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映画『恋愛裁判』

今冬に公開される齊藤京子主演映画『恋愛裁判』の追加キャストとして、倉悠貴、唐田えりか、津田健次郎の出演が発表され、あわせて特報映像が公開された。

第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に正式出品されることも決定している本作は、「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を目にした深田晃司監督がその内容から着想を得て、構想から10年を経て結実した作品。日本のアイドル界でまことしやかにささやかれる「恋愛禁止ルール」。契約書に記載されたこのルールに反する行動をしたとして所属事務所から契約違反と訴えられ裁判へと発展した一人の女性アイドルの姿を描く。

人気グループへの階段を駆け上がっているアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」。人気ナンバー1でセンターを務める山岡真衣(齊藤京子)は偶然、中学時代の同級生・間山敬(倉悠貴)に再会し、意気投合、恋に落ちる。アイドルとしての立場と恋愛との間で葛藤していた真衣だが、ある事件をきっかけに衝動的に敬のもとに駆け寄るという行動に出る。8カ月後、真衣は吉田(津田健次郎)が社長を、早耶(唐田えりか)がマネージャーを務める所属事務所から「恋愛禁止条項」の契約違反として裁判所に召喚される。人間が自然に持つ「恋」という感情を、契約で縛ることは果たして許されることなのか。アイドルが恋をすることは「罪」なのか。誰もが当たり前に受け流していた日本独自の「恋愛禁止ルール」に深田監督が鋭く斬りこむ。

『SHOGUN 将軍』などで知られる倉が演じるのは、人気アイドルグループでセンターを務める山岡真衣(齊藤京子)と禁断の恋におちる、中学時代の同級生・間山敬。倉は、本作の出演にあたり、「現代社会において、この作品を届けることができる意義を深く感じ、全力で取り組ませていただきました」と語った。

真衣の所属事務所チーフマネージャー・矢吹早耶を演じるのは、Netflixシリーズ『極悪女王』などの唐田。唐田は、「先日完成した本作を見て、映画があることの意味を改めて感じました」と本作の感想を述べた。

そして、「恋愛禁止ルール」の契約条項に反した山岡真衣に対し訴えを起こす所属事務所の社長・吉田光一役を、声優のみならず俳優としても活躍する津田が務める。津田は、「アイドルを描く先に広がる深田ワールド、劇場で観られるのが本当に楽しみです」と期待感をあらわにした。

公開された特報映像では、「恋愛禁止ルール」の契約条項に反したとして所属事務所が起こした緊迫感溢れる裁判シーンの一部が映し出されている。恋愛したことに対して、責め立てられ、うつむきがちな真衣。しかし、交際を辞めなかった理由を問われ、「自分の気持ちに嘘をつくのが嫌だったからです」と正面を見据えて語る。

また、第78回カンヌ国際映画祭に向けて制作された海外版ビジュアルも公開。本作は現地時間5月22日19時30分、カンヌ国際映画祭にて初公開される。

コメント

倉悠貴(間山敬役)

この作品のオーディションを受ける際、まるで運命のようなものを感じました。
先日、完成した作品を拝見し、自信を持って素晴らしい映画だと確信しています。
現代社会において、この作品を届けることができる意義を深く感じ、全力で取り組ませて
いただきました。
真衣と敬の恋愛がどのように展開していくのか、その行く末をぜひ見届けてください。

唐田えりか(矢吹早耶役)

大念願の深田晃司組でした。
深田監督とお仕事をすることが、二十歳から私の目標のひとつであり、言葉にしつづけてきました。
オーディションに受かったと聞いたときの喜びは今でも忘れられません。
先日完成した本作を見て、映画があることの意味を改めて感じました。
人生は選択の連続であり、様々な人生の可能性があること、どんな可能性にでもなり得るということ、忘れずにいたいです。
深田組の皆さん、カンヌ国際映画祭出品おめでとうございます。
この挑戦的な意欲作を是非見届けてほしいです。

津田健次郎(吉田光一役)

世界を舞台に活躍されている深田監督の作品に出演させて頂ける事をとても嬉しく思います。しかも今回はアイドルを題材にした映画です。勿論脚本は読んでいますし、撮影も終わっているのですが、あの深田監督がどんな風にアイドルを描いたのか興味が尽きません。アイドルを描く先に広がる深田ワールド、劇場で観られるのが本当に楽しみです。皆様も楽しみに待っていて下さい。

■公開情報
『恋愛裁判』
今冬公開
出演:齊藤京子、倉悠貴、唐田えりか、津田健次郎
企画・脚本・監督:深田晃司
共同脚本:三谷伸太朗
配給:東宝
製作:「恋愛裁判」製作委員会
制作プロダクション:ノックオンウッド、TOHOスタジオ
©2025「恋愛裁判」製作委員会
公式X(旧Twitter):@ren_ai_sai_ban