プレミアイベント
日時:12月18日(木)
会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
登壇:市川染五郎、宮沢りえ、伊東 蒼、荒木飛羽、山中柔太朗、黒崎煌代、松本怜生、秋谷郁甫、原作・湊かなえ、監督・廣木隆一
サプライズ登場:西島秀俊 

Prime Videoは、Amazon MGMスタジオ製作の新ドラマ・シリーズ『人間標本』を、12月19日(金)よりプライム会員向けに世界独占配信中。本ドラマは全5話を一挙配信する。

12月18日(木)、本作の配信開始を記念したプレミアイベントが行われました。会場には、主人公・榊史朗の息子・至を演じた市川染五郎をはじめ、“色彩の魔術師”と呼ばれる世界的アーティスト・一之瀬留美役の宮沢りえ、留美の娘・杏奈役の伊東蒼、そして留美に才能を見いだされる少年たちを演じた荒木飛羽、山中柔太朗、黒崎煌代、松本怜生、秋谷郁甫らが登壇。原作者の湊かなえ、廣木隆一監督も駆けつけ、華やかな顔ぶれがそろいました。
さらに、ロンドンに滞在中の主人公・榊史朗役の西島秀俊がサプライズで生中継に登場。思いがけない演出に、会場は歓声とあたたかな拍手に包まれ、和やかな雰囲気に満ちたひとときとなりました。

耽美さと狂気が交錯する独特の世界観と、観る者の想像を超える展開が魅力のドラマ『人間標本』。配信開始を翌日に控えたこの日のプレミアイベントには、400名を超える観客と多くの報道関係者が来場し、開演前から会場は期待と高揚感に満ちた、和やかな熱気に包まれていました。

艶やかなブルーカーペットが会場一面に広がり、ステージには作中に登場する蝶を収めた大きな「標本」が並べられていました。幻想的な雰囲気が漂う中、レーザーで描かれた一匹の美しい蝶がふわりと姿を現します。来場者が思わず息をのむ中、その蝶が優雅に舞う先に目を向けると、市川染五郎、宮沢りえ、伊東蒼が客席通路から華やかに登場し、会場は大きな歓声に包まれました。

続いて、荒木飛羽、山中柔太朗、黒崎煌代、松本怜生、秋谷郁甫、そして原作者の湊かなえ、廣木隆一監督も軽やかにステージへ。会場は終始、穏やかな高揚感と拍手に満ちたひとときとなりました。「いよいよドラマ『人間標本』が、明日から世界同時配信されます。やっとこの日を迎えられたという思いで、ワクワクした気持ちと少しの緊張が入り混じっています。今日はぜひ、楽しんでいってください」と、少し照れたような表情で観客への感謝を伝えた染五郎。
これを皮切りに、「サイリウムを振って、こんなにも温かく迎えてくださり本当にありがとうございます。劇場の大きなスクリーンで作品をご覧いただける時間はとても貴重なので、皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいです」(宮沢)、「『人間標本』は、一度観たあとに、もう一度観たくなる作品だと思います。皆さんがどんな感想を抱いてくださるのか、今からとても楽しみです」(伊東)と、それぞれが喜びと期待を込めて語りました。

染五郎は「撮影を振り返ると、ずいぶん前の出来事のように感じる時もあれば、昨日のことのように鮮やかに思い出す瞬間もあります。それだけ一日一日が濃く、充実した時間でした。素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんと出会い、その経験が一つの作品として形になり、世界中の方々に届けられることをとても嬉しく思います」

また、本作で現代劇ドラマに初挑戦した染五郎は、大先輩である西島秀俊との初めての親子共演についても穏やかに振り返りました。
「西島さんはとても自然体で、無理なく“父親”としてそこにいてくださいました。そのおかげで、僕自身も肩の力を抜いて“息子”として向き合うことができたと思います。作中では詳しく描かれていない、史朗と至がこれまで歩んできた時間や、親子としての距離感、空気感までもが自然と伝わってくるような関係を最初から築けたのは、西島さんのお力が大きかったです」と、感謝と喜びを込めて語りました。
製作発表会見で西島が太鼓判を押していた、本作で丁寧に描かれる“親子の絆”についても、大きな見どころとしてアピールしました。

続いて、史朗(西島)の幼なじみであり、蝶と同じ「四原色の色覚」を持つ世界的アーティスト・一之瀬留美を演じた宮沢と、留美の娘・杏奈役の伊東も、それぞれ作品の魅力について言葉を添えました。
「脚本を手に取った瞬間、湊先生、廣木監督、西島さんのお名前が目に入り、それだけで『ぜひ参加したい』という気持ちになりました」と語る宮沢は、脚本を読み進める中で、「湊さんならではの世界観が、言葉として立体的に心に届いてきて……。留美という、特別な才能を持つ天才画家の役を演じられたことは、憧れのような体験で、とても幸せな時間でした」と、作品への思いを穏やかに振り返りました。

宮沢とは9年ぶりの共演となった伊東は、穏やかな笑顔でその喜びを語りました。
「再びご一緒できて、本当に嬉しいです。初めてお会いした時からずっと大好きで、尊敬の気持ちでいっぱいでした。以前は、こうした晴れの場に立つとすぐに涙が出てしまっていたのですが、今日は泣かずに少し成長した姿をお見せできたかなと思います」と、照れたように微笑みます。

その言葉に、宮沢もやさしくうなずきながら応えました。
「伊東さんが出演している作品はこれまでずっと拝見していて、一つひとつ丁寧にお芝居を積み重ねている姿を見守ってきました。なので、私の中では久しぶりという感覚はあまりなかったんです。撮影の最初から、二人の間にはこれまで積み重ねてきたものが自然と流れていて、とても心地よくお芝居ができました」と、伊東との深い信頼関係を明かしました。

