映画『五十年目の俺たちの旅』中村雅俊生誕記念舞台挨拶+ギネス世界記録?認定式
1975年10月から日本テレビ系列で放送された「俺たちの旅」は、中村雅俊演じるカースケ(津村浩介)、秋野太作演じるグズ六(熊沢伸六)、田中健演じるオメダ(中谷隆夫)による青春群像劇。
不朽の名作が今年で放送開始50年を迎えるにあたり、彼らの「今」を描く最新作『五十年目の俺たちの旅』が2026年1月9日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか絶賛公開中。
この度、監督・主演の中村雅俊が2月1日に75歳の誕生日を迎えることを記念し、中村が登壇する生誕記念舞台挨拶が、109シネマズ二子玉川にて実施された! また中村にはサプライズで、放送開始より50年目を迎え「テレビドラマシリーズのメインキャストが同じ配役で映画化されたまでの最長の期間(2026年1月9日達成)」でギネス世界記録™認定式も執り行われた!
この日、上下、赤のセットアップ姿で登場した中村雅俊監督。翌2月1日に誕生日を迎えるということもあり、会場内からは祝福の声が飛び交ったが、その声に「もう75歳ですからね」と照れくさそうな顔を見せ、「ちょうど“15年前に”還暦を迎えたので……」と冗談めかして、会場を沸かせた。
1月9日の公開から4週目となり、ますます盛り上がりを見せている本作。中村監督も「ファンの方からもいっぱいお手紙をいただいて、食い入るように見ていますし、比較的、好意的に書いていただいているので、ホッとしています」と笑顔。「ただ、映画が公開した時の心境たるや、お客さんが来てくださるのだろうか、皆さんがどういうふうに受け止めてくれるんだろうかと、割と不安材料が多かったのですが、こうして今なお公開が続いているというのは、本当にありがたい話だなと思っています」としみじみと付け加えた。
自身の中にいたカースケというキャラクターとの付き合いが50年にもおよぶということについては、「もう50年もたつのか、というのはちょっと感慨深いですね」と語る中村監督。そこで50年前のドラマでの「俺は今日一日、精一杯生きりゃ、それでいいんだよ」というカースケのセリフを引用してみせると、「このセリフは今なお続いているというか。75歳になる今だからこそ、ちょっと通じるものがあるのかな。時代を問わずカースケの生き方って素敵だなと思う部分が男女問わずあるのかもしれない」とかみ締めるように付け加えた。
そこからふと気づいたこととして、「『俺たちの旅』では途中から『何でもする会社』という便利屋の前身みたいなことをするんです。その『何でもやる』というのは、今の自分と同じだなと思った」と明かす中村監督。「僕も役者でデビューしたんですけど、いつの間にか歌も歌っちゃって、気がついたら曲も作って、ナレーションもやって……。『何でも屋』になっちゃったかな」と笑ってみせた。
そして本作ではそこに監督という肩書きも加わった。「監督という職業は、自分の下した決断に責任を持たなくてはならない。ただそのオッケーが正しかったのかどうかはその場では分からないんだけど、自分のことを信じてやっていく。その積み重ねなんです」と語る中村監督は、「だからこうして皆さんが来てくれて、ましてや何回も観ていただいて本当に、自分がやったことが初めて『よかったんだよ』と言ってもらえてる気がして。監督という職業の大変さと同時に充実感を味わえた、いい出会いをさせてもらったなと思ってます」と充実感をにじませた。
そしてここで秋野太作と田中 健がサプライズで登場。大きな拍手の中、ふたりは「おめでとう!」と呼びかけて中村監督と固い握手を交わすも、赤いスーツを見て「派手だね」と声をかけるひと幕も。すると中村監督が「ふたりは忙しい中、来てくれたんだけど、最初のひとことが『派手だね』だもんね」と語り、会場は大笑い。
そしてあらためて田中が「一番心配だったのは、50年前の映像が映るわけじゃないですか。その後にこの顔が映るわけですから。最初に監督に聞いたのは『青春ドラマになってる?』ということだった」と振り返ると、中村監督も「ビジュアル的にはなってないですよ。3人合わせて230歳ですからね。でも老人だらけの映画ですが、精神は青春ものになってます。そのつもりでやってましたから」と返答。会場から大きな拍手が送られる中、田中も「それを聞いてホッとしました」と笑顔を見せた。
