第78回カンヌ国際映画祭カンヌプレミア部門で上映され、第98回アカデミー賞アイスランド代表に選出されたフリーヌル・パルマソン監督の最新作『きれっぱしの愛』の新場面写真7点と監督コメントが到着しました。

北欧・アイスランドの田舎町。芸術家のアンナは、しっかり者の長女イダ、わんぱくでいたずら好きな双子グリムールとソルギス、そして愛犬のパンダと暮らしながら、芸術家としての道を模索していた。若くして結婚したものの、今や「もう夫婦ではなくなった」はずの元夫マグヌスは、いまだに情を断ち切れず、何かと理由をつけては家を訪ね、食卓を囲み、ピクニックにまで付き合う始末。気がつけば、まるで「まだ家族」であるかのような日常を再び送るようになるが──。

前作『ゴッドランド/GODLAND』では、19世紀の牧師の過酷で壮大な布教の旅を綴ったパルマソン監督。その反動からか「次は現代を舞台に、私たちが生きているこの時代を見つめる物語を描きたいと思いました。自分のすぐ近くにあるものを撮りたかった。それは家族や、自然、庭の中にあるものなどの親密で日常的なもの、そして時には醜ささえ感じるものに向き合いたくなった」と本作のはじまりを明かしています。

その“親密で日常的なもの”を求めた結果、映画では実際にパルマソン監督の3人の子どもたちと愛犬を起用。過去に制作した短編作品や『ゴッドランド/GODLAND』でも子どもたちが出演したことはあったものの、3人が揃うのは本作が初。もともと習慣的にカメラを持ち歩いては、家族の姿を撮影していたというパルマソン監督が、子どもたちがツリーハウスで遊ぶ様子を1年半にわたって撮影していた短編映画の撮影中に本作の具体的なアイディアが浮かび、本格的に企画がスタートしました。

映画の主軸について監督は、「この映画は家族についての物語です。そして人々が“どう時間を過ごすのか”ということを見つめています」と解説しつつ、「家族と過ごす時間、愛する人と過ごす時間が記憶されたあとに別れが訪れたとき、残された愛はどうなるのか。そんなことを考えた時に“愛というものは、失われたときにこそはっきりとわかるものなのではないか”と思いました。私たちは愛がそこにある状態に慣れてしまい、その存在に気付きにくくなることがあります。身の回りにある愛や、人生の美しさを見落としてしまうこともある。そんなことを描いてみたくなり、そして観客にも感じ取ってほしいと思ったのです」と述べています。

   『きれっぱしの愛』(英題:The Love That Remains)

脚本・監督:フリーヌル・パルマソン
出演: サーガ・ガルザルスドッティル、スベリル・グドナソン
2025年/アイスランド、デンマーク、スウェーデン、フランス/カラー/ビスタ/5.1ch/109分/字幕翻訳:松岡葉子/G

日本公開:2026年7月3日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
配給:NOROSHI、ギャガ
公式サイト
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