公開記念舞台挨拶
日時:9月13日(土)
会場:TOHOシネマズ日比谷
登壇:松田実桜、柳美舞、蒼井りるあ、小田憲和監督、城所岩生(原作者)
“好きな曲で自由に踊ること”が叶わない時代。音楽著作権の壁にぶつかった高校生たちが、「自由」と「音楽」を取り戻すために立ち上がる、青春ダンスムービー『LIBERTY DANCE』が、いよいよ【9月12日(金)】より全国公開いたしました!
そしてこの度、全国公開を記念して、【9月13日(土)】にTOHOシネマズ日比谷にて、松田実桜、柳美舞、蒼井りるあ、小田憲和監督、城所岩生(原作者)登壇して《公開記念舞台挨拶》を行いました。劇中の衣装、制服姿で登場した松田、柳、蒼井の三人。
久しぶりに衣装に袖を通した感想について「1年ぶりに着て、自分の役に戻った感じがします」と笑顔の松田。
「懐かしい気持ちもあるけれど…」と話した柳は役によって着こなしもカラーも違うと指摘し、それぞれに個性的な着こなしがあると満足そうにしていた。
「りるあは茶髪になったので、似合うかなって思ったけれど…」と劇中と髪色が変わったことに触れた蒼井。
小田監督から「やんちゃになった?」とのツッコミにニッコリ。 “やんちゃ”という言葉に反応した松田は「(柳演じる)文は着こなしが優等生。(自身が演じる)花奈は、(シャツを)しまわない感じだし、ヘッドフォンもやんちゃすぎる」とニヤリとし、この着こなしで学校に行ったら「先生に止められそう!」とも付け加えるなど、お互いの着こなしをチェックしながらトーク冒頭からワイワイと盛り上がっていた。制服の着こなしについては「ダンス同好会でダンスをやっているメンバーだから、カッチリよりも…ということで、スタイリストさんと、も話し合い、今の感じに落ち着きました」と経緯を説明した小田監督。衣装合わせなどで色々試し、今の形になったと補足していた。
役作りを振り返り、「お芝居の練習の段階から段々と役に似てきて…。合わせていく上で、役に染まっていった気がします。みんなと一緒に話したり、お芝居をする中で、段々花奈になっていくのを感じました」と演じるにつれて役が体に入ったと打ち明けた松田。柳は「文は静かで口数が少ない。セリフを言うまでの気持ちを考えたり、文ならどうやって思いを伝えるのだろうと考えました。文なりに考えたお芝居や表現を意識してリハやお芝居に臨みました」と語っていた。緊張してドキドキの気持ちが、役とリンクしていたという蒼井が「スタッフ、キャスト、周りのみなさんのあたたかい雰囲気に助けられました」と現場の雰囲気が役作りに良い影響を与えていたことに感謝する場面もあった。
冒頭からトークを楽しそうに展開していくキャスト陣。現場の雰囲気について松田は「本当に部活みたいな感じでした」と話し、柳は「映画そのまんまです!」とニッコリ。撮影中は“双子ちゃん”の存在に助けられたと声を揃えた三人。柳は「双子ちゃんの意識の高さに圧倒されたけれど、仲間意識も生まれていて、ついていけるように頑張りました!」と充実感を滲ませていた。
映画の大きな見どころは何といっても“ダンス”。難しかったこと、大変だったことを尋ねられた松田は「難しかったのは、声が入っていない間奏の部分。ドローンも飛んでいて、エキストラも200人くらいいたので、絶対失敗できないなと(笑)。円陣を組んで『行くぞ!』という感じで、泣きそうになりながら撮影をし、そして終えました」と、クライマックスでの臨場感と自身の心情を報告。ダンスは苦労して練習を重ねたと明かした柳は「クライマックスの撮影シーンがクランクアップ。その分、みんな気持ちも入っていたし、間奏のダンスは本当に難しくて。しかも文がセンターに立つフォーメーションだったので、ずっと完璧な状態でいなきゃいけなくて。とにかくずっと緊張していました」と文としても注目のシーンだとしていた。練習との本番の違いは「生演奏」だと指摘した蒼井は「合わせることに苦戦しました。でも、そこでみんなが協力し、一致団結できました」とキャストの力が合わさることで出来上がったシーンだと胸を張る。緊張や大変さを感じつつも、クライマックスは踊っていて気持ちいいシーンだったのではとの質問に、「お父さん、お母さん役も客席にいて。まるで自分の娘かのように『花奈〜!!』って叫んでくれていて(笑)。花奈の気持ちにすんなり入れたのは、お父さん、お母さん役の方のおかげです!」と感謝すると、会場は大きな拍手に包まれていた。劇中で描かれるのは“踊る自由”を追い求める高校生たちの姿。「自身にとっての青春は?」との質問に「『リバダン』が青春だと思います。高校を卒業して、部活もない今、撮影などで青春を取り戻している気がします。撮休にもみんながダンスの練習に付き合ってくれたりして、学生気分を取り戻せました。『リバダン』には青春が詰まっています!」と満面の笑みの松田。