映画

『青春ゲシュタルト崩壊』初日舞台挨拶

完成披露試写会 
実施日:6月13日(金)
会場:TOHOシネマズ新宿スクリーン9
登壇:佐藤 新、渡邉美穂、新井美羽、藤本洸大、河村ここあ

キャスト陣が大きな拍手に迎えられて登場し、華やかな雰囲気の中で舞台挨拶が行われた。口下手で誤解されやすいものの、心優しい高校生・朝比奈聖を演じた佐藤さんは、「初日を迎えることができて、本当に嬉しく思っています」と、感慨深げな表情で心境を語った。

佐藤 新

また、ある日突然、人の顔が認識できなくなる「青年期失顔症」を患う間宮朝葉を演じた渡邉も、「ようやくこの作品を皆さまに届けることができて、非常に嬉しいです」と、晴れやかな笑顔を見せた。

渡邉美穂

その後、新井、藤本、河村も順に登壇し、無事に初日を迎えられた喜びと、支えてくれた人々への感謝をそれぞれの言葉で伝えた。

改めて初日の心境を問われた佐藤は、「完成披露試写会のときは緊張でいっぱいで、初日はどうなるんだろうと不安もありましたが、今は嬉しさで満たされています」と笑顔を見せた。渡邉さんも「完成披露のときはすごく緊張しましたよね。でも今日は、気持ちも落ち着いていて、私も嬉しさでいっぱいです」と語り、2人で初日の喜びを分かち合う場面もあった。

終始和やかな雰囲気の中、藤本は自身の13年間にわたるサッカー経験を作品に重ね合わせ、「佐藤さんとは、お互いの気持ちを深く話し合う時間を持てました」と、役作りに真摯に向き合った様子を振り返った。これに対し佐藤は、「僕がまるでインタビュアーのように藤本さんに質問をたくさんしていました」と、撮影現場での交流を微笑ましく振り返った。

藤本洸大

姉妹役を演じた新井と河村は、撮影の合間にもまるで本当の姉妹のように過ごしていたという。河村は「休憩時間はずっとお姉ちゃん(新井)と話して、仲良くなれました」と振り返り、仲睦まじい様子を明かした。

渡邉も「今日ここに来る車の中で、新井さんと河村さんが隣同士に座ってお菓子を食べていて、『本当の姉妹みたいでかわいかったです』」と、微笑ましいエピソードを紹介。新井も「私自身も妹がいるので、現場にもう一人妹がいるような気持ちで楽しく過ごしていました」と笑顔で語った。

河村ここあ

撮影中には、新井と渡邉がお互いをフィルムカメラで撮影し合う場面もあったそうで、お二人は「懐かしいですね」と当時を振り返りました。しかし、司会者からその写真の行方について尋ねられると、渡邉さんは「実はわからなくて…スタッフの皆さんにずっと聞きたかったんです」と意外な一言。撮影期間中、キャストそれぞれがフィルムカメラで写真を撮っていたことから、「エンドロールやSNSで使われるのかと思っていたんですけど…ぜひご回答いただきたいです!」と、スタッフに向けて呼びかけました。同じく撮影を行っていた佐藤さんも「その行方、私も後で知りたいです」と続け、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

新井美羽

また、撮影現場ではキャスト同士の仲の良さがうかがえるエピソードも。佐藤は「都市伝説の話で盛り上がったことがありました」と振り返り、これに渡邉が「なにそれ、混ぜてよ!」と興味津々な様子を見せる場面も。実際には佐藤さん、新井さん、藤本さん、河村さんの4人で都市伝説や陰謀論について熱心に語り合っていたそうで、渡邉は「そのとき、4人掛けの椅子が2つあって、1つの椅子に4人が座っていたので、私はもう1つの椅子で1人だったんです」と当時の様子を明かし、会場から笑いが起きた。佐藤が「申し訳ないと思ったんですけど、話が盛り上がりすぎて…」と語ると、渡邉は「外から見守らせていただきました」とユーモアを交えて応じ、和やかな雰囲気に包まれた。

さらに、劇中でのバスケットボールのシーンでは、バスケ経験者の渡邉が佐藤にアドバイスをしながら練習を重ねたという。渡邉は「佐藤さんは本番に強くて、しっかりシュートを決めていたんです。スターだと思いました」と称賛。これに対し佐藤さんが「ありがとうございます、IMP.です」とユーモアを交えて応じると、会場からは大きな拍手が送られた。

