『Good Luck』公開初日舞台挨拶
公開初日舞台挨拶
日時:12月13日(土)
会場:シアター・イメージフォーラム
登壇:佐野弘樹(主演)、天野はな(主演)、加藤紗希、篠田諒、板谷由夏、剛力彩芽、足立紳監督
大きな拍手に迎えられて登場した足立監督は、当初は短編の予定だった作品が100分を超える長編になった経緯を聞かれ、「俳優の皆さんがとても魅力的で、台本を書いているうちに少しずつ長くなり、撮っている時も楽しくてどんどん長くなってしまった」と笑顔を交え話し、自身がまだ売れていない頃に映画祭に呼ばれ、居た堪れなくパーティに参加せずうろうろした時の思い出を描こうと思ったと語った。
足立監督が自身を投影した主人公である、売れない映画監督・太郎を演じた佐野は、当初シナリオを読んだ時は酷いやつだと思ったと明かしつつ、「現場で撮影が進むにつれて、当初と印象が変わり、太郎がまともで周りの人たちが変なんじゃないかと思うようになった」と自身の役柄について語り、「この映画を観て、豊後大野市などを巡って、聖地巡礼などしてもらえたら、更にこの映画を楽しめると思います」とロケ地の魅力についても言及。
太郎が旅先で出会う不思議な女性・未希を演じた天野は、
「台本にあまり情報がなく、どうなるか分からない感じだったので、こんな感じになっちゃんたんですけど(笑)現場がとっても楽しくてリハーサルで笑っちゃうことも多くて。もしかしたら自分自身に近いところがあるかもしれないです」と、自身が演じたキャラクターについて話した。
気鋭の若手監督役としてだけでなく、スタッフとしても参加したという篠田は「最初は短編だと聞いていて、台本に90シーンと書いてあって実際どういうことだろうと思っていたら、現場に入ったら超大変で(笑)だけど皆さん誰一人ピリつかず、最初から最後まで笑っている現場で、多分これが足立組なんだなという空気を感じ、それが本作自体の多幸感あふれる空気になったのだと思う」と、本作を称賛。
今回謎の女役3役を演じた剛力は「台本を読ませていただいたら本編からかけ離れている役ばかり。一番最初のスカーフを巻いている女性がクランクインでした。このキャラクターで間違っていないかな?と思うぐらい、はっちゃけて。三役も頂けて嬉しかったのですが、あっという間に終わってしまって。もうちょっと足立組の空気感を味わいたかったなっていうのはありました」と語った。

剛力と同じように複数の役を演じた板谷は「久しぶりに映画の現場の楽しさと苦しさと若い役者さんたちのパワーも感じつつ、中年の監督たちの頑張りも見つつ、90年代を思い出して自分もワクワクする気持ちを思い出しました。本編見ても、このじわじわくる感じはやっぱり映画特有のやっぱり愛しいものだなと」と、熱く語った。
物語
30歳間際の自称・映画監督の太郎。大分県で行われる映画祭に入選を果たし意気揚々と現地に向かうも、作品を厳しく批判されてしまい意気消沈。映画祭のパーティーをすっぽかしてフラフラと隣町の豊後大野へ向かうと、そこで太郎の映画を観ていた未希という不思議な女性と出会い、一泊二日だけの小さな旅をすることに。正体不明ではあるが、明け透けな性格の未希に映画づくりに自信を持てない自分をさらけだし、ほのかな恋心も抱き始める太郎だったが…ふたりがたどり着く、旅の結末は?
監督・脚本:足立紳
佐野弘樹 天野はな
加藤紗希 篠田諒 剛力彩芽 板谷由夏
企画、プロデュース:釘宮道広 森田真帆 プロデューサー:坂井正徳 足立晃子
撮影:俵謙太 照明:福田裕佐 録音:臼井勝 助監督:草場尚也 制作担当:太田勝一郎 編集:平野一樹
制作プロダクション:theROOM 協力:豊後大野市 別府市 配給:MAP 配給協力:ミカタ・エンタテインメント2024年|日本|104分 ©︎2025「Good Luck」製作委員会(別府短編プロジェクト・TAMAKAN・theROOM)





