『僕の中に咲く花火』初日舞台挨拶
日付:8月30日(土)
場所:ユーロスペース
登壇:安部伊織、葵うたの、角心菜、加藤雅也、清水友翔監督
映画『僕の中に咲く花火』は、8月22日(金)より名古屋と岐阜にて先行公開がスタート。
8月30日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開となりました。
その初日を記念して、8月30日(土)ユーロスペースシアター2にて、主安部伊織、葵うたの、角心菜、加藤雅也、清水友翔監督が登壇しました。
本作は、田園風景の豊かな岐阜県にある田舎町を舞台に、家にほとんど帰ってこない父親と不登校で引きこもっている妹に頭を悩ませ、10年前に亡くなった母を未だ忘れられない思春期の少年・⼤倉稔(安部)が、迷い、苦しみながらも周りの温かい人々に支えられながら、いつかは大切なものがなくなって消えてしまう喪失と恐怖を受け入れ、大切な今を生きていこうとする姿を描く、すべての人たちに捧げるひと夏の物語となっている。
本作の中で、1番好きなシーンを聞かれた安部は「たくさんあるんですけど、僕はおでん屋のシーンが印象に残っています」と答え、「(おでん屋の店主・酒井を演じる)渡辺哲さんとうたのさんとのシーンで、稔のターニングポイントになるようなシーンだったので、すごく印象に残っていますね」とコメント。
同シーンについて、稔の⽗・大倉剛を演じた加藤は「脚本では屋台だったんですけど、大人の事情でおでん屋になったのは残念ではあったんですけど、もう1回映画を見ていただけるときは屋台だと思ってもらえたら」と鑑賞直後の観客に声をかけ、
「あのシーンで“星空が見える”というのが台本の中にあったんですけど、おでん屋に変わっても監督は上手く表現したなと思いました」と称賛。清水監督は「夜のシーンですけど、日光を遮断して真昼間に撮っていました」と裏話を明かした。
逆に、1番苦労したシーンを尋ねられた清水監督は「基本的にスタッフの中で自分が最年少で、初めての規模の映画制作で、考えることが多すぎて基本現場ではパンクしていて頭が空っぽになっていたんですけど、特にしんどかったのは、お母さんの遺品を燃やすシーンで、台風だったので撮っているときにいきなり雨が振り出したり、かと思ったら急に雨が止んだりして、撮影しづらい環境で、そのときは頭が真っ白になって大ベテランのスタッフのみなさんに回していただいた思い出があります。キツかったですね」と振り返り、最初に編集した際に清水監督は同シーンをカットしたが、周りの助言もあり最終的には入れたというエピソードが明かされると、清水監督は「完成して1年くらいだと思うんですけど、自分も映画と近い距離にあったのが、少し離れてお客さんのような距離感で見ることができて、この作品の中であのシーンは必要だったなと再確認できましたね」と納得した表情を浮かべた。
また、東京から帰省し稔と出会った水石朱⾥を演じた葵は、MCを務めたプロデューサーから「神社でタバコを吸っているシーンがよかった」と絶賛され、改めて岐阜の大自然の中でタバコを吸う気持ちよさについて聞かれると「空気もおいしいですし、そこであえてタバコを吸うという解放感があるんですけど、とにかく暑かったですね。公園のシーンで遊具に座るシーンがあるんですけど、『あつっ!』って自然と言葉が出ちゃうくらいでした(笑)」と回顧し、
「ヘビースモーカーの役で、吸い方にも人柄とか生活感が出ると思っていたので、いろんな吸い方を試してみました」と明かした。
さらに、引きこもりの稔の妹・鈴を演じた⾓は、引きこもっていた部屋の中で鈴は何をしていたと思うか尋ねられると 「鈴の部屋を見ていただくと、たくさんのぬいぐるみがあったと思うんですけど、(鈴は)ぬいぐるみとしゃべっていたのかなって思いました」と語り、自身もそういうことをするか追及されると「私はしゃべらないですね(笑)」と笑顔で答えた。
そして、同年代の監督と仕事をした感想を聞かれた安部は「オーディションの段階で監督のプロフィールを拝見したんですけど、特異な経歴をお持ちで、高校生のときにアメリカに行って、日本に帰ってきて映画を撮るというバイタリティーがすごいなという印象だったんですけど、プライベートでも仲良くさせていただいていて、監督は優しい顔をされているんですけど、付き合えば付き合うほど僕の知っている人間で1番狂気を含んでいて(笑)、独特なエネルギーを持った人だなと思いますね」と語り、逆に、安部と仕事をした感想について清水監督は「今はプライベートでも一緒に飲みに行ったりするくらい仲がいいですけど、最初のオーディションで主人公の役は80人くらい来てくださって、その中で1番印象に残った人が伊織さんで、入ってきたときの目線だったり顔の向きだったり雰囲気全体が、芝居で入ってきたのか、この人の本性なのかわからないくらいで、その後もずっと伊織さんが頭に残っていて、現場でも自分は初めての演出で慣れていない部分もあったんですけど、丁寧に理解してくださってありがたいなって思っていますね」と感謝した。