イベントでは、作品タイトルにちなんで「ゲシュタルト崩壊するほどハマってしまったもの」というユニークなテーマでトークが展開された。キャスト陣それぞれが個性あふれる回答を披露し、会場を和やかな笑いに包んだ。

河村が挙げたのは「石」。小学生の頃、道端に落ちている石に魅力を感じ、コンクリートの欠片のようなものまで集めては自宅のリビングに並べていたという。「ある日、その石がなくなっていて…」と、突然の別れに切なさを滲ませながらも、どこかほほ笑ましいエピソードに会場から笑いが起きた。

佐藤は「洗剤」と回答。キッチン周りの頑固な汚れに長く悩まされていたが、ある日プロ仕様の洗剤を使ったところ、一瞬でピカピカに。「“スパン、まぶしい!”ってくらいにきれいになって、逆にまた汚れてほしいくらい」と語り、その清掃力にすっかり魅了された様子だった。

新井が熱を込めて語ったのは「ポテト」。週に5~6回、多いときは1日2回もフライドポテトを食べるほどの愛好者で、「カロリーも気になるし、ご飯が食べられなくなることもあるけれど、もし明日世界が終わったら後悔しそうで、だから食べてしまうんです」と独自の“ポテト論”を披露し、客席の共感と笑いを誘った。

渡邉は「ガチャガチャ」、藤本は「おままごと」と、それぞれの“ハマりごと”を楽しそうに語り合い、キャスト同士の仲の良さや素の一面が垣間見えるトークとなった。

続いて渡邉さんは、現在も夢中になっているという「ガチャガチャ」への思いを熱く語った。駅の構内などで見かけると、つい懐かしいキャラクターのカプセルトイに手が伸びてしまうそうで、「気がつくと家の中にたくさんのガチャガチャが増えている」とのこと。「300円や400円でできる運試し。お金を入れて回す瞬間が一番の楽しみです」と、その独特の魅力を笑顔で語った。

そして話題の締めくくりとして、藤本さんの「おままごと」という意外な回答に会場の注目が集まった。「え?」と驚く共演者たちを前に、藤本さんは「幼少期から小学校に入ってしばらくの間、レゴが大好きで、レゴを使って群像劇のような物語を作って遊んでいました」と語った。また、「お兄ちゃんを呼んで一緒に演じたりしていました」と、当時の思い出も振り返った。このエピソードには、「今の仕事にもつながっているのかもしれないね」と共演者たちも感心し、温かい空気に包まれた。

イベントの最後には、キャストを代表して渡邉と佐藤が観客へメッセージを送った。

渡邉は「全世代の方に共感していただけるような作品になっています。少しでも前向きに、自分らしく生きるヒントを感じ取っていただけたら嬉しいです」と作品への思いを丁寧に語りかけた。

佐藤も、「どんな選択をしても、それは決して“逃げ”ではなく、自分らしく生きる素晴らしい一歩。自分自身を少しでも楽観的に、そして大切に思えるようなきっかけを届けられる作品になったと思います」と自信を込めてコメント。「今日から『青春ゲシュタルト崩壊』を応援してください」と、作品の今後の広がりに期待を込めて締めくくった。

『青春ゲシュタルト崩壊』

ある日突然、【青年期失顔症】を発症してしまい、周囲に知られてしまうことを恐れた朝葉は誰にも言えず1人で悩んでいた。そんな、朝葉の異変に気が付いたのは、唯一、同級生の聖だった。聖は朝葉に「今までと変えなくていいの?」と問いかける。彼に振り回されながらも、朝葉は本当にやりたいこと、好きなことは何か、自分自身を見つめ直しはじめ、次第に聖の存在が朝葉の中で大きくなっていく。同じく聖も朝葉と一緒にいるうちに、ずっと抱えていた“あること”に向き合うように──。

出演:佐藤新(IMP.)、渡邉美穂、田辺桃子、新井美羽、水橋研二、濱田龍臣、藤本洸大、河村ここあ、福室莉音、愛来、戸田菜穂、瀬戸朝香
原作:丸井とまと「青春ゲシュタルト崩壊」(スターツ出版刊)
主題歌:「青空」マルシィ(UNIVERSAL SIGMA)
脚本:三浦希紗
音楽:牧戸太郎
監督:鯨岡弘識
企画・プロデュース:横山祐子
プロデューサー:伊藤聖
制作プロダクション:AX-ON

日本公開:2025年6月13日(金)公開
配給:NAKACHIKA PICTURES
公式サイト
©映画「青春ゲシュタルト崩壊」製作委員会

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