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映画「バレンと小刀」新映像

本作は、「≒草間彌生~わたし大好き~」の松本貴子が、1928年に創業した版元・アダチ版画研究所の一大プロジェクトを追った新作ドキュメンタリー。浮世絵の制作技術を継承した職人を抱え、江戸時代の浮世絵を復刻してきたアダチ版画研究所は近年、草間彌生やロッカクアヤコ、アントニー・ゴームリーら38名のアーティストを絵師に迎え、新たな現代の浮世絵を創作している。映画では、現代アーティストの作品を版画にしようと奮闘する彫師や摺師(すりし)といった職人たちの仕事ぶりを映し出す。ニック・ウォーカー、李禹煥も出演した。

「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」より、ロッカクアヤコ
「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」ポスタービジュアル

「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」ポスタービジュアル [拡大]

このたび公開されたのは、ロッカクと職人たちのコラボレーションの様子を捉えた映像。手で直接キャンバスに描くロッカクの創作風景や、完成した絵を見て「これどうしよう」とつぶやく彫師の姿、彼が試行錯誤しながらその絵を版木に彫っていくシーンが映し出された。

「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」場面写真

「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」場面写真

本編をひと足先に鑑賞したいとうは「総合芸術の各作業を丁寧に追い、現代の世界的絵師たちとのタッグマッチの過程を映し出す。確かに蔦重が今いたら、こんな浮世絵を生み出していたかもしれない」とコメント。角野は「ロッカクアヤコさんの作品が版画となって、この令和の世に飛び出しました。鮮やかな雲に乗って! 現代の浮世絵の誕生です。身近に出会える、それは大きな喜びです」、鉄拳は「浮世絵の見方が変わります。今こそ是非見てほしい作品です!」とつづっている。

「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」は、10月10日に東京・角川シネマ有楽町、シモキタ – エキマエ – シネマ「K2」で公開され、10月31日より東京・Strangerほか全国で順次上映される。

 

 

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