映画

初解禁『イケないマネジメント術 童貞スタッフの風俗日記』倉須洸、矢野ななか出演・ショートドラマアプリBUMPで配信決定

アミューズが実施したボーイズオーディション「NO MORE FILTER」でグランプリに輝いた倉須洸が、ショートドラマアプリ「BUMP」にて11日から配信開始のドラマ『イケないマネジメント術 童貞スタッフの風俗日記』に主演する。大阪に実際にある風俗店をモデルに、アンダーグラウンドな世界をリアルに切り取った連続ドラマで、ちょっと頼りないが、純情でまっすぐな青年・根岸誠役を演じる倉須に、出演の経緯から役作り、ドラマ撮影の裏舞台、そして俳優としての今後の目標についてまで話を聞いた。

■『イケないマネジメント術 童貞スタッフの風俗日記』あらすじ

就職に失敗し、バイトをクビになり、それを親にも言えず無職のまま過ごす根岸誠(倉須洸)。居場所も自信もなく途方に暮れていた彼が、ふとしたきっかけから働くことになったのは、女教師コスプレ専門の風俗店「イケてる女教師」。恐い店長(北代高士)や破天荒な先輩(大岩世奈)、クセ者揃いの嬢たちに翻弄され、慣れない仕事に悪戦苦闘しながら、“イケないマネジメント術”を叩き込まれていく。そんな中、風俗嬢・夏恋(矢野ななか)との出会い、そして恋が、誠の人生を大きく動かしていく――。

――ドラマを拝見しました。際どい内容なのかなと思いつつ、しっかりと誠の恋と成長を描いた青春物語になっていました。今作の出演が決定したときの気持ちはいかがでした?

【倉須】「正直言うと夜の世界を描く物語が初めてで、どうすればいいんだろう思っていたので、オーディションに臨んで出演が決定したときは“どうしよう”という想いが一番最初に来ました。もちろんすごく嬉しかったのですが、どうアプローチしていけばいいのかなということを最初に考えました」

――主人公・誠を演じるにあたって、どんなことを考えましたか?

【倉須】「誠は自分に似ているなと思うところもありました。ただ“童貞”を演じるだけでは誠の魅力が引き立たないと思っていて、可愛い気のある、愛されるキャラを自分なりに考えて、自分の経験も照らし合わせながら演じました。自分も周りの人から“不器用”と言われることが多いので、そこを取り繕うより自分を出しながら共感できる部分を見せていきたいなと思いました」

――今回の作品では、風俗店を中心に物語が展開しています。撮影の雰囲気はいかがでしたか?

【倉須】「撮影現場は限られた空間だったのですが、その中で先輩の俳優さんや、監督から画として映えるようにディレクションされていたので、いい距離感で演じることができました。配信のショートドラマですが、今回は横画面なので、動き方や会話のテンポ感も結構重要だったなと思います」

――脚本を元芸人の方が担当されているだけあって、会話劇としてテンポ感を楽しめる作品でもありましたね。

【倉須】「誠よりも店長役の北代さんのほうが、セリフのタイミングは難しかったと思います。誠は結構マイペースに返しているんですが、ただその中でも一味加えないといけない部分もあったので、勉強になりました」。

――店長の北代さんは、役の上ではすごく怖そうでしたね(笑)

【倉須】「役柄はすごく怖かったんですが、現場ではすごく優しくて。僕が“どうしよう、ちゃんとできてるかな?”とパニックになってしまうこともあったんですが、真摯にフォローして教えてくださって、恵まれた現場だったなと思いました。現場での振る舞い方も学ばせていただきました。でも、役に入ったら本当に殺されるんじゃないかっていうぐらい迫力があって、怖かったです(笑)」

――一方で、夏恋役の矢野さんはグラビアでも活躍されていて、魅力的なヒロイン像でした。

【倉須】「実は演技レッスンが一緒だったことがあるんですが、ちゃんと現場でお芝居するのは初めてでした。矢野さんは自分よりも年下なんですが、すごく引っ張ってもらいました。役柄だけじゃなくて、彼女にリードしてもらいましたね。芝居の上でもそうですが休憩時間にもたくさんアイデアを出してくださいました」

