『X エックス』『Pearl パール』に続くタイ・ウェスト監督最新作となるA24製作のスターダムスリラーエンターテインメント『MaXXXine マキシーン』に出演したエリザベス・デビッキとケヴィン・ベーコンのインタビュー映像が解禁されました。
舞台は、全米を震撼させた実在の連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」の恐怖に包まれていた1985年のハリウッド。エリザベス・デビッキが演じたのは、ポルノ界で人気を極め、“ハリウッドスター”を目指す主人公・マキシーン(ミア・ゴス)の才能を見出し、自身が手掛ける作品の主演に大抜擢した、ホラー映画を心から愛する映画監督エリザベス・ベンダー役。一方、ケヴィン・ベーコンが演じたのは、6年前、マキシーンの身に起きた猟奇的殺人事件の真相を知る謎の私立探偵役。マキシーンにとって光と闇のように相反する存在となる重要なキャラクターを演じた二人です。
シリーズの前2作『X エックス』『Pearl パール』を鑑賞済みだったというケヴィン・ベーコン。「監督と話してみたくて、僕から連絡したんだ」と振り返り、「当時は3部作のことは何も知らなかったけど、彼が『MaXXXine マキシーン』を撮影するってなった時『君に合う役があるかもしれない』と、出演の経緯を明かしています。
一方、ホラー映画を観る習慣がなかったものの、「今作を撮ってから変わった」というエリザベス・デビッキ。脚本を受け取った時は「『ザ・クラウン』の撮影中だった」と言い、その脚本は「その時やっていた役と何もかも違ってた」と思い返しながら、「脚本は面白くて、まるで薬のようだった」と表現。“超脚本家オタク”を自称する自身にとっても「本当によく書けてる」と称賛。
「今ですら女性監督が映画を作るために資金を集めるのは難しい」と現実を語るデビッキにとって、1980年代という時代設定はさらに重みが。当時の女性監督の立場についてさまざまなリサーチを重ね、「きっと“ガラスの天井”があっただろうなと想像できた」。自身の演じたエリザベス・ベンダーというキャラクターは「当時の女性監督たちに敬意を表す存在であると理解していた」とし、「耳の痛くなるような話をしてくれる人は実際にいた。若い女優にとって、とてもありがたい存在だった」「多分私の役には、ハリウッドで経験してきた苛立ちや何年も抑圧されてきたものが出ている気がする」と語っています。
ケヴィン・ベーコンにとっても、今作は特別な体験に。若者の反抗と自由を描き、自身の出世作となった『フットルース』が公開されたのは、本作の舞台の1年前となる1984年。「本当に映画のあの世界に僕がいたかもしれない」「もしかしたら(エリザベス・デビッキ演じるエリザベス・ベンダー監督の劇中映画)『ピューリタン』に出ていたかもしれないからね。今作を撮影した時は流石に懐かしい気持ちになった」と明かしています。
アメリカで若い世代を中心にパールとマキシーンがアンチヒロインとして人気を集める理由について、デビッキは「彼女を見ると安心するし、元気が出るからだと思う」「マキシーンは自分が生き残るために頭を使うので、とても気持ちがいい。絶対にバカみたいなことはしないから、人気の理由はそこにあると思う」と分析。「ジャーナリストたちは彼女を『アンチヒーロー』と呼んでいるようだけど、私は彼女をアンチヒーローというよりこの3部作にとっての最高のヒロインだと思っている」「だって彼女は見ていて楽しい。大好きなキャラクター。1985年に生きてたら、彼女の友達になりたかった」と、マキシーンへの深い愛情を語りました。
監督・脚本:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス、ケヴィン・ベーコン、ジャンカルロ・エスポジ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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|原題:MaXXXine|2024年|アメリカ映画|上映時間