映画

映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』 大ヒット御礼舞台挨拶 

初日舞台挨拶
日時:10月29日(水)
会場:丸の内ピカデリー
登壇:當真あみ、齋藤潤、池端杏慈、吉澤要人(原因は自分にある。)、酒井麻衣監督

映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』大ヒット御礼舞台挨拶に共演の齋藤潤、池端杏慈、吉澤要人(原因は自分にある。)、監督の酒井麻衣と共に出席した。

観客アンケートでは「満足度」96.8%、「感動した」97.3%、「泣いた」94.1%という高い評価を得た本作。上映後の会場では、多くの観客が涙を浮かべながら大きな拍手を送り、温かな雰囲気に包まれた。

當真は「今日は映画を観に来てくださってありがとうございます。皆さんが拍手してくださっているのを、実はカーテンの後ろで聞いていました。本当に嬉しいです」と感謝の言葉を述べた。

酒井監督も「今、客席でハンカチやタオルを手に涙を拭っている方々の姿を見て、とても嬉しく思います。“感動した”という声もたくさん届いており、本当にありがたいです」と観客への感謝を伝えた。

齋藤は、「日向くんだけでなく、共演者の皆さんからも多くのことを学ばせていただきました」と撮影を振り返った。さらに「萌ちゃんからは“生きる時間の大切さ”を、日向くんからは“諦めないことの大切さ”を学びました。撮影を通してそのことを実感する瞬間が何度もあり、とても貴重な経験になりました」と語った。

池端は、「私にとって本当に出会えてよかったと思える役の一つです」と話す。「日向と萌をずっと大切に思い続ける麗の姿は、自分自身が演じる上でも特に大事にしていた部分でした」と、役への思いを明かした。

また、日向の親友・カワケンを演じた吉澤は、「原作を読んだときからカワケンという人物がとても魅力的で、こんな親友がいたらいいなと思っていました。そのカワケンを自分が演じられて本当に幸せでした」と喜びを語った。撮影中については「青春を感じながら過ごしました。当時21歳でしたが、高校生の気分で毎日を楽しんでいました」と振り返り、会場を和ませた。

また、本作の主題歌であるORANGE RANGEの「トワノヒカリ」のミュージックビデオには、當真と齋藤が出演し、映画の酒井監督が引き続きメガホンをとったことにも話が及んだ。酒井監督は「ORANGE RANGEさんが映画を観て、前向きで優しい楽曲を新たに書き下ろしてくださいました。その曲を、萌と日向、そしてORANGE RANGEさんと一緒に作り上げることができてとても嬉しかったです」と喜びを語った。

映画の撮影から約1年ぶりに再び萌を演じた當真は、「現場には監督をはじめ映画のスタッフの皆さんがいて、時間が一気に戻ったような懐かしい気持ちになりました。萌ちゃんがやりたかったことのひとつを一緒に実現できたような映像だったので、1年越しにまた向き合えたことに胸が熱くなりました」と振り返った。齋藤さんも「映画の続きのような時間を、1年越しにもう一度感じながら撮影できて、本当に幸せで楽しい時間でした」と思いを語った。

さらに、この日の舞台挨拶では、MCからサプライズとして脚本を手がけた岡田惠和さんからのメッセージが代読された。岡田さんは主演の當真さんへ「萌は當真さんに演じてもらうことを待っていた役のように感じます。映っているすべてが萌そのものでした。あなたが言葉を発するとセリフに花が咲くようでした。脚本家として、當真さんの萌を書くことができて幸せでした。本当にありがとう」と言葉を贈った。

メッセージを受けた當真は、「以前ラジオでご一緒したときにも『出ていただけてよかった』と言ってくださっていて、作品を書かれた方から直接そう言っていただけるのは、演じる身として本当に嬉しいです。ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。

続いて、齋藤には脚本家・岡田惠和から「他の誰にも似ていない、美しいお芝居をされる俳優さんです。きっと多くの脚本家が書きたくなると思います。登場時は優しいけれど自信のない少年が、物語の終わりにはたくましく成長していた。その変化が見事でした。『できること、なんかあるだろう』というセリフは、役者を信頼していなければ書けない言葉でした」というメッセージが寄せられた。齋藤さんは「もったいないほどの言葉です」と謙遜しつつ、「岡田さんの脚本、そして撮影で皆さんに支えていただけたおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝を述べた。