――これまで出演されていた作品ではイケてる役も演じられていますが、今回のちょっと情けない役柄は、結構なチャレンジなのかなと思いました。

【倉須】「逆に自分としてはこっちのほうがやりやすいんですよね。今までホストとか、ちょっとチャラい役も演じてきたんですが、誠のほうが自分の性格に似ていると思うので、観た方にどのように評価されるのか気になります」

――確かに感情表現も自然にフィットしていたと思います。しかも最終回に近づくとちゃんと大人びた男らしい顔になっていると思いました。

【倉須】「そこは自分の中で意識しました。ドラマはスケジュール上、順々に撮っていくわけにはいかないので、この話からは自分なりに表情や立ち振る舞いを変えていこうと意識しながら演じたので、そのように観ていただけたのなら嬉しいです」

――撮影中に特に印象に残っていることは?

【倉須】「店長にめちゃくちゃ怒られるシーンがあったんですが、その瞬間だけは撮影のことは意識せず、本当にその世界に入り込んでしまって。モニターでチェックしていたスタッフやキャストも“今までと違う”と言っていました。その時は演技も超えて、セリフも自然と自分の言葉として出たと思いました。これまではセリフを頭で追って芝居をしてしまうことが多くて、あまりそういう経験はなかったんですよね。多分役者ってこうあるべきなのかなと。新しい自分の俳優像が見えてきたと思いました」

――見どころのシーンはありますか?

【倉須】「初めてのキスシーンがあったんです! カメラの前でどうすればいいんだろうって思って、いろんな動画で何回もキスシーンを観て予習しました(笑)。キスシーンを経験したことのある役者の先輩にも相談したんですが“映りとかは気にせずに普通にやったほうがきれいに映るよ”って教えていただいたりして…。とは言え、誠はキスに慣れてる役ではないので、キスシーンに慣れていない感が出たとしてリアル感があったかもしれないなと思ったり。とにかくキスシーンは見どころです」

――本作で観る方にどんなことを感じてほしいと思いますか?

【倉須】「風俗の世界には馴染みがない方が多いと思うんですが、そこには捉われずに観ていただきたいと思います。人生に追い目や、辛いことがあっても、なんとかして生きていけるぞという事を伝えたいですし。自分のやりたいことに、今一歩を踏み出せない人も、やってみたら結構行けちゃうんだぞっていうことを感じてもらえればいいなと思って、それを背負いながら演じました。デビューでオーディションを見つけて、受けたいと思っている人を勇気づけられたら良いなと思います」

――倉須さんも「NO MORE FILTER」でグランプリを獲ったことがデビューのきっかけになりました。そもそもオーディションに応募したきっかけは?

【倉須】「大学2年生の時、大学のミスターコンテストに出場したんですが、そこではグランプリを獲れなくて。自分の中では燃焼しきれなくて、もっとやりきりたいなと思ったんです。その時にちょうどアミューズの募集が行われていて、自分はアミューズ所属でメンズノンノのモデルをなさっている鈴木仁さんがすごく好きだったので応募しました」

――そこからアミューズに所属して約1年半が経ちますが、振り返ってみてどう感じていますか?

【倉須】「いやー、やばいところに足突っ込んじゃったなというふうには思いますけど(笑)。ただ、この1年半ぐらいで考え方がすごく変わりました。初めの頃は、有名になりたいとか、早くもっとメディア露出の機会が欲しいと焦っていましたが、もちろんそういう欲は持ち続けながら、今は誰か一人でも自分の演技を観て人生がプラスに変わってもらえるような、そんな存在になれたらと最近は思っています。だからいただいたお仕事に対しては真剣に臨みたいと思いますし、一つ一つのチャンスを無駄にしないように心がけてます」

――様々な現場を体験するなかで、今回の仕事のように新たな発見も得られるわけですね。

【倉須】「去年はオーディションにたくさん落ちていたんですが、今は多くのオーディションで出演を勝ち取ることができていて、最近はステップアップができているのかなと思っています。ただし、マネージャーさんが仕事の機会を取ってきていただいてこそなので、まず一番はそこに感謝です。それが当たり前じゃない環境もあると思うので、最近はそこにありがたみを感じています」

――オーディションに臨む時に大切にしていることはありますか?

