映画

『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』公開記念舞台挨拶

公開記念舞台挨拶
日時:6月29日(日)
場所:TOHOシネマズ日比谷
登壇:荒木飛羽、藤本洸大、阿部顕嵐、澤田育子監督

昨年2024年9月より放送が開始され、回を重ねるごとに注目を集めていき、<今期⼀番の青春ドラマ>として呼び声が高い、MBS ドラマフィル「スメルズ ライク グリーン スピリット」。放送終了後、SNS上では「#スメルズロス」と、最終回を惜しむ声も挙がった話題作。

そして、ドラマを再編集し、更に原作、ドラマにもないオリジナルエピソードを加えた 『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』が完成、2025年6月27日(金)より全国公開がスタートしました。

この度、劇場版の全国公開を記念し、公開記念舞台挨拶を実施しました。
冒頭の挨拶で「自分たちのひと夏をかけた作品」と自身にとって特別な作品だと語った荒木。
劇場版スメルズ
ドラマが話題となり、劇場版となった本作を「みなさんに愛していただけたらなと思っています。楽しんでください」と笑顔で呼びかけた。たくさんの方に愛されたからこそ!」と反響に触れた藤本は「感謝と幸せを感じています」とにっこり。「僕たちの2度と戻ってこない夏が凝縮されている作品なので、スクリーンで楽しんでください」との阿部のコメントに会場から拍手が湧き起こると、澤田監督は「みなさんの応援が作品を映画館に運んでくださった」と感謝していた。

自身にとって本作はどんな作品になっているのかと問われた荒木は「自分たちの夏をまるまる使って、愛を持って、責任を持って取り組んだ作品です」と充実感を滲ませる。荒木自身もドラマ、映画で新しい感情が湧いたとし、観るたびに発見がある作品であるとアピール。続けて、「みなさんに楽しんでもらえたらな、というその一言です。そこから何かが生まれれば…」と、作品を観た人それぞれが何かを受け取ってもらえたらうれしいと語る。

「閉鎖感、誰かの視線、言葉にならない空気、普通という言葉の圧力が日常には潜んでいると思っている」と話した藤本は、「そういったことに叫んで立ち向かっているわけじゃなくて、静かに、むしろもがきながら立ち向かっている姿が丁寧に描かれている作品であり、僕にとって大切な作品です」と作品の魅力に改めて触れる。劇場版スメルズ「すごく挑戦的な役だった」と話した阿部はオファー時を振り返り、「とても愛のあるオファーでした。これこれこうだから、顕嵐くんにやっていただきたい、顕嵐くんにやっていただくから意味があるという愛のあるオファーがうれしかった」と満面の笑み。しかし、同時に「ちゃんと内容が面白くないと意味がない」と思ったそうで、「僕の夏を捧げるのだから、自分が納得できない作品をやるくらいなら休んだほうがいい」という覚悟を持って挑んだ役だとも明かす。柳田については「誰しもが持っている凶暴性。柳田の場合はたまたま人の道を外れてしまったけれど、誰にでもあるものだから…という思いで挑戦させていただきました」と説明し、思いを馳せていた。

「愛すべき作品になった」と話した澤田監督は「原作はとてもパワーがある作品なので、原作を愛している方々をがっかりさせないこと、そしてそれを超えるような新しい世界を作りたいという思いで挑みました」と本作に込めた強い思いに触れ、本読みの段階から、キャスト、スタッフの才能と愛情を惜しみなく注ぐことができた作品だと胸を張っていた。

それぞれの決断で人生を進む物語が描かれる本作。「もし、別の人生があるとしたら、どんな道を選ぶのか」という質問に答えるコーナーも。「僕は2択!」と即答した阿部は旅人か宇宙飛行士になりたいという。
劇場版スメルズ
「旅人」になりたい理由は、「今、すごく便利な暮らしをさせていただいているので、宿もなし、お金も持たずにバックパッカーをしてみたい!」と目を輝かせる。「宇宙飛行士」は「『宇宙兄弟』が大好きだから」という理由だそうだが、「僕の年齢ならまだなれる(可能性がある)!」と補足。さらに「身長も運動神経も、年齢もOK。あとはすごく勉強して理工学部へ進めば…」とまだ可能性があると主張し、「もし、なっていたらこの場所に立っていないけれど…。なってみたいとも思っています」と憧れの気持ちはずっと持っているともしていた。

「アイドルとかかな…」と答えた藤本は、本日参加出来なかった桐野役の曽野舜太(M!LK)を思わせる“いいじゃん”の振りするような仕草を見せる場面も。しかし、本当になりたいのは「営業か占い師」と打ち明け、共通点はトーク力だと解説し、ギュッと心を掴むトーク力がうまい職種に憧れるとのこと。澤田監督からの「藤本くんの言葉にもあるよ!」との言葉を受けた藤本は、少し照れながらもうれしそうな様子を見せ、「高2で芸能の道を選んだけれど、それまでは起業や営業をと思っていた」とも明かしていた。「美容師かバンドマン。歌がうまくなりたくて」と答えた荒木。役で演じる機会があるとの指摘に「役ではなく自分の一生を賭けてやってみたい」と回答。「親が美容師だったので、小さい頃から見ていて。人の髪を切るのを見るのも、喜んで帰って行くのを見るのも好き。美容師でちょっと偉い人になって、後輩とかにハサミをあげたりしたい」などと具体的な願望も明かす場面もあった。

最後の挨拶で「思春期の心の成長を描いた作品。観てくれた人の背中を押せるような作品になればいいなと思っています」と呼びかけた阿部。藤本は「夢野として過ごした大切な日々が刻まれた大好きな作品なので、みなさんの心に残り続けたら幸せです。そして僕は演じられてとても幸せでした」と改めて感謝。荒木は「愛していただき、ここに立てていることに感謝しています。三島とは1年以上一緒にいたんじゃないかなってくらい思い出に残っています。一生の宝物にしていきたいと思います。みなさんにもそうしていただきたいです」と笑顔で呼びかける。澤田監督は「自分にとっての正義が誰かを傷つけたりすることもある。自分を貫くことが大事な人を守ることとせめぎ合い、葛藤するというのは大人なってもあること。若い方はもちろん、大人の方、熟年の方、いろいろな世代の方に観ていただきたいです!」とし、舞台挨拶を締めくくった。
劇場版スメルズ荒木飛羽 曽野舜太 藤本洸大 ⽚田陽依 金井美樹 富岡晃⼀郎 池田有希⼦ 鳥居みゆき 宮下今日子市川しんぺー ⻄原誠吾 千代田信⼀ 加治将樹 荻野友⾥ 黒沢あすか /酒井若菜 阿部顕嵐 原作:永井 三郎(コミックBe「スメルズ ライク グリーン スピリット」/ふゅーじょんぷろだくと 刊)
監督 澤田育子
脚本 新井友香
音楽 中村 中エグゼクティブプロデューサー 菊池貞和 平体雄二
プロデューサー 中村美香 宮田幸太郎撮影 佐藤康祐
照明 大和久健 録音 柴田陽一郎 編集 増田嵩之 選曲 榊原聡志
美術プロデューサー 木村文洋 美術 横守 剛 衣裳 塩野谷由美 ヘアメイク 染川知美インティマシーコーディネーター 西山ももこ
監督補 寺田明人 製作担当 萩原 満メイキング 宮崎陽介
ビジュアル写真 枝 優花
製作プロダクション:スタジオブルー
製作:「劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット」製作委員会
配給:ポニーキャニオン
(C)「劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット」製作委員会

error: Content is protected !!