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『狂ったリビドー』5月30日公開

第20回大阪アジアン映画祭で上映された台湾映画『破浪男女(原題)』が、『狂ったリビドー』の邦題で5月30日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次ロードショーされることが決定した。

本作は、生きていく過程で生じる孤独や不安や挫などやり場のない感情に囚われた人々が多様なエロティシズムを通し、心を満たそうとする姿を描いたラブストーリー。『GF*BF』のヤン・ヤーチェが監督を務めた。

第20回大阪アジアン映画祭の上映時に来日したヤン・ヤーチェ監督は「この10年、台湾では性に対する考え方が大きく変わりました。そして性と愛をどう考えるかについて、コロナ禍を挟んで大きく変化しました。マッチングアプリなどによって、若い人の間には性と愛を切り離して考えるという考え方が広まっていると思います。現代の人は性と愛を切り離して捉えようとしていますが、性を突き詰めていくと必ず愛の問題になってしまうということを描いています」と語った。

キャストには、『Brotherブラザー富都(プドゥ)のふたり』で金馬賞最優秀男優賞を受賞したウー・カンレンらが名を連ねた。

それなりに体は反応しているのに絶頂に達したことが一度もないトランスジェンダーのリュー(リウ・ジューピン)は、インターネットで知り合った男たちと自由気ままにSEXを楽しんでいる。バツイチ男チェン(ウー・カンレン)は反抗期の娘に毛嫌いされ、セフレのリューと刺激的な行為を交わして寂しさを埋める日々。リューの親友クイーニー(リャン・シャンホア)はセレブな青年社長との結婚が決まるが、SM好きな性癖だけは秘密にしていた。デリヘル男子ロン(ウィル・オー)は貧乏な暮らしから抜け出せない憤りを発散するかのように、常連客のクイーニーを調教していく。抑えきれない性的欲求“リビドー”に突き動かされ、ただ肉体だけで繋がっている男と女。愛のない不確かな関係は、真実の愛を求めて彷徨っていく……。

映画『狂ったリビドー』予告編

あわせて公開された予告編には、肉体の快楽によって心を満たそうと刹那的な生き方をする男女の姿が映し出されている。

また、登場人物たちのさまざまな表情を捉えたポスターと場面写真も公開された。

■公開情報

『狂ったリビドー』
5月30日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
監督:ヤン・ヤーチェ
出演:ウー・カンレン、リウ・ジューピン、リャン・シャンホア、ウィル・オー
配給:ハーク
2024/台湾/中国語/105分/カラー/5.1ch/R18
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