【倉須】「自分を綺麗に作らないように心がけています。自己紹介の段階から“自分はこういう人間だ”ということを知っていただきたいので、嘘をつかずに、全部ありのままの自分を見せていくようにしています。そして演じるときは、台本を極力見ないようにしています。例えば映画のオーディションは自然な感じが求められるので、セリフは覚えて行くんですが、あまり作りこんではいかないようにしています。一方でドラマでは技術的な部分を求められることもあるので、アイデアを考えて出してから行くようにしています」

――俳優として目標や夢はありますか?

【倉須】「小さい頃からの憧れもあるので、仮面ライダーに出たいという夢はあります。ただ最近は、来た仕事に対して真面目に取り組みたいという想いが強いので、いろんな案件に全力で挑戦するということに意識が向いています」

――最後に芸能の世界を目指している読者に、ご自身の経験を踏まえてエールをいただけますか?

【倉須】「自分も最初この世界に入った時はすごく怖かったです。グランプリになった時も嬉しいより心配が勝った部分もありました。ただ、入ったらどうにかなる。考えていても前には進めないと思うので、とりあえず一回前に進んで、失敗したら考えればいいと思います。僕はそうやって生きてきています。だからお互いに自信を持って頑張りましょう!」

■倉須洸(くらす・こう)プロフィール
2003年7月3日生まれ、東京都出身 身長:182cm
言語:日本語・ロシア語・英語
特技:トランペット
趣味:サウナ・ドライブ
アミューズボーイズオーディション「NO MORE FILTER」グランプリ受賞。
ドラマ「ラウンジ嬢の本指客」(BUMP)「被写界深度」(FOD)映画「ロマンティック・キラー」出演 アミューズ所属

■:ショートドラマアプリ「BUMP」
『イケないマネジメント術 童貞スタッフの風俗日記』
11月11日(火)よりショートドラマアプリ「BUMP」にて開始

主人公の就職に失敗し、バイトもクビになった無職童貞の根岸誠役を2023年に開催されたアミューズボーイズオーディション「NO MORE FILTER」でグランプリを受賞し、2024年にデビューした倉須洸。倉須はロシア語・英語を操るトリリンガルで俳優やモデルとして幅広い活躍が期待されている。

ヒロインの女教師コスプレ専門の風俗店「イケてる女教師」で働く風俗嬢・夏恋役はTBS「パパとムスメの 7 日間」(22)、テレビ東京「みなと商事コインランドリー」(22)に続けて出演し芸能界デビューし、「その着せ替え人形は恋をする」(24)、「素晴らしき哉、先生!」(24)、「グラぱらっ!」(25)など多数のドラマに出演し2025年10月には初写真集『ケレン』を発売した矢野ななかが演じる。

さらに、風俗店のスタッフや友人役として映画『俺ではない炎上』(25)、Netflix『イクサガミ』、Amazon『私の夫と結婚して』(25)やTVアニメ『薫る花は凛と咲く』エンディングテーマの汐れいら「ハレの日に」(25) MVに出演するなど今年だけでも幅広く多くの作品に出演している大岩世奈が先輩役・矢代として主人公・根岸誠に風俗のイロハを叩き込みます。舞台『ハイスクール・ハイ・ライフ4』(25)、舞台『女の子になりたい?』(25)や2026年に公開予定の『DOPPEL』などに出演している石津我聞は根岸誠の友人・高井役を演じます。注目の若手キャストに加え、任侠シリーズ『日本統一』や『CONNECT 〜覇者への道〜』、『放送局占拠』(25)などに出演し、骨太な存在感で物語を引き締める北代高士が店長・権田役となり脇を固める。

監督は映画『追想ジャーニー』や舞台「ハイライ」シリーズの谷健二、脚本は「世にも奇妙な物語」など話題作を手がける原野吉弘が務める。

error: Content is protected !!