映画

『親友かよ』タイの人気イラストレーター描き下ろしビジュアル公開

6月13日より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイント、池袋HUMAXシネマズほかにて全国順次公開されるタイ映画『親友かよ』の本国版ビジュアルと、タイで人気沸騰中のイラストレーター・Eaowen(エオウェン)による描き下ろしイラストビジュアルが公開された。

2024年の第19回大阪アジアン映画祭でも上映された本作は、アジアのA24と称されるタイの映画会社GDH 559が製作を行い、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のバズ・プーンピリヤ監督がプロデュースを手がけた青春映画。

監督を務めたのは、CMやMV制作で活躍するアッター・ヘムワディー。作品のファンだったプロデューサーのプーンピリヤの希望により監督に抜擢され、本作で監督デビューを果たした。そして『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』の主演コンビ、アンソニー・ブイサレートとティティヤー・ジラポーンシンが再びタッグを組み、手探りの映画づくりを通して成長していく高校生たちを演じた。

高校3年生のペーは転校先でジョーと隣同士の席になる。人懐っこいジョーに対し、乗り気になれないペーだったが、その矢先、ジョーが不慮の事故で亡くなってしまう。ある日、短編映画のコンテストに入賞すると試験免除で大学に進学できると聞いたペーは、ジョーの“親友”だと偽り、彼を偲ぶ映画づくりを画策。ジョーの本当の親友や映画オタクたちを巻き込んだ映画撮影が進んでいくのだが、ペーはジョーの思いもよらない秘密を知ることになる。

本国版ビジュアルには、ペーと同級生たちによって構成された撮影クルーの姿が収められている。“FILMKAKING IS FRIEND-MAKING”というキャッチコピーとともに、各キャラクターに「DIRECTOR」「CAMERA-MAN」などの役割が書き込まれたポップな1枚となっており、劇場で販売されるA5クリアファイルにも同ビジュアルがあしらわれている。

また、女優、モデル、歌手としても活動するバンコク在住の人気イラストレーター、Eaowen(エオウェン)による描き下ろしイラストビジュアルも公開。イラストは、本作の映画撮影シーンにインスパイアされたものであり、Eaowenは「『親友かよ』は、笑って、考えて、そしてあなたの心の中にひそかにある問いへの小さな答えをくれるような、そんな心に響く映画です」と本作の魅力を語った。

Eaowen コメント

高校時代、友達と放課後に課外プロジェクトに取り組むのが私は大好きでした。授業が終わってから皆で集まり、一緒に作業する時間がとても楽しみだったのを覚えています。映像制作のチームの一員になるのは、本当に特別な経験でした。共通のビジョンを持つ人々が集まり、それぞれが全力を尽くして一つの目標に向かって進むとき、そこには特別な“魔法”のようなものが生まれるのだと思います。
『親友かよ』は、そんな気持ちをユーモアと温かさ、そして郷愁を織り交ぜて見事に描いています。観る人の誰もが、それぞれの青春の記憶を思い出すことができるような作品です。
物語のはじまりでは、登場人物たちが映像制作に没頭していく様子や軽快なコメディ要素にすっかり惹き込まれました。アッター監督のユーモアセンスは随所で光っていて、思わず声を上げて笑ってしまうような場面もありました。でも最後まで惹きつけられたのは、彼らの旅がどう展開していくのかという純粋な好奇心でした。
物語が進むにつれて、それは単なる笑いだけではなくなっていきます。ラストには人生のほろ苦さが描かれ、それがとてもリアルで、思いがけない感情や静かな教訓に満ちています。『親友かよ』は、笑って、考えて、そしてあなたの心の中にひそかにある問いへの小さな答えをくれるような、そんな心に響く映画です。

『親友かよ』

6月13日(金)より、新宿シネマカリテ、渋谷シネクイント、池袋HUMAXシネマズほか全国順次公開
出演:アンソニー・ブイサレート、ピシットポン・エークポンピシット、ティティヤー・ジラポーンシン
監督・脚本:アッター・ヘムワディー
プロデューサー:ワンルディー・ポンシッティサック、バズ・プーンピリヤ
製作:GDH 559 Co., Ltd.
制作:Houseton
配給:インターフィルム
協力:大阪アジアン映画祭
後援:タイ国政府観光庁
2023年/タイ/タイ語/130分/1.85:1/5.1ch/DCP/英題:Not Friends/字幕翻訳:橋本裕充/字幕監修:高杉美和
©2023 GDH 559 AND HOUSETON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:notfriends.jp

error: Content is protected !!