登壇者:岩井澤健治監督
劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』が9月19日(金)より全国公開する。原作は、「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊の連載デビュー作「ひゃくえむ。」(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」という一瞬の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱を描いた物語は、「心が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な人気を集めている。声の出演には、生まれつき足の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシとの出会いから、100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮を染谷将太と声優としての評価も高い実力派キャストが命を吹き込む。監督は、長編1作目の『音楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名高い米アニー賞ノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で高い評価を受ける気鋭のクリエーター・岩井澤健治が手掛ける。
この度、6月8日よりフランスで開催中の世界最大規模のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」にて、仏現地時間6月12日(木)16:30より本作のワールドプレミアを開催し、絶賛の声が到着! さらに、スタジオジブリ作品の北米配給で知られるGKIDSが、本作への出資参画ならびに北米配給権を獲得し、10月の北米公開が決定した。そんな、早くも国内外より熱い視線を集める本作に、新たに主演級の豪華声優キャスト2名の参加が決定! トガシ(cv松坂桃李)と小宮(cv染谷将太)に、大きな影響を与える、陸上界を牽引する財津役に内山昂輝、そして財津に王者の座を阻まれ続ける海棠役に津田健次郎が決定した。
「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」にてワールドプレミア上映&絶賛の声続出!

6月8日よりフランスで開催中の世界最大規模のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」にて、仏現地時間6月12日(木)16:30より公式上映を行った。
およそ420席が満席となった熱気溢れる会場に、岩井澤健治監督が登壇し、本作への想いを明かした。岩井澤監督は、2020年に最優秀オリジナル音楽賞を受賞した『音楽』、そして昨年の『ひゃくえむ。』の「Work in Progress部門」選出を経て同映画祭への参加は3度目となる。
岩井澤は「前作の『音楽』は小さなチームで作った作品でしたが、多くの人に観てもらって、それが今回の『ひゃくえむ。』に繋がりました」とし、「『音楽』の時はコロナ禍でアヌシーに来られなかったので、今日やっとアヌシーで皆さんの前に立ててすごく興奮しています。100m走はただまっすぐに走るシンプルなスポーツなので表現するのが難しかったですが、楽しんでもらえるようにすごく考え抜いて頑張って作りました」と、観客に向けて5年越しの思いを語った。
100mにすべてを懸ける主人公たちの熱き物語をいち早く見届けようと駆け付けたファンからは「アニメーションの力は無限大だということを改めて感じた」「10秒間の感情をここまでアニメーションで表現できるのはすごい」など興奮の声が寄せられ、世界での本公開に大きな期待が寄せられた。

『君たちはどう生きるか』をオスカーに導いたGKIDSが共同出資製作&配給権獲得!10月には北米公開決定!
さらに、世界のアニメーション映画を中心に北米配給を担うGKIDSによる劇場アニメ『ひゃくえむ。』の共同出資製作と北米での配給を獲得し、北米での公開が2025年10月に決定した。GKIDSは、新海 誠や細田 守、湯浅政明作品など、日本のアニメ映画の世界的な普及や評価に大きな役割を果たしてきた。2024年には、スタジオジブリ『君たちはどう生きるか』をアカデミー賞長編アニメーション映画賞受賞に導いた実績をもつ。近年は配給だけでなく制作出資にも意欲を見せる彼らが、日本アニメ作品の最新作として、本作への共同出資製作ならびに北米配給を担うことが決定した。GKIDS社長デヴィッド・ジェステット氏は、「『ひゃくえむ。』にパートナーとして参加し、この素晴らしい映画を北米にお届けできることを大変光栄に思います。この新しいスポーツ映画を早く皆様にお届けできるのを楽しみにしています」と世界に向けてアピールする。
原作屈指の人気キャラクターに、超豪華声優キャストが参戦!

陸上界を牽引する絶対王者の財津役に、「僕のヒーローアカデミア」シリーズの死柄木弔役、「ハイキュー!!」シリーズの月島 蛍役など、数々の作品でファンを魅了し続ける内山昂輝。原作ファンから絶大な人気を誇る財津役について、「彼のセリフは独特な言い回しが多くてどういう風に表現していくべきか悩んだ」と役づくりの苦労を明かしつつ、「アニメーションならではの走りの表現をはじめとして『ひゃくえむ。』という作品がどのように映像化されるのか僕自身もとても楽しみにしています」と作品の完成に期待を寄せる。
財津に王者の座を阻まれ続ける海棠役には、声優、俳優業とマルチな活躍で幅広い層から支持を集める津田健次郎。魚豊作品への参加は「チ。―地球の運動について―」のノヴァク役に続き2作目となる。作品について、「新しい領域のスポーツアニメが誕生したのではないでしょうか?スポ根ですが、より哲学的な、奥深い、魅力的な作品です。魚豊先生の描く世界で、個性の強い人物を演じさせていただけるのが光栄でした」と作品の魅力を語る。内山と津田が作り上げる2人のトップランナーの圧倒的存在感をぜひ劇場で確かめていただきたい。
日本公開に先駆け、世界の映画・アニメファンを魅了した本作。個性溢れるキャラクターたちが繰り広げる狂気と情熱の物語を、公開まで楽しみにお待ちいただきたい。
コメント全文
内山昂輝
財津の声を担当した内山昂輝です。彼のセリフは独特な言い回しが多くてどういうふうに表現していくべきか悩んだのですが岩井澤監督から丁寧に演出していただいて物語の最後まで走り抜けました。アニメーションならではの走りの表現をはじめとして『ひゃくえむ。』という作品がどのように映像化されるのか僕自身もとても楽しみにしています。ぜひ劇場でご覧ください!

津田健次郎
新しい領域のスポーツ・アニメが誕生したのではないでしょうか? スポ根ですが、より哲学的な、奥深い、魅力的な作品です。魚豊先生の描く世界で、個性の強い人物を演じさせていただけるのが光栄でした。なるべく丁寧に、でも躍動感を失わず演じようと心掛けました。今までに無いスポーツアニメ、ご期待ください。ぜひ劇場で!

ストーリー
生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。
トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2人で練習を重ねる。
打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。
次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていった。
数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前にトップランナーの一人となった小宮が現れる――。
■公開情報
『ひゃくえむ。』
9月19日(金)全国公開
キャスト:松坂桃李、染谷将太
原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社『マガジンポケット』所載)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐
美術監督:山口渓観薫
音楽:堤博明
プロデューサー:寺田悠輔、片山悠樹、武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:『ひゃくえむ。』製作委員会
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース
©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会
公式サイト:https://hyakuemu-anime.com
公式X(旧Twitter):https://x.com/hyakuemu_anime