会場となった109シネマズ二子玉川は、作品の聖地として知られている岡本富士見坂の最寄りの劇場となる。田中が「僕らにとっては聖地ですからね。あそこから撮影が始まったんです」と感慨深い様子で語ると、中村監督も「50年前の『俺たちの旅』の初日があそこでした。あのシーンは非常に印象的だったんで、映画でもあのシーンを再現しようと思って、3人の衣装に赤を差し色で入れたんですけど、あそこは何か意味ありげな感じで、いいですよね」とコメント。
そこに続けて田中が「本当は今日、赤い靴下を履いてこようと思ったんだけど、カミさんからちょっとやめといたほうがいいんじゃないって言われて。やめたんですけど……」と言いながら中村監督のほうを見ると、「それで赤一色の俺を見てびっくりしたというわけだね」と笑う中村監督だった。
そしてあらためて「どうなのよ? おめでたいかい?」と誕生日のお祝いの言葉を寄せた秋野に、「おめでたいというよりも、『よく頑張ってきたな』という感じですよ」と中村監督。「生きてりゃいつか誕生日は来るんだよ」と笑う秋野に、中村監督も「ちょうどこの『五十年目の俺たちの旅』の公開に似た気持ちですよ。映画の公開がいつまで続くんだろうっていうのと、自分の人生っていつまで続くんだろうっていうのは。これだけは予測できないじゃないですか」と返答。田中からは「あなたは長く生きますよ」と呼びかけられると、「それはおふたりもそうですよ」と返す中村監督だった。
そしてこの日はおめでたいことがもうひとつ。エグゼクティブプロデューサーの志賀 司と製作委員会を代表して和田哲哉が登場し、志賀プロデューサーにより、「1975年からスタートしました『俺たちの旅』、カースケさん、グズ六さん、オメダさん。この三人の物語が、ギネス世界記録™に認定されました!」と発表され、大いに沸いた会場内。
ギネス世界記録™公式認定員となる寅巴里アイニ氏からは「この度、映画『五十年目の俺たちの旅』は、同一のシリーズであり、かつメインキャストが同じであるドラマ版が初回放送された日から、今回の映画版が公開されるまでの期間が世界最長である、ということで世界記録として認められました。この偉業を本日、ギネス世界記録™として全世界に発信できることを大変光栄に思います」と呼びかけ、会場からは大きな祝福の拍手が送られた。
「まさか自分たちが、と意外な感じです」と中村監督が語ると、田中も「いい誕生日になったね」とニッコリ。そんな中、秋野が「ひとつ聞きたいんだけどさ、認定証はどこに飾っておくのよ?」とぶちまけて会場は大笑い。それには中村監督も「今、考えなくてもいいじゃないですか」と笑ってみせつつも、「例えば秋野さんの家に1ヵ月、健ちゃんの家に2ヵ月とかで回すとか……まあ、それは後で考えましょう」と呼びかけ、会場を沸かせた。
そんな大盛り上がりのイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた中村監督は「50年前は、ただただ楽しいドラマで楽しい時間を過ごすだけだったんですけど。それが50年の間に、青春ものの金字塔みたいな言われ方をするようになりました」と切り出すと、「その理由ってなんだろうと考えると、それは皆さんなんですよね。皆さんの『俺たちの旅』に対する愛が本当に素晴らしくて。その気持ちが今日こういうギネス世界記録をいただいたりとか、公開される日が長くなったりとか、そういう結果になってると思います。もしこの作品がいろんな形で認められることになったら、一番は皆さんの『俺たちの旅』に対する愛だと、その愛がこういう結果を実らせてくれたと思ってます。改めて、本当にありがとうございました」と会場に呼びかけ、イベントを締めくくった。

(C)「五十年目の俺たちの旅」製作委員会出演:中村雅俊 秋野太作 田中健 / 前田亜季 水谷果穂 左時枝 福士誠治 / 岡田奈々
原作・脚本 鎌田敏夫 監督 中村雅俊 主題歌 「俺たちの旅」歌:中村雅俊
配給 NAKACHIKA PICTURES
©「五十年目の俺たちの旅」製作委員会
■ 『五十年目の俺たちの旅』オフィシャルサイト
https://oretabi50th-movie.jp/





