7月5日(土)より25日(金)まで新宿K’s cinemaにて開催される「坪川拓史監督全作品」内で上映されます坪川拓史監督新作『冬へのパッサカリア』の予告編が、このたび解禁。
第一話 『無口なピアノ』・第二話 『記憶と水音』・第三話 『昨日の煙』と題する連作短篇集の本作は、広大な北海道の大地を背景に、静謐な音楽の流れる美しい世界観に浸っていただきたい作品です。第三話の『昨日の煙』は、坪川監督の作品『ハーメルン』、『モルエラニの霧の中』にも出演し、昨年94歳で亡くなった名優・坂本長利の遺作映画でもあります。
2025年7月5日(土)より7月25日(金)まで 新宿K’s cinema にて一挙上映
第一話 『無口なピアノ』
閑散としたフェリーターミナルの片隅、学校帰りにピアノを弾くのが里奈の日課。ある日コロナ禍による客足減少に伴い航路は廃止、ピアノも使用禁止に。
落ち込む里奈に無愛想な清掃員、村岡が「うちにもピアノがある」と自宅へ招く。
そこは、廃業したばかりの喫茶店だった。
第二話 『記憶と水音』
小さな画材屋を営む津田は、入院中の幼なじみ川瀬の病状が気がかりだ。
やがて自宅療養になった彼と、その娘奈々を交えた思い出語りのなかで、幼少時に故郷の長万部町で河童を見た話にいきあたる。翌日、3人は故郷へ 向かい朧げな記憶を辿って沼を探すのだが…
第三話 『昨日の煙』
かつてS Lの乗務員だった元国鉄職員の吉井は、妻に先立たれてからの一人暮らしをあきらめ⾼齢者施設への入所を決める。家財処分のため呼び出した引取り業者の杉⼭に「私も捨ててくれ」と言い出した彼の願いは「繰り返し夢に出てくる場所」を探すことだった。
2025年90分
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出演:[第一話]片岡正二郎、橋本さくら、草野康太
[第二話]小野武彦、中西良太、塩野谷正幸、佐藤菜南、草野康太、大塚寧々
[第三話]坂本長利、草野康太、竹野留里、あがた森魚
脚本・監督・撮影:坪川拓史、助監督:草野康太、制作:宇⼭玲奈、佐藤菜南、撮影補:⾼橋学、⼯藤真結、
録音:日暮謙、編集:坪川拓史、音楽:関島岳郎、プロデューサー:安藤壽美子、坪川拓史
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