東宝、日本空港ビルデング、東京国際空港ターミナルの3社が連携し、日本のエンターテインメントを羽田空港から世界へ発信する大型プロジェクト「HANEDA GODZILLA GLOBAL PROJECT」の完成報告イベントが、19日に羽田空港内で開催された。イベントには、東宝の専務執行役員兼CGO(チーフ・ゴジラ・オフィサー)である大田圭二氏、東京国際空港ターミナルの代表取締役社長・赤堀正俊氏、また「ゴジラ・ザ・ライド」シリーズでアンバサダーを務める俳優の福本莉子が登壇した。

福本は、ゴジラモニュメントの完成について、「出発ロビーに世界最大級のゴジラが誕生したと聞いて、とても驚きました」と感想を述べた。初代ゴジラをモチーフに、ほぼ実寸大で再現されている点についても触れ、「これほど近い距離で、しかも空港という場所で見ることができるのは、とてもうれしいです」と語った。さらに、「海外から訪れる方々にも、きっと印象に残るのではないでしょうか。日本人にとっても、世界に誇れるプロジェクトだと感じました」と話し、終始穏やかな笑顔を見せていた。また、「ゴジラとのご縁を感じているので、今後も関わる機会があればうれしいです」と、今後への思いも口にした。

プライベートでも羽田空港を利用しているという福本は、空港での思い出について問われると、海外旅行の準備を早めに整え、当日も時間に余裕をもって空港に向かったものの、「保安検査の前で、ネックピローを忘れてしまったことに気づいたんです」と振り返った。長時間の移動には欠かせないアイテムだけに、「大事なものを持っていくのを忘れてしまったことが、印象に残っています」と、やさしい口調で当時のエピソードを語った。

イベントでは、これまで数々の作品で街を舞台にしてきたゴジラと羽田空港との関係についても話題が及んだ。赤堀氏は、プロジェクト実施にあたり関係各所に意見を聞いた際のエピソードを紹介し、過去作品で羽田空港の滑走路が描かれたことなどに触れながら、ゴジラが長年親しまれてきた存在であることを改めて実感したと語った。これを受けて大田氏は、ゴジラが登場した場所がその後発展していくという作品上の特徴に触れ、会場の雰囲気を和ませた。

ゴジラは2024年11月に生誕70周年を迎え、現在も国内外で高い関心を集めている。日本の文化や伝統を発信する拠点であり、多くの人々が行き交う羽田空港を舞台に、3社の連携によって制作された全長約40メートル、高さ約9メートルの巨大ゴジラモニュメントは、第3ターミナル3階出発ロビーにおいて12月20日より公開される予定である。この場所でしか見ることのできない迫力あるモニュメントが、羽田空港を訪れる人々を迎える。