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主演:高杉真宙『架空の犬と嘘をつく猫』⽻猫家 30 年の〈嘘と絆〉を紐解く2種のキャラクター相関図&キャラ画像が解禁

高杉真宙が主演を務める、映画『愛に乱暴』の森ガキ侑大監督最新作『架空の犬と嘘をつく猫』より、羽猫家30年の〈嘘と絆〉を紐解くキャラクター相関図と各キャラクター画像が解禁。また、完成披露舞台挨拶付き上映会の実施も決定した。

本作は、弟の死により現実を見なくなった母親を筆頭に、家族誰もが”不都合な真実“から目をそらし、それでもなお一緒に暮らしている、機能不全の羽猫家の約30年間を描いた物語。不完全で、やっかいで、でもどこか愛おしい――そんな家族の“嘘”と“絆”を、丁寧に映し出していく。

原作は、『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなの同名小説。脚本は『浅田家!』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵が手がける。

主人公・羽猫山吹(はねこ・やまぶき)を演じるのは、映画『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』『盤上の向日葵』、テレビドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)など出演作が相次ぎ、現在大活躍中の高杉真宙。山吹の幼なじみで恋人となる佐藤頼役を伊藤万理華、山吹の初恋の相手・遠山かな子役を深川麻衣が務めるほか、母・雪乃役に安藤裕子、姉・紅(べに)役に向里祐香、父・淳吾役に安田顕、そして祖母役に余貴美子、祖父役に柄本明と、幅広い世代の実力派俳優が集結した。

さらに、お笑いタレント・脚本家・女優と多彩な顔をもつヒコロヒーや、本作の舞台となる佐賀出身のはなわなど、バラエティ豊かなキャストが脇を固めている。

機能不全で、どこかバラバラでも「家族」として暮らす羽猫家は、みんなが不都合な真実から目をそらし、“嘘”をついてその形を保っている。空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、母のために嘘の手紙を書き続ける長男・山吹に、夢を語ってばかりの適当な祖父と“嘘”を扱い仕事をする祖母、そして“嘘と嘘つきが嫌い”な姉はすべてに対して反抗中だ。

今回到着したのは、羽猫家の家族と、彼らを取り巻く人々との関係をつないだキャラクター相関図。高杉真宙演じる主人公・山吹が小学3年生だった子ども時代から結婚し大人になるまでの30年を、2つの相関図で表現している。

子ども時代を描く相関図には、高杉が演じる山吹や、『SHOGUN 将軍』への出演でも話題の向里祐香が演じる山吹の姉・紅の子ども時代を担った子役たちの姿が収められている。30年という長い年月を5年刻みで描く物語が特徴の本作では、その時間の流れを自然につなげるため、子ども時代を演じる役者を慎重に選び抜いた。福岡・東京で約500人規模のオーディションを行い、山吹の幼少期を演じる立花利仁、少年期を演じる堀口壱吹、そして紅の幼少期を演じる藤中璃子を見出した。特に藤中は演技経験がほぼなかったというが、撮影当時小学5年生ながら高校生までの紅を一人で演じ切っている。

森ガキ監督は彼らのキャスティングについて、「顔が似ていないと一気に嘘っぽくなるので、高杉くんや深川さんの“幼少期の写真”をもらって、それに近い子を選考しました」と明かす。また「最終的に演技テストや稽古も重ねています。芝居が苦手な子もいたので、東京に呼んで稽古をして。30年の時間をつなぐうえで、“子どもから大人へ”の連続性を成立させることが演出の肝でした」と、徹底したこだわりについて語った。

そんな30年という年月で紡がれる物語の中、同じ役柄を演じ続けたのは、安藤裕子、安田顕、余貴美子、柄本明といった名優たちだ。安藤が演じる母・雪乃は、次男を失い心を病み、現実と夢のあいだを漂う姿を淡く演じて家族の“ひび割れ”の象徴に。祖母・澄江を演じた余は、佐賀弁を徹底研究し、リアリティを追求した。プロデューサー曰く「祖母の澄江がいなかったら家族は崩壊していた。その重みを余さんが自然に体現してくださった」と語っている。

父・淳吾を演じた安田は、所作ひとつで家族の歴史を感じさせ、祖父・正吾役の柄本は、ちゃめっ気たっぷりに夢物語を語る存在に。短い出演ながら作品に温かみを加え、過去と現在をつなぐ糸のような奥行きを与えている。

さらに本作には、ロケ地となった佐賀出身の芸人・はなわや、同じく芸人のヒコロヒーも参加。今回の相関図で、はなわは山吹と頼のバイト先の店長役として出演していることが明らかとなり、ヒコロヒーは大人になった紅と同居する写真館を営む樹という役柄であることが明かされた。

脚本作りに1年という長い年月をかけて構築していった物語は、羽猫家というひとつの家族の姿を丁寧に映し出していく。原作を手にした瞬間、心を掴まれ映画化を熱望した森ガキ監督は、家族という存在を「本当に表裏一体。自由を奪うし、縛られるし、時には“めんどくさい”と思う。でも同時に計り知れない恵みも与えてくれる。誰か一人が変われば全体が変わる。すごく厄介で、でも愛おしい集合体だと思います」と表現している。

ときに「家族をやめたい」と願ってしまうこともある中で、長い月日をかけて羽猫家の嘘がほどかれた先に、温かさと希望が宿り、観る者の心に清々しい余韻が広がっていくだろう。

また、本作の公開に先がけ、12月10日にTOHOシネマズ 日比谷にて、完成披露舞台挨拶付き上映会の実施が決定した。主演の高杉真宙に加え、伊藤万理華、深川麻衣、安藤裕子、向里祐香、森ガキ侑大監督らが集結し、作品完成への想いを明かす。

映画『架空の犬と嘘をつく猫』は、2026年1月9日より全国公開。

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