一方、親子ほど歳の離れた清水監督と仕事をした感想を聞かれた加藤は「もともとパーティーで知り合ったんですよ。横に座っていて『何してるの?』って聞いたら『映画監督です』って言っていて、『アメリカでやってるんだったら大変だな』って話をして、今度日本で撮る予定があるって言うから、アメリカと日本のやり方は違うから『何かアドバイスできたらいいね』って言ったら、彼はガンガン電話をかけてきて、アメリカに帰る前に会えますかということで会って、今後はアメリカから台本を持って帰ってきて話を受けているうちに、いつの間にか僕がお父さんの役をやることになっていました」と経緯を明かし、「40くらい歳が違うからひよっちゃうんだけど、彼のバイタリティーがよくて、僕は『やるよ』って話になって、哲さんの役も僕が『哲さんがいいよ』って言ったら、彼も同意見で、電話をかけたら出てくれることになったんです」と告白。加えて、加藤は「(当時)22くらいの男の子が映画を作ってすごいことなんですよ。僕が22のときなんて俳優もやってなくて、ただの学生でしたからね。それが今日、実現したということはすばらしいですことだと思いますね」と清水監督を労いつつ、「映画を見た感想は厳しく言ってくださいね。彼は謙虚に聞くタイプの人なので。褒めるだけじゃ伸びないので」と観客に呼びかけた。なお、稔と父親がケンカ別れをするシーンは撮り直しをしたそうで、清水監督は「撮り直す前のお芝居は怒鳴り合って出ていくという話だったんですけど、相手に対して怒るということはそれだけ愛情がまだ残っていることだなと思って、本当に愛情のない関係だったら、むしろお互いが怒鳴ることもなく、突き放す感じかなと思ったので、『もう1回、自分の演出を変えたいんですけど』とお願いしました」と打ち明け、同シーンについて安部は「撮り直したんですけど、あのシーンが1番難しくて、僕の中で脚本を読んで怒鳴り合う感じでいたので、それで大丈夫なのかなって思ったんですけど、『空気になってください』って言われて、空気になりすぎて1回セリフが飛んでしまったんですけど(笑)、完成されたものを見ると“なるほどな”と監督の思い描く設計図に感激したことを覚えていますね」と目を輝かせた。
最後に、観客から稔を演じる上で意識したことを聞かれ安部は「稔って自分でも何を考えているのかわからなくて、衝動的に行動してしまうキャラクターだと思うんですけど、お芝居するときってある程度目的であったりをはっきりさせるべきだと思うんですけど、あえてぐちゃぐちゃのまま衝動というのを大事にしたいなとやる前から思っていて、おでん屋のシーンで朱⾥とおでん屋のおっちゃんと話しているときに、変な間が空いてしまうんですね。あのシーンはぐちゃぐちゃしたものを考え込んでしまって、撮影ということを半分忘れるくらい没頭しちゃって、“あっ、俺のセリフか”ってなってセリフを言ったんですけど、それくらいぐちゃぐちゃした思考を持ってやろうと意識していましたね」と答えた。
今後も、全国の劇場で舞台挨拶が開催されますので、ご注目ください。
■東京:ユーロスペース
9月3日(水) 19:20の回上映後
ゲスト:清水友翔監督、安部伊織さん、佐藤菜奈子さん、 (予定)
9月4日(木) 19:20の回上映後
ゲスト:清水友翔監督 安部伊織さん、角心菜さん (予定)
●全席指定席
●開場は上映時間の10分前です。
●基本料金:一般2,000円/大学・専門学校生・シニア1,400円/会員1,300円/高校生900円/中学生以下600円
●舞台挨拶
※登壇者は予告なく変更となる場合があります。ご了承ください
<オンラインでの販売>
https://www.euro-ticket.jp/eurospace/schedule/index.php
●ご鑑賞日の3日前から、各回開始1時間前まで販売いたします。
●各種クレジットカードでのみご購入が可能です。
●ムビチケ以外の前売券、招待券はご使用いただけません。
●学生・シニア割等をご利用のお客様は、ご入場時に各種証明書をご提示ください。
●チケット購入画面およびメールに表示されたQRコードでご入場いただけます。
<劇場窓口での販売>
●ご鑑賞の3日前から販売いたします。
●現金でのみご購入が可能です。
●前売券、招待券のお客様は座席指定券とお引換えください。
●学生・シニア割等をご利用の際は、各種証明書をご提示ください。
※全席指定席となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。
※トーク中の途中入場はお断りいたします。
※マスコミ・関係者以外の方の場内でのカメラ(携帯電話含む)・ビデオによる写真撮影、録音、録画等は固くお断りいたします。
