西原亜希が17年ぶりに主演を務める、生活保護の実話を元にした社会派映画『スノードロップ』より、予告編、本ビジュアルが解禁された。

映画『スノードロップ』は生活保護制度を受給する事に対して根本的な矛盾の選択をした、ある実在した一家をモデルとした物語。監督は、自身の生活保護受給経験から顧みてこの一家の在り方に大きな疑問を抱き、映画化を熱望した映画『Sexual Drive』の吉田浩太。キャストは忖度のない純粋な演技力のみで選別されるオーディションを開催し、主演には、今作で17年ぶりの主演作となる西原亜希、助演には若手注目俳優のイトウハルヒが選出された。二人の繊細かつ感受性豊かな演技で、緊張感ある生活
保護受給へのやり取りを見事に演じ切っている。生活保護受給への一家の根本的な矛盾の選択は、見る者の固定概念を覆し、現代に通底する貧困意識を問いただす社会派映画だ。
今回解禁した本ビジュアルポスターでは、西原亜希演じる葉波直子が、実家の台所に立ちながらその背中で何かを語ろうとする静謐な姿が映し出されている。予告編では、生活保護申請をする申請者とケアマネージャーとのやり取りを通じて、申請者の言葉では語られない沈黙の在り方が静かに視聴者に何かを訴えてくる。

母・キヨと同居している葉波直子の元、長年蒸発していた父・栄治が帰宅してくる。突然の父の帰宅に困惑する娘の直子だったが、母の迎えいれたい要望を聞き、同居するようになる。10年ほど経ったある日。キヨが認知症を患う中、栄治の持病の悪化により仕事が出来なくなり、一家は生活保護の申請を考え始める。娘の直子が生活保護を申請するため市役所に出向き、ケースワーカー・宗村とのやり取りを重ねて申請作業を進めていく。母が重度の認知症であり父も病気の悪化により仕事が出来ない状態で預貯金もほとんどない状態の一家は生活保護を受けるには十分な資格があった。宗村の親切な対応により生活保護申請はスムーズに進められていき、葉波家の訪問審査を受けて生活保護の受託はほぼ決まった。訪問審査を無事終えた夜。栄治は直子にある一言を告げた……。
■監督・脚本:吉田浩太
■出演:西原亜希 イトウハルヒ 小野塚老 みやなおこ 芦原健介 丸山奈緒 橋野純平 芹澤興人 はな
■配給:シャイカー