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『愛はステロイド』クリステン・スチュワートロングインタビュー映像解禁!

一部映画館で連日満席の回が続出、SNSでも絶賛の声が多く寄せられている『愛はステロイド』から、主演クリステン・スチュワートのロングインタビュー映像が解禁となった。

狂信の末に暴走するカトリック信者の看護師を描いたホラー『セイント・モード/狂信』で長編映画デビューを果たし、世界に衝撃を与えた新鋭ローズ・グラス監督が手がける本作。

解禁となった映像では、クリステン・スチュワートが作品との出会いや自身が演じたルーについて、さらに共演者であるケイティ・オブライアンやエド・ハリスについて、そして映画が持つテーマについてたっぷりと語っている。

まず、クリステン・スチュワートが最初に惹かれたのは監督ローズ・グラスの存在だったそうで、「彼女の初長編『セイント・モード/狂信』は衝撃的だった」と語り、「その後にリモートで登場した監督の語り口は軽やかで丁寧だったのに対し、作品のトーンはシリアスで恐ろしかったから驚いた。だから今回彼女の2本目に出演の話が来たときは、うれしかった」とふり返る。

ルーというキャラクターについては、「強い女性の話を作るべきだという、周りの意見に対して監督が少し皮肉を込めてアイデアをひっくり返した。その結果、私は弱くて繊細な人物を演じることになった」と明かす。

また、この作品を引き受けた理由として、「破壊的な愛の物語を監督と一緒に伝えたいと思った」と語った。

ジャッキーを演じたケイティ・オブライアンについては、「ルーが働くジムに初めてジャッキーが入ってきた時、ルーは衝撃を受ける。なぜなら彼女の暮らす町の女性とは見た目も雰囲気も全く異なるから。ケイティはフェミニンで優しくてどこか尖っていてカッコいい」と言及。

「ボディビルの経験も役に説得力を与えていた。ケイティは素朴な美しさを役にもたらしてくれた」と賛辞を贈る。

さらに1980年代のアメリカを描く監督のビジョンについては、「完成した作品を観たとき、まるで80年代に作られた映画のようだった。セクシュアリティを大胆に描いているのも最近では珍しい」と断言。

「多様性は受け入れられつつあるけど、過度に慎重になっている気がする。この映画は面白いけど怖いというあまりない作風だと思った。でもホラーというわけではなく人間の本質的な恐ろしさを描いている」と話す。

最後に、「これまでになかった映画。クィア映画であり反恋愛映画でもある。ラブストーリーといわれてるけれど2人は別れるべきだと思う」とユーモアを込めて語り、「私を選んでくれて監督には感謝している」と締めくくっている。

監督・脚本:ローズ・グラス(『セイント・モード/狂信』)
共同脚本:ヴェロニカ・トフィウスカキャスト
出演:クリステン・スチュワート(『スペンサーダイアナの決意』)、ケイティ・オブライアン(『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』)、エド・ハリス(『トップガンマーヴェリック』)、ジェナ・マローン(『メッセンジャー』)
配給:ハピネットファントム・スタジオ

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