「青春とは友情」と答えた柳は「花奈たちが許してくれなかったら関係は元には戻れなかった。関係が崩れてもおかしくなかったけれど、(許してくれたことで)より関係が深まり、いい関係が生まれました」と映画の内容に触れながらしみじみ。さらに「青春とは後から気づくものだと思っています」と続けた柳は「その時は辛かったりするけれど、捉え方次第で、何度でも生み出せるものが青春だと思います」と解説していた。4歳からダンスを始めた蒼井は「ダンスこそがりるあの青春です。4歳から10年間踊って、そこからはアイドルとして踊っています。18年の中で14年踊っています(笑)」と自身のダンス歴を振り返り、「この映画ももちろんだけど、(これまでの)練習、仲間、ダンスに詰まっている思いがたくさんあります」とニコニコ。「まさに今が青春真っ只中ですか?」とのMCからの問いかけに「ハイ!」と元気よく答えた蒼井は弾ける笑顔で観客を魅了していた。原作者の城所は映画化までの道のりを振り返り、『音楽を取り戻せ』という活字の本が漫画となり、それが映画化に繋がったと説明。続けて来場者に向かって、「今日の感動を伝えていただければと思います。たくさんの方に届き、そして共感を呼ぶように、応援よろしくお願いいたします」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。
イベントでは、松田の二十歳の誕生日をお祝いし、小田監督から松田に花束のプレゼントも。
「たまたま誕生日が主演映画の公開日」とうれしそうに話した松田は「満席の中でお祝いしていただいて。しかも高校生の頃からお世話になっている小田監督の主演映画でここに立てていることがうれしいです!」とよろこび、「たくさんの方々に(映画が)広がっていけばいいなと思っています」と思いを伝えていた。
最後の挨拶で小田監督は「作品を作ること自体が青春でした。最後のシーンの撮影で『みんなで踊るのが最後だよね』と円陣を組んで。最後のカットを撮っている時はうるっとしちゃいました。みんなが頑張った結果が映像として残りました」と胸を張る。クランクアップ時に色紙をもらい思わず泣いてしまったことも告白した小田監督は、「僕が泣いたら、みんなも号泣。それが青春でした。そのきらめきの中、みんなが踊り切って。何かしがらみがあったとしても、それを超えて届く何かがこの空間にはあります」と映画から伝わるメッセージもアピール。続けて「青春は取り戻すことができる気がしています。きらめきと熱気を日本全国に広められたらと思っています」と熱い思いを明かし、深々とお辞儀。松田は「オール福岡で撮影して、ロケ地もスタッフもキャストも福岡にゆかりのある人たち。そういう作品が全国に羽ばたいていくことがうれしいです」と笑顔を見せ、「昨日公開。まだまだ始まったばかりですが、来てくれたみなさんのおかげで広がっていけばいいなと思っています」と願いを込めていた。
物語 福岡・旭女子高校のダンス同好会。卒業公演のために、三年生の花奈・晴子・文の三人は、特別な一曲 『Euphoria』にすべてをかけていた。世界を魅了した日本人アーティスト「RINAO」の楽曲に乗せ、 最高のステージを─。しかし、公演当日、突然の中止宣告。 「楽曲の使用料が払われていません。これは違法です」 信じられない。踊れない? どうして?著作権って、誰のもの? 音楽は誰のもの? 戸惑う彼女たちに突きつけられたのは、厳しい著作権制度の現実だった。 音楽の自由を、ダンスの情熱を、このまま失うわけにはいかない。 青春と音楽の未来をかけた、 少女たちの最後のステージが始まる。 ![]() |
キャスト
松田実桜 柳美舞(ばってん少女隊) りんか(Girls be bad)
井上愛満 井上燦 蒼井りるあ(ばってん少女隊)
徳永玲子 万丈 白川りさ 向野章太郎 中村豪志 秋永麗 関岡マーク にこにこぶんぶん
佐藤蒼 古賀迅人 塩山さくら子 みちる 米岡誠一(友情出演)
スタッフ
監督:小田憲和 脚本:森もり子
原作:城所岩生「音楽を取りもどせ」(みらいパブリッシング刊)
主題歌:RINAO「Euphoria」 エンディングソング:Hazky,ZI:AE「AII is Well」
撮影:岩男海誠 照明:梶原章平 録音:地福聖二 制作:関戸史人 Bカメラ:宗大介
ドローン撮影:酒井花林 スタイリスト:鶴田昭二郎 ヘアメイク:樋渡恵美
振付・ダンス指導:橋本祐里 音楽:サウンドアキヤマ ArtDirector:森本敬大
Design:ツイタチハジメ 宣伝プロデューサー:柳鷹 広報:あやんぬ
製作統括:松崎義行/春日那由良 プロデューサー:相川満寿美 協力プロデューサー:福田済
協力:いちのみや薬局 制作プロダクション:アルファープロデュース
配給:LUDIQUE/2025年/カラー/シネマスコープ/51分
Ⓒみらいパブリッシング/αPRODUCEJAPAN