綾野 剛

プロデューサー:森井 輝 監督:永田 琴 脚本:向井康介
原作:西尾 潤「愚か者の身分」(徳間文庫) 主題歌:tuki.「人生讃歌」
製作:映画「愚か者の身分」製作委員会 製作幹事:THE SEVEN
配給:THE SEVEN ショウゲート
©️2025映画「愚か者の身分」製作委員会

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