公開記念舞台挨拶
日程:2月21日(土)
場所:テアトル新宿
登壇:南琴奈、竹財輝之助、関哲汰、永江二朗監督

本作は、Z世代を中心に高い人気を誇る日本のインディーゲーム制作チーム、Chilla’s Artが配信したホラーゲーム『夜勤事件』の実写化作品である。

物語は、さびれた住宅街の一角にあるコンビニを舞台に展開する。高時給に惹かれて夜勤のアルバイトを始めた女子大生・田鶴結貴乃は、店内で説明のつかない違和感を覚え始める。竹財輝之助は映画オリジナルキャラクターの刑事・猿渡真司を演じ、関智一は原作ゲームで人気の先輩店員・船橋卓也を担当している。

公開された心境について尋ねられると、主人公・田鶴結貴乃を演じた南は、「無事に公開を迎えられてうれしく思っています。観客の皆さんにどのように楽しんでいただけたのか、期待と緊張が入り混じっています。SNSなどで寄せられる感想を見るのが楽しみです」と語った。

南琴奈

また、刑事・猿渡真司役の竹財は、「映画は公開されてお客様に見ていただいて初めて完成するものだと思っています。ご覧いただいたことに感謝しています。面白かったと言っていただけたら、なおうれしいです」と笑顔で述べた。

竹財輝之助

アルバイト先の先輩・船橋卓也を演じた関は、本作の公開について「やっと公開されたといううれしさと同時に、ドキドキする気持ちがあります」と心境を語った。さらに「船橋は皆さんが気になっている人物の一人だと思うので、精いっぱい演じました。そのぶん、どう見てもらえるのか不安と期待があります」と述べ、原作ゲーム内でも人気のキャラクターであることから「余計にドキドキしています」と明かした。また、「見た目が原作とは異なる部分もあるので、船橋に寄せていく気持ちで演じました」と振り返った。

関哲汰

一方、ゲーム内の船橋がプリントされたコラボパーカー(ZOZOTOWNで販売)を着用して登壇した永江監督は、「『夜勤事件』はChilla’s Artさんが2020年に発表した作品で、実際にプレイしてからずっと実写化したいと言い続けてきました」と説明。「そこから5年が経ち、ようやく完成して公開できました。しかも多くの方に見ていただけていると聞き、感無量です」と感慨をにじませ、「5年分の思いが詰まった作品なので、本当にうれしく思っています」と語った。

永江二朗監督

撮影中のエピソードについて尋ねられた関は、ロッカーに入るシーンを挙げ、「僕がロッカーに入っている間に次のシーンの撮影が始まってしまったことがありました」と明かした。さらに、「永江監督も僕の存在を忘れていたようで、いつ出ればいいのか分からない状況でした」と振り返り、「物音を立ててはいけないと思い、息を殺して待っていました」と当時の様子を語った。

加えて永江は、当該シーンについて「編集では一瞬に見える場面ですが、実際は長回しで撮影しており、ワンカットだったため、関くんにはロッカーの中に入り続けてもらう必要がありました」と説明した。さらに、「カットをかけた後もスタッフが関くんの存在を忘れていて、『あ、まだロッカーの中にいる』と気づいてから扉を開けることがありました」と笑いながら明かした。

関は約30分間ロッカーの中にとどまっていたといい、「体感では2時間ほどに感じました」と振り返った。また、「もともと暗くて狭い場所が苦手で、落ち着きもないので、あの環境はきつかったです」と語りつつ、「外に出たときに光がとても明るく感じました」と述べ、会場の笑いを誘った。

撮影中の印象的なエピソードとして、関はロッカーの中に隠れるシーンでの出来事を挙げ、「撮影の都合上、カットがかかった後もしばらくロッカーの中にとどまる必要があり、周囲に存在を忘れられていました」と明かした。「体感では2時間ほど入っていた」と語り、会場からは笑いが起こったが、暗くて狭い場所が苦手な関にとっては恐怖を感じる体験だったという。

また、作品にちなみプライベートでの恐怖体験を問われると、南は地方ロケ中の出来事を紹介し、「一人で宿泊していた旅館の部屋で、朝起きると前日にはなかった見知らぬ携帯電話が置かれていました」と明かし、会場を驚かせた。竹財は「ある撮影所の2階のトイレに何か気配を感じ、近づかないようにしている」と述べ、学生時代に友人宅で灰皿が浮くのを目撃した体験も語った。

一方の関は、その日の朝の出来事として、「スマートフォンで動画を見ていたところ、携帯がないことに気づき、20分間探し回りました」と披露。「自分の中ではこれが一番怖い」と述べ、その天然ぶりに会場は笑いに包まれた。

最後に締めのコメントを求められると、南は、公開直後に多くの観客が劇場に足を運んでくれることへの喜びを語り、「私たちが作った作品を楽しんでいただけるのは本当にうれしいことです。映画は公開したばかりですので、盛り上げていきたいです。ぜひ劇場でご覧ください」と述べ、観客への鑑賞を呼びかけた。

竹財は、自身が映画を観て疲れたことを明かしつつ、「もし楽しんでいただけたなら、SNSで感想を共有してほしいです。何回か観ても楽しめる作りになっており、伏線なども確認しながら観てほしいです」と複数回鑑賞を推奨した。

関は、初めて観る観客には見落としがちな部分が多いことを指摘し、「何度も観て伏線に注目してほしいです。皆さんにこの作品をたくさん愛してもらえればうれしいです」と述べた。

永江監督は、ホラー映画であるため賛否はあるものの、無視されることが最も残念であるとし、「SNSでのコメントや、友人・家族・知人への作品の紹介を通じて、この作品を広めていただければ幸いです。観た方はぜひ周囲の方にも伝えて、大ヒットを目指したいです」と呼びかけた。