鈴木慎太郎監督×塩田みう主演の映画 『今を紡ぐ明日』 が、11月21日(金)より公開される。このたび、本作の世界観を映し出す予告編が解禁となった。
主演は、『こん、こん。』で繊細かつ明度の高い演技を魅せた塩田みう。ルームメイト役には、『ファンファーレ』で元アイドル役を務めた野元空。美咲の父親役には、名バイプレーヤーとして様々な作品を支えてきた金山一彦。七海の父親役は、朝ドラ『スカーレット』の演技が好評だったTKO木本武宏。監督は、映画、「野生のなまはげ」、「徒桜」のプロデューサーの鈴木慎太郎が務める。
<多様性が尊重される一方で、孤独と個人主義に陥りがちな現代社会。人はひとりでは脆く儚い糸にすぎません。しかし横の糸でつながることで、人生は鮮やかな織物となります。>本作は、そんな“横の糸”を探し続ける二人の20代女性の物語。二人の“人とつながりたい”という願いの裏に潜む寂しさや痛みを、現代的な視点で鮮やかに描き出す本作は、若い女性ふたりの視点から、倫理観・家族・孤独・ゆるしといった普遍的なテーマを通じて問われる作品だ。
美咲と七海は、25歳のルームメイト。 幼い頃に母を亡くした美咲と、幼い頃に父が不倫の末に出て行った七海。二人はシングルペアレント育ちとして共感し合い、寄り添うように暮らしていた。しかしある日、美咲はふとしたきっかけから、不倫の渦に呑み込まれてしまう。周囲との軋轢により孤立し、心の拠り所を失った美咲は、不倫関係に依存するあまり、自分自身を壊していく。
一方の七海は、家族を捨てた父が働く店に、娘であることを隠して入店。そこでは、憎しみだけでは片づけられない複雑な感情が渦巻き、彼女の日常を揺さぶっていく。不器用ながらも、人とのつながりを必死に紡ごうとする美咲と七海。 やがて二人の運命は、複雑に絡まり始める——。

