同性カップルの嘘と本音が交錯する100日間の記録を描いた小説『100日後に別れる僕と彼』が、MBS/TBS系深夜ドラマ枠“ドラマイズム”にてテレビドラマ化。主演に伊藤健太郎と寛一郎、準主演に鳴海唯を迎え、5月26日より放送スタートする。

 原作は、テレビドラマと映画で実写化された小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』(角川文庫刊)で知られ、2023年に急逝した浅原ナオトさんの同名小説。自身もゲイであることを公表した浅原さんの葛藤を投影した最後の著作を、気鋭の実写ドラマとして描き出す。

ダブル主演として、性的マイノリティが自分らしく生きられる社会を願う春日佑馬役で伊藤健太郎、自由で掴みどころのない佑馬の恋人・長谷川樹役で寛一郎を起用。すでに破局しているにもかかわらず、ドキュメンタリー取材のため偽りの同棲生活を続ける同性カップルを演じる。鳴海唯は2人を取材する茅野志穂役として出演する。

発表に際し、キャスト陣よりコメントも到着。伊藤は「固有の課題はあるものの、同性愛者も異性愛者も変わらない部分が多いんだと知りました」と、LGBTQについて気づきを明かしたうえで「樹と真剣に恋愛をしました」と告白。

寛一郎は、「みな、違うものを持ってるんだから噛み合ったり噛み合わなかったり。そういうものを、そのまま描いている作品だと思います」と印象を語った。鳴海唯は「“知るということ”“1人の人間として向き合うということ”、これらの本当の意味と大切さをこの作品を通して学ぶきっかけをいただきました」とコメントしている。

監督は、『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』を映画化した『彼女が好きなものは』でメガホンを取った草野翔吾。脚本には、同じ浅原さん原作のテレビドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』の脚本も務めた三浦直之が担当する。

■『100日後に別れる僕と彼』ストーリー

性的少数者のためのパートナーシップ宣誓制度について受けたインタビューの様子がSNSで広まり、世間の注目を集めることになった春日佑馬と長谷川樹の同性カップル。そんな2人に、同棲生活を100日撮影するドキュメンタリー取材の依頼が舞い込み、“同性愛者への理解を広めたい”佑馬はそれを受諾する。ところがその時、佑馬と樹は、すでに破局していた。

佑馬は取材を受けることを渋っていた樹を説得し、2人はカメラの前では仲の良い恋人を演じることに。そんなことを知る由もない制作会社のディレクター・茅野志穂は、ありのままの彼らを記録しようと意気込むが…。“理想のカップル”でありたい佑馬に対し、思ったことを遠慮なく言い、協力的でない樹。カメラが捉えたのは、幸せな日常か、それとも巧妙に作り上げられた嘘なのか。インタビューを通して、彼らは見落としていたある大切なことに気づいていく。

ドラマイズム『100日後に別れる僕と彼』は、MBS/TBSにて5月26日深夜より放送開始。

<ドラマイズム『100日後に別れる僕と彼』キャスト・スタッフコメント>

■伊藤健太郎(春日佑馬役)

今回この作品に参加させていただきLGBTQについて深く考えました。固有の課題はあるものの、同性愛者も異性愛者も変わらない部分が多いんだと知りました。是非この作品を見て頂き、色々なことを感じとっていただけたら嬉しいです。

撮影期間中、樹と真剣に恋愛をしました。是非お楽しみに!

■寛一郎(長谷川樹役)

正しさや善悪で切り分けようとした瞬間に、こぼれ落ちてしまうものがある。みな、違うものを持ってるんだから噛み合ったり噛み合わなかったり。そういうものを、そのまま描いている作品だと思います。

いいチームで撮影ができました。ぜひご覧ください。

■鳴海唯(茅野志穂役)

2人を密着取材するディレクター、茅野志穂を演じさせていただきます。鳴海唯です。

初めて脚本を読ませていただいた時の衝撃を今でも覚えています。番組を作り上げていく過程で、出演する側、撮影を行う側、性的マイノリティであることや女性であるということ。さまざまな視点から見えてくる葛藤や気づきが丁寧に描かれていて、私自身、志穂という役を通して何度もハッとさせられる瞬間がありました。“知るということ”“1人の人間として向き合うということ”、これらの本当の意味と大切さをこの作品を通して学ぶきっかけをいただきました。

見てくださる皆様にもそんな体験をお届けできればという想いがあります。どうか楽しんでいただけますように!よろしくお願いいたします。

■草野翔吾(監督)

浅原ナオトさんの小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の映画化を、高く評価してくれたプロデューサーとご一緒するにあたり、せっかくならと今回の浅原さんの原作を提案しました。そして、その脚本を書いてもらうなら『彼女が~』のドラマ版を手掛けた三浦さんしかいないと、お声がけさせて頂きました。

素晴らしいキャスト・スタッフが集まり、今より少しだけ世界を愛することができるようなドラマになった気がします。

■三浦直之(脚本)

浅原ナオトさんの小説を読むと、いつも弱さの側に立ち続けて物語を書いているなあと感じます。そこで描かれる弱さは、強者vs弱者のような対立ではなくて、誰しもがこの社会を生きて行く中で抱えている弱さです。自分と社会との間でおこる摩擦によって生まれる傷。浅原さんは、その傷を絶対に見過ごさないし、ないものにしない。

強さとは違う形で傷を癒そうとする登場人物たちに何度も励まされながら、脚本を執筆しました。いままさに、社会と自分の摩擦に悩んでいるすべての人たちへ届きますように。