本年度アカデミー賞オリジナル脚本賞・主演男優賞にノミネートされているイーサン・ホーク主演、リチャード・リンクレイター監督の映画『ブルームーン』(3月6日公開)より、イーサンの作品への強い想いやリンクレイター監督との長年の絆が伝わる撮影秘話、追加場面写真、メイキング写真が到着した。

本作は、「ザ・レディ・イズ・ア・トランプ」や「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などで知られる実在したブロードウェイの伝説的作詞家ロレンツ・ハートが訪れたパーティーで繰り広げられる、たった一夜の物語。

ロレンツ・ハートを演じるのは、リンクレイター監督と長年タッグを組んできたイーサン・ホーク。これまでのイメージからは想像しがたい年配男性の風貌をまといながら、圧巻の演技を披露している。

ゴールデングローブ賞では作品賞(コメディー/ミュージカル部門)・主演男優賞にノミネート。さらに本年度アカデミー賞オリジナル脚本賞・主演男優賞へのノミネートを果たし、米アカデミー賞最有力とも評される。

本作は、リンクレイター監督とイーサンが30年以上の時間を共有してきたからこそ生まれた作品。ふたりの出会いは1993年。舞台裏で初めて顔を合わせ、夜明けまで語り合ったことをきっかけに交流が始まったという。1995年の『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』で本格的にタッグを組んで以降、実在の強盗団を描いた『ニュートン・ボーイズ』(1998)、『テープ』(2001) 、『6才のボクが、大人になるまで。』(2014)など、共にシリーズを通して“時間”と“関係性”を描き続けてきた。

「ビフォア」シリーズや、『6才のボクが、大人になるまで。』が象徴するように、リンクレイター監督の作品にはいつも“時の流れ”、その“空間”、“対話” が丁寧に描かれている。そして『ブルームーン』では、リンクレイター監督の真骨頂とも言える会話劇が繰り広げられる。

本作の脚本がイーサンのもとに届いたのは、10年以上前のこと。リンクレイター監督の友人で小説家のロバート・カプロウが脚本を作り上げ、それを読んだイーサンは、胸の高鳴りを抑えきれず、すぐさまリンクレイター監督に電話をかけ、「今すぐやろう」と強い熱意を伝えたという。

しかし同時に、リンクレイター監督とイーサンは、ロレンツ・ハートという人物の内側にある言葉にしきれない哀しみや創作の疲労、そして時代の波に少しずつ取り残されていく感覚を体現するには、イーサン自身がまだ若すぎると思い、すぐに実現することはなかった。

リンクレイター監督がリチャード・ロジャースとバーテンダー役、そしてカプロウがエリザベス役をしながら脚本を何度も読み返し、対話を重ね続ける一方、イーサンは俳優として、また一人の人間として経験を積み重ねていき、そしてリンクレイター監督もまた新たな作品を発表しながら、本作を実現させる“時”を待ち続けた。

そして10年以上と長い歳月を経てついに映画が完成し、3月6日より日本でも公開を迎える。本国では「知的な陶酔感に満ちた、愉快な旅! ウィットに富み、陽気で、心に残る映画。ロバート・カプロウによる驚くほどスマートな脚本」(ニューヨーク・ポスト)、「『ブルー・ムーン』は、優れた知性と偉大な魂を謳歌しており、ホークがその両方を体現する姿は崇高で驚くべきものだ。野性的な激しさと底知れぬ深みを与えている。彼を別人に見せ、不気味なほどに魅力的に見せている。そして、彼の声による自己変容はまさに奇跡的だ」(ニューヨーカー)など、高い評価を得ている。

イーサンは「演技というものは、本当はとてもシンプルなもの。だからこそ、挑戦的な題材に挑戦しなければ、卓越することはできません。10年以上前にリンクレイター監督からこの脚本をもらい、頭の片隅にいつか挑戦したい作品として残り続けていた、この作品は、映画としてはとてもシンプルだけれども、ロレンツ・ハートという人物は悲しくて、とても面白くて、とてもロマンチックで、とても孤独で、あまりに自分とは違う要素をもっている人物だった。だからこそ、とてもむずかしく、それでいて、興味深いものだった」とコメント。自分とは正反対の人物であるからこそ、挑戦したくなったと明かした。

そして撮影後は、自身の立場や才能を見つめ直すような「危険な感じ」がしたとも語っており、満身創痍で挑んだことをうかがわせた。

追加場面写真は、悲壮感漂うロレンツ・ハートの姿や、今にも彼の饒舌な声が届きそうなシーンなどを切り取ったもの。メイキング写真は、イーサンが真剣な眼差しでリンクレイター監督と話し合う姿が写し出されている。

映画『ブルームーン』は、3月6日より全国公開。

『ブルームーン』(原題:Blue Moon)

監督:リチャード・リンクレイター
脚本:ロバート・キャプロウ
出演:イーサン・ホーク、マーガレット・クアリー、ボビー・カナヴェイル、アンドリュー・スコット
1時間40分/2K/シネマスコープ/5.1ch/日本語字幕:齋藤敦子

日本公開:2026年3月6日(金)新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
配給:ロングライド
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