映画

日本劇場初公開のマッツ・ミケルセン主演『フレッシュ・デリ』本編映像&場面カット解禁

デンマークを代表する俳優マッツ・ミケルセンの生誕60周年を記念した特集上映「〈北欧の至宝〉マッツ・ミケルセン生誕60周年祭」が、11月14日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開される。これにあわせ、日本劇場初公開となるマッツ主演作『フレッシュ・デリ』(2003)の本編映像と場面カットが解禁された。

本作でミケルセンが演じるのは、町の嫌われ者で精肉店を営む男・スヴェン。女性と知り合い上機嫌な同僚ビャンに、新しい制服をプレゼントするスヴェン。ある理由がきっかけで精肉店が大繁盛し、人生がうまくいき始めた二人。しかし、ビャンが仕込みのため冷凍庫を開けると、豚や牛の肉に混ざって太った男の遺体が吊るされていた。店の人気の理由は、“人肉のマリネ”が大ヒットしたためだった。すでに提供してしまったものは仕方ないと一度は許したビャンだったが、成功に取りつかれたスヴェンは、知人を新たな食材として調達し始めていた…。

今回解禁されたのは、ミステリアスでセクシーな現在のイメージを覆す、衝撃的なビジュアルで登場するマッツ・ミケルセンの本編映像。併せて公開された場面カットには、見るからにクセの強そうな町の嫌われ者スヴェンの姿が収められており、彼が繰り広げる予測不能なハートフル・カニバリズム・ドラマの展開を予感させる。さらに、これまでの印象を一変させるヘアスタイルと、狂気に満ちた役どころによって、ミケルセンの新たな一面が映し出されている。

『フレッシュ・デリ』はミケルセンの初期キャリアを語る上で欠かせない1本。ブラックユーモアと狂気が入り混じる中で、人間味と哀しさを漂わせる彼の演技が印象的だ。今回の特集上映では、本作をはじめ『ブレイカウェイ』(2000)や『メン&チキン』(2015)といった日本初公開作を含む全7作品を一挙上映。『アダムズ・アップル』(2005)、『アフター・ウェディング』(2006)、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012)、そしてカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞した『偽りなき者』(2012)まで、ミケルセンの歩みをたどるラインナップとなっている。

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