映画『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』全楽曲リスト&初披露演奏
世界的ピアニスト、スタニスラフ・ブーニンのドキュメンタリー映画「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」。このほど本編から“ノクターン第20番 嬰ハ短調《遺作》”の演奏映像と、映画に登場する全楽曲リストが公開された。
1985年、19歳でショパン国際ピアノコンクール優勝。その後世界を股にかけ華々しい活躍を続けるも、2013年突如として表舞台から姿を消したブーニン。病や怪我、左手の麻痺、そして大手術……、ピアニスト生命を脅かす様々な苦悩と葛藤を乗り越え、いま再び舞台へと向きあっている。
映画では2025年12月サントリーホールの最新演奏を完全収録し、至高の音楽体験とともにブーニンの内面に深く迫る。ともに復帰への道を歩んだ妻・榮子との絆、そして彼を敬愛してやまない著名ピアニストたちの証言を交えつつ、再生の旅路に寄り添い密着取材を続けた制作陣が、天才ピアニストが苦悩と葛藤の末に辿り着いた景色を描き出す。また、ブーニンを知る小山実稚恵、ジャン=マルク・ルイサダ、桑原志織、反田恭平、亀井聖矢、5人の豪華ピアニストも登場する。
この度公開された本編映像は、ブーニン自らが選曲した、ショパンの“ノクターン第20番 嬰ハ短調《遺作》”。映画の主軸となる2025年12月6日にサントリーホールで行われた演奏映像の中から貴重な名演の一部だ。
ノクターンの枠を超える劇的な構成を持つ本楽曲は、静謐な叙情と噴出する激情が鋭く交錯、ショパンを代表する名曲のひとつと言われている。ブーニンの繊細にして芯のある音色、抑制の効いた歌心がその振幅を鮮やかに浮かび上がらせ、スクリーンを通して体感される時間の濃度とともに、短い時間の中でも濃密な精神性を刻み込む映像となっている。ショパンが故郷であるポーランドを離れ、音楽家として名を挙げるべく赴いたウィーンで書いたというこの作品は、ロマン・ポランスキー監督の「戦場のピアニスト」のメインテーマとしても知られている。
ショパンと同じように若き日に祖国からの亡命を経験し、病と事故による長い療養を経て約9年の沈黙ののち2022年に舞台へ復帰したブーニン。本映像は復帰から3年を経た現在、演奏家として再び前進し続ける姿を力強く印象づける場面のひとつであり、その歩みの確かさを観る者の胸に深く刻みつけるものとなっている。
また本作はブーニンが音楽監修を務め、「ノクターン(遺作)」「雨だれ」「マズルカ」といったショパンの楽曲群に加え、ブーニンが2022年の復帰公演の演目に選んだシューマン 「色とりどりの小品」や、サントリーホール公演のアンコール曲や本年1月に行われた日本デビュー40周年記念コンサートの演目としても選んだバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」など、20曲を超える名曲の数々を楽しめる。
映画「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」は2026年2月20日角川シネマ有楽町ほか全国順次公開。
▼劇中全楽曲一覧 *登場順
♪バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻から 第22番 変ロ短調 (1993年 八ヶ岳高原音楽堂)
♪ショパン ノクターン 嬰ハ短調 (遺作)
♪モーツァルト 「8つのメヌエット」から 第5曲 ヘ長調
♪ショパン ワルツ ヘ長調 「猫のワルツ」
♪ハイドン ソナタ ヘ長調 Hob.XVI:23から (1986年 国技館)
♪ショパン ワルツ 変イ長調 作品42から (1986年 国技館)
♪ショパン ピアノ協奏曲 第1番 第3楽章から (1986年 昭和女子大学人見記念講堂)
♪ショパン 幻想ポロネーズ (2023年 川口総合文化センター リリア)
♪シューマン 「色とりどりの小品」から 「5つの音楽帳 第5曲」
♪シューマン 「色とりどりの小品」から 「行進曲」
♪プーランク 「8つのノクターン」から 第8曲 「終曲にかえて」
♪ショパン 練習曲 変ホ長調 作品10第11
♪ショパン 前奏曲 嬰ヘ長調 作品28第13
♪ショパン 前奏曲 変ニ長調 作品28第15 「雨だれ」
♪ショパン 練習曲 変ホ長調 作品10第11 (1999年 サントリーホール)
♪ショパン マズルカ ホ短調 作品17第2
♪ショパン マズルカ 変ニ長調 作品30第3
♪ショパン マズルカ 嬰ハ短調 作品63第3
♪ショパン ワルツ 変イ長調 作品69第1「告別」
♪シューマン アラベスク ハ長調 作品18
♪メンデルスゾーン 無言歌集 第1巻から第1曲 「甘い思い出」
♪バッハ チェンバロ協奏曲 第4番 第2楽章から
♪バッハ作曲(マイラ・ヘス編曲) 主よ、人の望みの喜びよ