さらに、「撮影現場で一緒に写真を撮って、以前共演した『湯を沸かすほどの熱い愛』の花ちゃんに送ったりもしましたよね」と微笑ましいエピソードを披露すると、二人の和やかなやり取りに会場からは温かな拍手が送られました。

10年という長い時間をかけて温めてきたテーマと、真摯に向き合ってきた湊かなえ。冒頭の挨拶では、「今日は原作者としてではなく、ドラマ『人間標本』の応援団長としてここに来ました!」と笑顔で語り、会場を和ませました。
「単行本の発売からちょうど2年になりますが、これまでの中でもとても早いスピードで映像化していただき、こうして皆さんに作品をお届けできることを楽しみにしています。私自身、このドラマはまだ誰も見たことのない、新しい作品になったと思っています。何より『面白かった』と感じていただけたら、それが一番嬉しいです」と、実写化への率直な思いを穏やかに語りました。

また、『母性』(2022年)に続いて再びタッグを組んだ廣木隆一監督も、「湊さんの小説には本当にたくさんの要素が詰まっていて、さまざまな角度から楽しめる作品ばかりです。映像化にはプレッシャーや大変さもありますが、それ以上に制作の時間はとても充実していました。きっと、その楽しさや想いが、作品を通して皆さんにも伝わるのではないかと思います」と語り、湊作品を映像として描く魅力について、温かな言葉で締めくくりました。

一方、作中で留美(宮沢)に芸術的才能を見いだされ、後継者候補として集められた少年たちを演じた荒木、山中、黒崎、松本、秋谷の5人は、裏表で異なる模様を持つ蝶になぞらえ、「共演者の意外な一面」をテーマに、撮影中の思い出を交えながら和やかに語り合いました。

口火を切った荒木は、「松本怜生くん。手先がとても器用で、何でもそつなくこなしてしまうところが意外で、すごいなと思っています」とコメント。続いて黒崎も、「僕も怜生くんですね。撮影の合間にみんなでお風呂に入ったとき、細身なのにとても鍛えられた体で驚きました。本編でも少しだけその姿が見られるので、楽しみにしていてください」と、冗談交じりに会場を和ませました。

二人から名前を挙げられた松本は、今度は黒崎について、「少年たちの中で唯一、宮沢さんを“ちゃん”づけで呼んでいるんです」と明かします。これに黒崎は慌てて「すみません!」と頭を下げつつ、「役柄の流れで、つい“留美ちゃん”と呼んでしまって……」と一生懸命に説明。すると山中が、「現場では、留美さんの『魔術師の目』という台詞が流行って、みんなで真似していましたよね」と続け、宮沢が「それ、私が何度も噛んだ台詞でしょう?」と笑顔で返す場面もあり、会場には自然と笑いが広がりました。

さらに秋谷は、松本と荒木を挙げながら、「怜生くんは6人の中で最年長で、普段はとても優しくみんなを気にかけてくれるんですが、時々鋭いツッコミが飛んできてドキッとします。そのツッコミに負けずに応戦するのが、最年少の飛羽で……」と微笑ましい関係性を紹介。すると松本が「結局、“染ちゃん”が一番大人だったよね」とまとめ、会場をあたたかな笑いに包みました。
最後に染五郎も、「黒崎くんが出演している舞台を拝見したのですが、本作とはまったく違う純粋な青年役を演じていて、その表現の幅に驚かされました」と語り、同世代の俳優として互いに刺激し合う関係性を明かしました。

そしてイベント終盤、MCから「実は、皆さんにとっておきのサプライズがあります」と告げられると、会場は一気にざわめきます。少し笑みを浮かべた染五郎が、改まった様子で「お父さーん」と呼びかけると、スクリーンに西島秀俊の姿が映し出されました。
「皆さん、こんばんは」と手を振る西島に、宮沢をはじめ登壇者たちも思わず笑顔に。親子のやり取りに、会場からはひときわ大きな歓声と温かな拍手が送られ、イベントは感動的な余韻の中で幕を閉じました。

続けて西島は、「物語は一つの事件をきっかけに始まりますが、観ていくうちに、何が本当なのか分からなくなってくるところも見どころです。最後のカットまでご覧いただくことで、きっと一つの答えや、本当の想いが見えてくるのではないかと思います。そこには、人の心の奥にある想いや愛情が、静かに浮かび上がってくるはずです」と作品の魅力を穏やかに語りました。
そして、「ぜひ、最後の最後まで、ゆっくりと楽しんでいただけたら嬉しいです」と、温かなメッセージで締めくくりました。

「人間標本」配信概要

配信開始日:2025年12月19日(金)より世界配信中
 話数:全5話 ※一挙配信
 原作:湊かなえ
監督:廣木隆一
キャスト:西島秀俊
市川染五郎
伊東 蒼
荒木飛羽 山中柔太朗 黒崎煌代 松本怜生 秋谷郁甫
淵上泰史 田中俊介
市川実和子 村田秀亮 河井青葉
村上 淳
宮沢りえ

美術監修・アートディレクター:清川あさみ
主題歌:mono²「愛情」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

 製作:Amazon MGMスタジオ
※ 配信内容・スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。

※ 作品の視聴には会員登録が必要です。(Amazonプライムについて詳しくはamazon.co.jp/primeへ)。

■原作「人間標本」について

人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな―――
蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。――幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。
「イヤミスの女王」湊かなえが、デビュー15周年を記念して書き下ろした、“親の子殺し”という禁断のテーマを扱った衝撃の物語。角川文庫版『人間標本』2025年11月21日発売予定。

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