夏休みの恒例イベントとなっている体験型リアル恐竜ショー『恐竜パーク』が、2025年7月19日(土)の埼玉・サンシティ越谷市民ホールでの公演を皮切りに、全国24ヶ所を巡回しています。
『恐竜パーク』はオーストラリア発のファミリー向けショーで、愛らしい赤ちゃん恐竜から迫力のある肉食恐竜まで、さまざまな恐竜たちが登場します。ユーモアを交えた演出を通じて、来場者が恐竜の世界を楽しく体感できる内容となっています。日本では前身となる『恐竜どうぶつ園』の時代からあわせて、これまでに約50万人が来場しており、多くの方に親しまれてきた人気イベントです。
公演中はフラッシュを使用しなければ写真撮影が可能で、0歳のお子さまから入場することができます。ベビーカー置き場の設置や途中の入退場も認められており、小さなお子さま連れのご家族も安心して楽しめる環境が整っています。
リアルな恐竜たちから目が離せない
『恐竜パーク』には、肉食恐竜や草食恐竜をはじめ、巨大な恐竜から小型の恐竜、広く知られている恐竜から近年発見された種類まで、さまざまな恐竜たち(のパペット)が登場します。
たとえば、アメリカ出身という設定のティラノサウルスの赤ちゃんは、小さな手足と大きな瞳が特徴的で、その姿に親しみを感じる方も多いようです。あくびをしながら眠たそうにしたり、抱っこされてリラックスしたりする様子もあり、観客の目を引きつけています。


ティラノサウルス科に属する肉食恐竜・ナヌークサウルスは、現在のアラスカ周辺に生息していたと考えられており、日照時間の短さや獲物の少なさといった環境条件から、比較的小柄な体格をしていたとされています。一方で、顔つきには力強さが感じられ、その存在感には目を引くものがあります。体表に見られる羽毛は、寒冷な気候に適応するためのもので、見た目にも装飾的な印象を与えています。
オーストラリアで新たに発見された恐竜「ライトニングクロー(仮称)」は、現在も正式な学名が未定の種です。特徴的なのは、その大きく湾曲したかぎ爪で、力強い印象を与えます。鳴き声を使って仲間と意思疎通を図っていたとされ、ショーの会場ではその鳴き声が大きく響き、観客の注目を集めていました。

レエリナサウラは、大きな瞳が特徴の恐竜で、日照時間の短い地域に生息していたことから、夜行性であったと考えられています。そのため、視覚に適応して目が発達したとされます。スリムな体つきと素早い動きが観察され、落ち着いた表情とあいまって、洗練された印象を与える恐竜です。


トリケラトプスは北アメリカに生息していた草食恐竜で、長い期間にわたって進化を続けながら生き残ったとされています。約400本の歯を持つ大きな口と強靭な顎、そして首元を覆う特徴的なフリルが印象的です。ショーの中では、力強く響く鳴き声をあげる場面もあり、その存在感が際立っていました。


日本で最大級の恐竜とされるフクイタイタンは、白亜紀に初めて開花した植物などを多く食べることで巨大化したと考えられています。ショーのステージでは、観客から白い花を受け取り、その動作に親しみやすさを感じさせる場面も見られます。


『恐竜パーク』に登場する恐竜たちはリアルで個性豊かで、とても魅力的だ。多種多様な恐竜たちの姿や声、動きや生息を知る中で、お気に入りの一匹が見つかるだろう。
恐竜に触れたりエサやりをしたり…… 参加型イベントも盛りだくさん
多彩な恐竜たちに加え、オーストラリアから来日したキャストがMCを務める点も、本ショーの特徴のひとつです。ショーの冒頭では、キャストが観客に「リアクションポーズ」を紹介し、入場者特典の恐竜うちわを使った反応方法を案内します。その後も、恐竜の鳴き声をまねるなど、観客が積極的に参加できるよう工夫された演出が随所に見られます。キャストの明るくテンポのよいトークと大きなリアクションが、会場に活気ある雰囲気をもたらしています。
一部の観客はステージに上がり、キャストから学びながら恐竜に触ったりエサやりを行ったり、襲われないように木のふりをするなど、恐竜と深く関わることができる。観賞するだけではなく、恐竜やキャストと一緒に楽しめる内容だ。
恐竜が登場する以前の時代から地球上に生息していたとされる肉食の古代生物・メガネウラも、本ショーに登場します。トンボに似た姿を持ち、巨大なサイズで表現されたメガネウラがステージから客席にかけて飛行する演出は、臨場感があり観客の目を引きます。キャストによるトークは展開が読めず、恐竜や古代生物たちが舞台上を自由に動き回る様子とあわせて、会場全体がライブ感あふれる雰囲気に包まれています。

本ショーは、大画面で表示される多様なクイズやキャストのトークに学びがあり、恐竜たちの名前や歴史、生態などを楽しみながら知ることができ、学習内容が非常に充実している。キャストの明るくコミカルな語りと恐竜たちの豊かなリアクションで、学習内容は深く記憶に刻まれるだろう。
日本で発見されたフクイラプトルのように、特徴が覚えやすい恐竜をはじめ、古代の昆虫であるメガネウラや、オーストラリアに生息する鳥のクッカバラなど、普段目にする機会の少ない動物についても紹介されています。クッカバラは、オーストラリアの伝承で朝に鳴き声を上げて一日の始まりを告げるとされており、恐竜以外の生物にも関心を広げるきっかけとなっています。
会場内では、恐竜グッズの販売をはじめ、動く恐竜と一緒に記念撮影が楽しめるARフォトスポットや、恐竜に関する展示を行うミニ恐竜博物館など、さまざまな企画が用意されています。赤ちゃん恐竜や肉食恐竜、巨大な恐竜などがリアルに再現されており、来場者はその迫力ある姿に触れながら、キャストによる軽快なトークとともに自然と恐竜について学ぶことができます。『恐竜パーク』は、現在全国24ヶ所を巡回中です。