“映像詩人”と謳われながら48歳という若さで死去したフランスの伝説的映画作家アルベール・ラモリスの代表作「赤い風船」と「白い馬」の4Kデジタルリマスター版の2公開を記念し、<映像詩人アルベール・ラモリスの知られざる世界>の開催が決定、「小さなロバ、ビム 4K」「素晴らしい風船旅行 4K」「フィフィ大空をゆく 4K」の3作が11月14日から公開される。予告編(https://youtu.be/hvelkj47li8)、ポスターも披露された。

日本劇場初公開となる「小さなロバ、ビム」は、アルベール・ラモリスの初劇場長編作で少年とロバの愛らしい友情を描く。加えて、祖父と少年の冒険旅行に胸が躍る「素晴らしい風船旅行」、人間が羽で飛べたなら――という究極の夢を映画化したロマンティック・ファンタジー「フィフィ大空をゆく」の2作も上映される。

4Kデジタル修復技術により細部まで深く再現、鮮明な美しさで甦ったラモリスの名作「赤い風船」「白い馬」は、今年で初公開から70年。特に「赤い風船」は、アンドレイ・タルコフスキー、侯孝賢、ウェス・アンダーソン、デイミアン・チャゼルなどの名監督たちが、本作品から影響を受け映画を製作・オマージュを捧げており、映画ファン、クリエイターたちの心を捉えて離さない唯一無二の作品だ。修復にあたり、映画に出演している息子のパスカルが、公開当時のオリジナルのフィルム映像に可能な限り近づけ、父アルベールの意図を忠実に現代に甦らせた。

4Kデジタル修復に尽力した珠玉の作品群たち。夢を現実化したポエティックな映像美と遊び心、愛と自由への賛歌、純粋な少年たちの物語の美しさは、今なお一層の輝きを放ち、忙しなく現代を生きる私たちの心を癒し、喜びを届けてくれるだろう。
「赤い風船 4K」「白い馬 4K」は11月14日からシネマート新宿ほかにて2本立て全国順次公開。<映像詩人アルベール・ラモリスの知られざる世界>も11月14日より開催。