死者との再会が招く取り返しのつかない恐怖を描く

もし、もう会えないはずの人と再び話せるとしたら——。ホラー映画『HOLE/ホール 呼び戻したら、戻れない』が描くのは、死者との再会を願う人々が、喪失の痛みと引き換えに深い闇へと足を踏み入れていく物語だ。死者と2分間だけ会話できるという禁忌を題材に、愛する人を失った者の未練や依存、心の闇を描く。

本作で鍵を握るのは、訪れた者が望む死者の姿へと変わり、2分間だけ会話を許す“女”の存在。再会のひとときは慰めをもたらす一方で、怒りや後悔、伝えられなかった言葉を呼び覚ましていく。死者を呼び戻すという誘惑の先に待つのは、思いもよらない代償だった。

劇中では、主人公アイリスが友人ケイティ、そして亡き妻との再会を願うニールとともに、地下室へと続く暗い階段を降り、“女”が潜む禁忌の領域へ足を踏み入れていく。加えて、麻布を被った“女”の異様なシルエットや、炎に包まれた人物の凄惨な姿も。死者を呼び戻す行為がもたらす代償と、そこに待ち受ける底知れぬ恐怖が描かれる。

製作総指揮を『IT/イット』のロイ・リー

製作総指揮は、映画『リング』『呪怨』『IT/イット』などを世界へ送り出してきたプロデューサー、ロイ・リー。ロイ・リーは、“女”の正体であるBagheadについて、単なる怪物ではなく、人間の未練に付け込み、それを糧にする存在だと説明。恐怖の核心は怪物そのものではなく、人間の弱さにあると強調している。

監督はアルベルト・コレドール

監督を務めるのは、同名短編映画を手掛けたアルベルト・コレドール。シッチェス映画祭最優秀短編映画賞、パリ国際ファンタスティック映画祭グランプリ、サン・セバスティアン・ホラー&ファンタジー映画祭観客賞などを受賞した短編をもとに、長編作品として物語を展開する。

ヨーロッパ特有の静けさや余白をまとった演出も、本作の特徴のひとつ。怪異の実在感と登場人物の内面を緻密に重ね合わせ、喪失や依存といった普遍的な感情を掘り下げる。

映画『HOLE/ホール 呼び戻したら、戻れない』あらすじ

父の死後、異国ベルリンで古いパブ〈Queen’s Head〉を相続したアイリス。疎遠だった父がなぜ自分を捨てたのか——その答えを求めて店を訪れた彼女は、地下に潜む “女” と、歴代のオーナーを呪縛してきた恐るべき秘密を知る。

その“女”は、訪れた者の望む死者の姿へと変わり、2分間だけ会話を許す存在。父の死の真相、受け継がれた呪い、そして再会への禁断の誘惑。過去と向き合うために開いたその扉は、もう閉じることができない。暗闇は、彼女を、そして観客をも逃がさない。

映画『HOLE/ホール 呼び戻したら、戻れない』ティザーポスター映画『HOLE/ホール 呼び戻したら、戻れない』ティザーポスター(C)2023 STUDIOCANAL SAS All Rights Reserved.

【作品詳細】
映画『HOLE/ホール 呼び戻したら、戻れない』
公開日:2026年12月4日(金)
製作総指揮:ロイ・リー
監督:アルベルト・コレドール
出演:フレイヤ・アーラン、ジェレミー・アーヴァイン、ルビー・バーカー、ピーター・マラン、アンネ・ミュラー
原題:Baghead
配給:ポニーキャニオン

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