『第76回NHK紅白歌合戦』のリハーサル1日目が28日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、今回で11回目の出場となる乃木坂46が取材に応じた。

乃木坂46の梅澤美波は、出場がメンバーに伝えられた際には、全員で喜びを分かち合い、感極まる場面もあったと振り返った。梅澤は、紅白歌合戦の舞台について「年末の特別な場所」と表現し、グループにとって大きな意味を持つ存在であると語った。

また、11年連続出場という節目について、「その思いを大みそかのステージでしっかりと届けたい」と述べ、日頃応援してくれるファンへの感謝の気持ちを込めたパフォーマンスを披露できるよう、メンバー一同で準備を進めていきたいと意欲を示した。

今回の紅白歌合戦で共演を楽しみにしているアーティストについて、川﨑桜はRADWIMPSを挙げた。普段はテレビでのパフォーマンスを見る機会が少ないことから、同じステージに立てることを楽しみにしていると語った。

また、今年1年を振り返り、梅澤美波は新メンバーの加入によるグループの変化について言及した。今年は6期生が加入し、5期生にとっては初めて後輩を迎える年となった。グループとしても約3年ぶりの新メンバー加入となり、フレッシュな存在から刺激を受けることで、全体に新たな勢いが生まれた一年だったという。

活動面では、5月に味の素スタジアムでのバースデーライブを初めて開催したほか、夏のツアーでは明治神宮野球場でグループとして10回目となる公演を行った。こうした経験を重ねる中で、メンバー一人ひとりが着実に自信を深めた一年だったと振り返った。

初めて後輩を迎えたことについて、井上和は、5期生にとって大きな節目となる一年だったと振り返った。憧れてきた先輩たちのような存在になれるのかという不安を抱えながらのスタートだったものの、後輩の加入をきっかけに、より責任感を持ってグループを支えていこうという意識が強まったという。

また、6期生の加入によって、5期生自身も改めて気が引き締まり、グループを引っ張る立場として成長を実感できた一年だったと語った。新たなメンバーの存在が刺激となり、5期生にとってもさらなる前進につながる年になったとしている。

今年1年を漢字一文字で表す質問に対し、梅澤美波は「今」を挙げた。グループがまもなくデビュー14周年を迎える中で、これまでの歩みや今後の展望について考える機会が多かったという。

一方で、日々の活動を通じて、メンバー一人ひとりが目の前の活動に真摯に向き合う姿を見て、「今」を大切にすることの重要性を改めて感じたと振り返った。現在の乃木坂46の姿を多くの人に見てもらいたいという思いを込め、この漢字を選んだと説明した。

現在の乃木坂46について、梅澤美波は、胸を張って誇れるグループだと語った。メンバーだけでなく、制作に携わるスタッフや応援するファンを含め、乃木坂46に関わる人々が一体となり、温かい雰囲気を築いている点を魅力として挙げた。

そうした環境の中で活動できていることを誇りに感じているとし、今の乃木坂46は、多くの支えにより成り立っているグループだと述べた。