池端には、「麗は本当は複雑な思いを抱えながらも、潔さを持つという非常に難しい役でした。映画を支える重要な役を見事に演じてくれました。観た方の多くが“こんな友達がいたらいいのに”と思ったはずです。『私が許す』『私の親友はかっこいいの』というセリフも印象的でした。池端さんの演じた麗は、萌が欲しかった最高の友人そのものでした」との言葉が送られた。池端さんは「『私が許す』というセリフは特に悩んだシーンで、どう萌に伝えるかを何度も考えていました」と振り返り、感慨深げな表情を見せた。

さらに、吉澤には「吉澤さんが演じたカワケンは、実はさじ加減がとても難しい役でした。モテるのに嫌味がなく、心から“いいやつ”と思える存在でした。『何往復するの?』のシーンには思わず笑いました。そして、麗へのわずかな想いを感じさせる繊細な演技も印象的でした。そこをもう一度確認するためにも、ぜひ皆さんに再び観ていただきたいです。素晴らしい演技をありがとうございました」と称賛の言葉が届けられた。吉澤さんは「岡田さんがおっしゃってくださったので、ぜひもう一度観てください」と笑顔で応えた。

さらに、酒井監督には岡田惠和から「酒井監督に撮ってもらうと、脚本そのものが喜んでいるように感じます。映像の美しさにはいつも見惚れてしまいますが、何よりも監督の“人を見つめるまなざし”が大好きです。人間の力を信じているからこそ、映画がこんなにも美しいのだと思います。ありがとうございました」という温かいメッセージが贈られた。

これを受けた酒井監督は「今、本当に泣きそうです。とても嬉しいです」と言葉を詰まらせながら感謝を述べ、「この映画は本当に愛しい作品で、みんなで心を込めて届けたいと思いながら作りました。いただいたメッセージがとても励みになります」と感激した様子で語った。

この日には、さらにサプライズが用意されていた。11月2日に19歳の誕生日を迎える當真のために、特製のバースデーケーキが登場。突然の演出に當真は「自分の誕生日がもうすぐだということをすっかり忘れていました」と驚いた様子を見せた。

すると会場全体から「當真あみさん、お誕生日おめでとうございます!」という温かい声が一斉に響き渡り、當真は感激した表情を浮かべた。

當真は「『ストロベリー・ムーン』の撮影をしていた頃はまだ高校3年生でしたが、今は高校を卒業して、これからは自分でしっかり考えながら頑張っていきたいと思っています」と今の心境を語り、「こうしてたくさんの方にお祝いしていただけることが本当に嬉しいです。これからも、誕生日をお祝いしてもらえるような人でいられるよう努力していきたいです」と穏やかに決意を述べた。

さらにサプライズとして、劇中で父親役を務めたユースケ・サンタマリアからの祝福メッセージが、MCによって代読された。ユースケは「杏ちゃん、お誕生日おめでとう!ユースケ・サンタマリアです」「ひと夏だけとはいえ、作品の中であみちゃんの父親を演じられたことは本当に幸せな時間でした。この先、あと3回くらいは“あみちゃんの父親役”をやるつもりなので、これからもよろしくお願いします」と、ユーモアを交えた温かい言葉を寄せた。

盛り上がりを見せたイベントもいよいよ終盤に差しかかり、最後のあいさつとして酒井監督が登壇した。監督は「皆さんそれぞれが活躍されている方々ですが、本作はまさに次世代の映画スターが集結した作品だと思っています。数年後に振り返ったとき、“豪華すぎるキャストがそろっていた作品”として記憶に残るはずです。歴史に残る一本になったと感じています。本当に愛おしい映画で、多くの方から『素晴らしい作品でした』『感動しました』という言葉をいただいているので、これからも末永く愛していただけたら嬉しいです」と語った。

當真も「今日は本当にありがとうございました。サプライズも含め、この作品に関わることができてとても幸せです。これからも、皆さんにお祝いしていただけるような存在でいられるよう頑張りたいと思います」と笑顔でコメント。さらに「今日ご覧になって感じたことや思ったことを、ぜひご家族やお友達とお話ししていただけたら嬉しいです。私自身も皆さんの感想を拝見したいので、ぜひ届けてください。そして、また何度でも劇場で観ていただけたらと思います」と観客へ温かく呼びかけた。

ストロベリームーン原作:芥川なお「ストロベリームーン」(すばる舎)
脚本:岡田惠和
監督:酒井麻衣
音楽:富貴晴美
主題歌:ORANGE RANGE「トワノヒカリ」(Sony Music Labels Inc.)
出演:當真あみ 齋藤 潤 / 杉野遥亮 中条あやみ
池端杏慈 黒崎煌代 吉澤要人
伊藤健太郎 泉澤祐希 黒島結菜 池津祥子 橋本じゅん
田中麗奈 ユースケ・サンタマリア
配給:松竹
(C)2025「ストロベリームーン」製作委員会

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