25歳という節目に発表されたメモリアル作品。この記者会見は、これまで出演したドラマや映画などではなく、本人自身の企画による作品としては初めての場となり、緊張した様子で「ドキドキしています」と笑顔を見せた。
本作のタイトルは、上白石さんが好む英単語「charm」に由来している。「お守り」や「魅力」といった意味が込められており、「自分にとってお守りのような一冊になれば、また読者にとってもそうであってほしい」という思いや、自身の“チャーム(自分らしさや輝き)”を大切にしたいという気持ちから、より印象的になるよう「charm」を二重にしてタイトルに採用したという。
撮影は1週間にわたりスリランカで実施された。構成は旅の時系列に沿っており、「読んでいるうちに一緒に旅をしているような、時の流れの中に身をゆだねる感覚を味わえる」と紹介されている。ロケ地としてスリランカを選んだ理由には、建築家ジェフリー・バワの建築に触れることを希望していたことが挙げられ、岩や木など自然の要素を生かしたバワの建築に触れたことで、「自然と心が開かれるような感覚を得た」と語った。
お気に入りの一枚には、旅先で偶然出会った現地の少女との写真を挙げ、「旅の中での一期一会を象徴する特別な一枚」と述べた。全体を通して、「その時々の自然な瞬間を収めてもらった」と振り返っている。
写真集はすでにリリー・フランキーさんに直接手渡したとのことで、上白石さんは「“もかおさん”って呼ばれているんですけど、『もかおさんの本質が見られるね』と、嬉しそうにページをめくってくださって、それがとても嬉しかった」と、印象的なやり取りを笑顔で振り返った。
一方で、姉の上白石萌音さんには、まだ完成した写真集は渡せていないという。ただ、完成前の色校(印刷前の確認用の見本)を少し見せたそうで、「すごく良いものができたね」と声をかけてもらったことが嬉しかったと話した。
姉妹での写真集制作について聞かれると、「(予定は)ないです」と笑いながら答えつつも、「姉と一緒に旅をしてみたい気持ちはあります。夏のフィンランドに行って、2人でコテージを借りたり、いろいろな場所を巡ったりしたい」と語り、今後の姉妹旅行への思いを膨らませていた。
写真集に向けた特別なボディメイクについては、「趣味でよく市民プールに通って泳いでいますが、今回は普段通りの姿を撮ってもらう形になりました」と説明。完成度については「100点満点」と自己評価し、「いつ振り返っても良いものができた」と手応えを感じている様子だった。



【書籍概要】
■タイトル:charm charm
■撮影:松岡一哲
■発行:講談社
■発売日:2025年6月4日(水)
Ⓒ松岡一哲/講談社
【プロフィール】
上白石 萌歌(かみしらいし・もか)
2000年2月28日生まれ。俳優・歌手(歌手活動の際はアーティスト名はadieu(アデュー))。
鹿児島県出身。 2011年、小学校5年生の時に第7回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを獲得。芸能活動を開始。2012年に『分身』でドラマデビュー後はドラマ『義母と娘のブルース』、『3年A組 -今から皆さんは人質ですー』、『教場』、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』や映画『子供はわかってあげない』、『366日』、4月25日公開の『パリピ孔明 THE MOVIE』、舞台『ゲルニカ』や『リア王』など数多くの作品に出演。歌唱力にも定評があり2016年にはミュージカル『赤毛のアン』でミュージカル初出演にして主演。2017年公開の映画『ナラタージュ』で素性を隠し、adieu名義で主題歌を担当し、“時を止める歌声”と称された。2024年、約2年ぶりのアルバム『adieu 4』をリリース。唯一無二のクリエイティブコンソーシアムとして活動を続けている。趣味は「写真を撮ること、散歩、美術館巡り」。