『第99回キネマ旬報ベスト・テン』授賞式 助演男優賞を佐藤二朗が受賞
映画専門誌の「キネマ旬報」が主催する映画賞『第99回キネマ旬報ベスト・テン』(2025年)の授賞式が19日、都内で開催。助演男優賞を受賞した俳優の佐藤二朗が出席した。
佐藤二朗は、17日にブルーリボン賞授賞式で、助演男優賞受賞者として会場に入ろうとした際、警備員に制止されたエピソードを壇上で明かしていた。
今回の表彰式では、その出来事に触れ、「ブルーリボン賞で入場時に警備員に止められ、『受賞者です』と伝えて入れてもらった件がネットニュースになったが、あまり浸透していなかった」と振り返った。

受賞対象作の映画『爆弾』は、呉勝浩による同名小説を原作とする作品。同作は『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)および『ミステリが読みたい 2023年版』で1位を獲得している。
佐藤は、爆破予告やクイズを繰り出しながら、山田裕貴が演じた警視庁捜査一課・強行犯捜査係の刑事・類家らを翻弄する謎の中年男・スズキタゴサク役を務めた。同作は2025年10月31日に公開され、興行収入は31億6000万円を突破した。

佐藤二朗は、「見ている人は見てくれる」との思いを大切にしてきたと述べ、自身の俳優としての原点について語った。26年前、31歳の時にドラマで「医者A」という1シーンのみの役を務めたことが芸能活動の転機となり、その際に事務所の先代代表と本木雅弘から後押しを受け、現在の所属事務所で活動を続けていると明かした。
また、この言葉を強く信じてきたと振り返り、作品を見ているすべての人々に感謝の意を示した。
『第99回キネマ旬報ベスト・テン』受賞一覧
【作品賞】
・日本映画作品賞(日本映画ベスト・テン第1位):『旅と日々』
・外国映画作品賞(外国映画ベスト・テン第1位):『ワン・バトル・アフター・アナザー』
・文化映画作品賞(文化映画ベスト・テン第1位):『よみがえる声』【個人賞】
・日本映画監督賞:李相日『国宝』により
・日本映画脚本賞:奥寺佐渡子『国宝』より
・外国映画監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン 『ワン・バトル・アフター・アナザー』により
・主演女優賞:シム・ウンギョン『旅と日々』により
・主演男優賞:吉沢亮『国宝』ほかにより
・助演女優賞:伊東蒼『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』により
・助演男優賞:佐藤二朗『爆弾』ほかにより
・新人女優賞:鈴木唯『ルノワール』により
・新人男優賞:黒崎煌代『見はらし世代』ほかにより
・読者選出日本映画監督賞:李相日『国宝』により
・読者選出外国映画監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン『ワン・バトル・アフター・アナザー』により
・読者賞:秦早穗子(連載『シネマ・エッセイ 記憶の影から』により)







