俳優の三浦獠太が5月27日、都内で行われた初主演映画『フェイクアウト!』(堀江慶監督、6月20日公開)の完成試写会に登壇し、共演の浅川梨奈とともに作品への思いやエピソードを語りました。
三浦は、出演のきっかけについて「堀江監督とは別の現場でお会いして、そこで仲良くなった」と振り返り、「この作品に入る半年ほど前に“いつか一緒にやろう”と話していたところ、実際にお話がきて驚きました」と当時の心境を明かしました。堀江監督も「友人の現場を手伝っていたときに出会って、自然と仲良くなった。とてもいい人だと思いました」と語り、信頼関係のある様子がうかがえました。
親交を深めたのは、意外にも堀江監督が俳優として出演していたスーパー戦隊シリーズ『百獣戦隊ガオレンジャー』だったという。三浦は、「小さい頃にずっとガオレンジャーを観ていたので、どこかで見たことのあるような気がして、『もしかしてガオイエローですか?』と聞いたら、『そうです』と返ってきた」と当時の驚きを語った。これに対し浅川は、「さっき取材中にその話を聞いて、初めて知りました」と笑顔で応じていた。
この出会いを経て、堀江監督は「もちろん友人だからという理由だけではなく、役柄にもぴったりだと思った。男らしさもあって、この役はこの人しかいないと感じてオファーした」と、キャスティングの理由についても説明した。
一方で、三浦が演じた主人公・高島誠人は、その純粋さから周囲の人々の思惑に翻弄されるという役柄。三浦さんは「“ぴったり”と言われすぎるのも、あまりうれしくないかも」と冗談まじりに語り、会場の笑いを誘っていた。
物語のキーパーソンを演じた浅川は、内容の詳細については控えつつも、「自分としては特にミステリアスな役だとは思っていなかったが、演技と編集の力でそのように見せていただいた。監督がいてこそ成立した役だと思う」と感謝の気持ちを述べた。
作品のテーマである“だまし・だまされ”にちなみ、これまでで最も“だまされた”経験について問われると、三浦は「人生初のドッキリを仕掛けられたことが印象に残っている」と答えました。浅川は、飼っている猫の成長について触れ、「マンチカンはあまり大きくならないと聞いていましたが、4年たって5キロを超えました。かわいいのですが、想像以上で驚きました」と、微笑ましいエピソードを紹介しました。
MCから「家族に映画を観てもらったりする?」という質問には、三浦が「ほとんどないですね」と回答。そのうえで、「祖母がよく観てくれます。小さな役でも『主役だったね』と言ってくれるので、本当に観ているのか不思議になることもあるんですけど、僕には主役に見えるらしいです」と、心温まる家族のエピソードを披露した。これに浅川さんも「かわいい!」と笑顔で応じた。
イベント終盤、観客へのメッセージとして浅川さんは「わたしの役については少しの情報もネタバレになる可能性があるので、何も言わずに。ただ『可愛かった』などの感想を書いていただけるとうれしいです」と話し、三浦は「この映画は時間軸が複雑に入り組んでいて、途中で戸惑うこともあるかもしれませんが、あまり構えず、最後までエンターテインメントとして楽しんでいただけたら」と締めくくった。

監督:堀江 慶
出演:三浦 獠太、浅川 梨奈
矢柴 俊博 久保田 秀敏 呉城 久美 田中優樹 葉月ひとみ
石田 明(NON STYLE) 永澤 俊矢 菅田 俊
製作・企画:Colossus Pictures
制作プロダクション:CORNFLAKES
⽇本|カラー|ビスタサイズ|114分|5.1ch|
配給:ギグリーボックス
©2025 Colossus Pictures LLC