俳優そして監督としてもアメリカ映画界を背負うブラッドリー・クーパーによる監督最新作『これって生きてる?』。昨年10月の第63回ニューヨーク映画祭にてクロージング作品として上映もされた本作は、『アリー/スター誕生』を手掛けたことで知られる俳優で監督のブラッドリー・クーパーによる3作品目の長編映画監督作。ニューヨークで生きる夫婦のリアルな姿を通して、愛の終わりとそこから始まるストーリーを描く本作がいよいよ4月17日(金)に公開となる。

公開に先駆けて開催された特別試写イベントに、お笑いトリオ・パンサーの向井 慧がゲストとして登壇。コメディクラブで一人でステージに立つ本作の主人公にちなんで、パンサーのメンバー・菅良太郎と尾形貴弘を引き連れることなく、ピンで登壇した向井。「いつもは右に声の大きいバカ(尾形)と左に髭(菅)がいます。なんだかんだ言って心強い二人でもあるので、今日はちょっと寂しいなと思いつつ、一人で頑張ろうと思います!」と意気込んだ。

先んじて本作を鑑賞した向井は「この『これって生きてる?』というタイトルが思わぬタイミングでセリフとして出て来る。このセリフが自分的には深いと感じた」と予告しながら「この映画は、中年期ならではの退屈さを抱えていてぽっかりと心に穴が開いているような方には刺さると思います。僕は今40歳の中年期ですが、僕くらいの年齢やそれ以上の世代にはグッとくるシーンがたくさんあります」と見どころを挙げた。

本作の主人公アレックスは20年の結婚生活が終わりを迎えようとする中、コメディクラブの舞台で自分の気持ちを話すことで徐々に癒されていく。多くのラジオ番組のレギュラーを持つ向井は、しゃべることで癒されていくその姿にラジオ・パーソナリティとして共感。日常で感じたモヤモヤをネタにラジオでしゃべることがあるそうで「何度も行っているテレビ局なのに必ず警備に止められることがある。『どちら様ですか?』と聞かれて『あ、パンサーの向井です』と名前を伝えたら、『“ハンサムガイ”という方は登録されていません』と言われて(笑)。パンサーの向井をハンサムガイと聞き間違えられた。そんなモヤモヤをラジオでしゃべって消化しています」とここでもボヤキをネタにして爆笑を取っていた。

また最近の癒しを聞かれると「給料明細を見ること」と即答。「口座残高を確認して、先月からいくら増えているのかを確認した時に癒される。まさに働いた証。そこを確認すると癒される。これはリアルな話ですね」とぶっちゃけた。

さらに中年夫婦の擦れ違いを描く本作にちなんで擦れ違いエピソードを求められると、独身の向井は「ほぼパートナー的な親密な関係の方と会う約束をした時に、相手の仕事が長引いて1時間も待たされて……。どちらも悪くないけれどこっちはこっちで予定を開けて休みたいのに来ているしで喧嘩になってしまった」とまさかの告白をするも「まあ、相手はチョコプラの長田さんなんですけどね!」と見事なオチをつけていた。

現在40歳で独身ライフを満喫している向井だが、結婚願望は「めちゃめちゃある!」と宣言。「同期はみんな結婚をしている。僕の同期で独身なのがななまがりの森下君とアインシュタインの稲田君、そして俺。ゾッとする3人が残っている。そうなると結婚への憧れは強くなってくる」と切実。今年2月にニュージーランドに一人旅に出かけたそうで「テカポ湖で世界一綺麗な星空を見た時に涙が流れた。それが一体何の涙なのか。自分でも分からなかった」と寂しさを自虐に込めていた。

そんな向井は理想の女性像を発表。「エレベーターの『開』ボタンを押してくれている人に会釈できる人」は会場の共感を得たが「オートロックで一緒に入るタイミングになった時に、スッと入らずに自分の鍵も出してほしい」、「空港の保安検査場で荷物を取った時に箱を元の場所に返さない人とは結婚できない」、「レジで出たレシートを取らずにそのまま放置する人もNG」と細かすぎる条件を次から次へと口にして、会場を凍り付かせていた。この反応に向井は「皆さんの気持ち分かりますよ!? でも当たり前の事をちゃんとやって欲しいだけなんです」と弁解するも「こんなことを言うからどんどん結婚ができなくなっていく」と苦笑いだった。

お笑い芸人の海外進出も増える中、その可能性を尋ねられた向井は「僕にはまだそこまでの武器がない。パンサーの3人で行くとしても、尾形さんの『サンキュー!』1本では厳しい」としつつも「より多くの人を笑わせたいという気持ちはあるので、国を問わず笑わせられるのもいい。こういう人とは結婚できないというエピソードを英訳して海外に挑戦したい」と希望を抱いていた。

最後に向井は「この 映画は、僕世代や先輩世代の方が観て染みるだけでなく、年齢を理由に諦めなくて良いんだという気持ちにもさせてくれる作品です。何かを始めるきっかけとして背中を押してくれる映画になっているので、最後まで楽しんでください」と呼び掛けていた。

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