※会場内ではマスコミの取材による撮影、関係者による記録撮影が行われ、テレビ・WEBサイト・SNS等にて、放映・掲載される場合がございます。また、イベントの模様が後日販売されるDVD商品等に収録される場合がございます。予めご了承ください。
※WEB予約にてチケット完売した場合、劇場窓口(当日券含む)での販売はございません。
※インターネット・オークションへの出品その他の転売目的での入場券の購入及び転売は固くお断りします。
※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※イベント該当日時の回のチケットをご購入いただいた方のみ、イベントをご覧いただけます。
※ご購入後・お引き換え後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
■京都:アップリンク京都
9月14日(日) 12:05の回上映後
※挨拶後サイン会あり
※パンフレットにのみサインをさせて頂きます。
※パンフレットを複数冊ご購入いただいた場合も、サインはお1人様1冊のみとなります。
【登壇者】清水友翔監督、安部伊織さん
※登壇者は予告なく変更となる場合があります。
※場内での撮影、録音は固くお断りします。
※会場内ではオフィシャルによる配信用及び記録撮影が行われる可能性がございます。
テレビ・雑誌・ホームページ等にて、放映・掲載される場合がございますのでご了承ください。
【料金】
通常
※各種割引適用可、招待券利用不可
【チケット販売】
<先行販売>9月9日(火)22:00~販売開始
アップリンク京都会員限定・オンライン販売のみ
<一般販売>9月10日(水)10:00~販売開始
オンライン/劇場窓口販売
※オンラインにて満席となった場合、窓口での販売はございませんのでご了承ください。
※オンラインではクレジット決済のみ、劇場窓口では現金のみとなります。
※ご購入後の変更や払い戻しはできません。
※オンライン予約販売をご利用のお客様は、劇場入口付近にございますタブレット、および券売機にてチケット発券をお願いします。
※上映開始直前はタブレット、および券売機の混雑が予想されますのでお早めに発券をお済ませください。
混雑により上映開始までに発券が間に合わなかった場合も一切の保障は致しかねます
■大阪:第七藝術劇場
9月14日(日) 15:45の回上映後
【登壇者】清水友翔監督、安部伊織さん
※挨拶後サイン会あり
※登壇者は予告なく変更となる場合があります。
※場内での撮影、録音は固くお断りします。
※会場内ではオフィシャルによる配信用及び記録撮影が行われる可能性がございます。
テレビ・雑誌・ホームページ等にて、放映・掲載される場合がございますのでご了承ください。
【料金】
通常
※招待券利用不可
【チケット販売】
9月7日(日)9:00~ オンライン販売開始
※劇場窓口販売は同日の劇場開館時間より開始
※オンラインにて満席となった場合、窓口での販売はございませんのでご了承ください。
※ご購入後の変更や払い戻しはできません。
※上映開始直前は劇場受付の混雑が予想されますのでお早めに発券をお済ませください。
混雑により上映開始までに発券が間に合わなかった場合も一切の保障は致しかねます
物語・・・ 田園風景の豊かな岐阜県にある田舎町。小学校の頃に母親を亡くしている大倉稔は、家にほとんど帰ってこない父親と不登校で引きこもっている妹に頭を悩ませていた。10年前に亡くなった母を未だ忘れられない稔は、死者と交流ができる、と話題の霊媒師を訪ねる。そこで「ドラッグ」が臨死体験に似た働きをすることを知った稔は、死後の世界への好奇心から非行の道を走り始める。そんな折、東京から帰省してきたという年上の女性、朱里と出会う。どこか母親のような優しさを併せ持つ朱里は、稔の心の寂しさを埋めてくれる存在になっていく。しかし、稔の前で起こった不幸な事件が稔の心がこれ以上ないほどに引き裂かれてしまう。死への好奇心が恐怖に変わってしまったことで、彼の胸の内に潜んでいた狂気が姿を現し始めるのだった…。 ![]() |
安部伊織 葵うたの 角心菜 渡辺哲 / 加藤雅也水野千春 佐藤菜奈子 平川貴彬 米元学仁 桜木梨奈 田中遥琉 古澤花捺 國元なつき
製作:ファイアワークスLLP 制作:フォトシンス 制作協力:Arc’t4Film 清水友翔監督作品「僕の中に咲く花火」キャスティングディレクター:髙野力哉 監督補:鐘江稔 衣装:宮本まさ江 音楽:伊藤明日香 編集:和田剛 美術監督:山下修侍 撮影監督:有近るい
録音:飴田秀彦 インティマシーコーディネーター:浅田智穂 ヘア・メイク:奈央 整音:高木創 音響効果:仙崎ケヴィン 阿南美佳 VFX:ヴィナメーション
助監督:石原壮一郎 エグゼクティブプロデューサー:竹内力也 世古哲久 丸山大知 下野泰輔 山本貴士 ラインプロデューサー:高木宏通
プロデューサー:落合賢
脚本・監督:清水友翔
2025/日本/ビスタ/93分
配給彩プロ PG-12
©ファイアワークスLLP