完成披露上映会舞台挨拶
日程:8月30日(土)
場所:新宿ピカデリー
登壇:原菜乃華、マイカ ピュ、戸田恵子、間宮祥太朗、松岡茉優、八嶋智人、森川智之、小野友樹、篠原俊哉監督
ルイス・キャロルの名作を原作とした日本初の劇場アニメーション『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』が、2025年8月29日(金)より全国公開された。公開翌日の8月30日(土)には、丸の内ピカデリーにて公開記念プレミアム舞台挨拶が行われ、主役の安曇野りせを演じた原菜乃華やアリス役のマイカ ピュをはじめ、豪華キャスト8名と篠原俊哉監督が登壇した。
本作のメインビジュアルには、原が演じる就職活動中の大学生・安曇野りせと、マイカが演じるアリスの姿が大きく描かれている。物語は『不思議の国のアリス』を下敷きにしつつも、りせが偶然「不思議の国」を訪れ、アリスや個性豊かな住人たちと出会う中で成長していくという、オリジナル要素を取り入れた展開が特徴だ。
この日の舞台挨拶には、小野友樹(ヤマネほか)、八嶋智人(三月ウサギ)、松岡茉優(ハートの女王)、マイカ ピュ(アリス)、原菜乃華(安曇野りせ)、戸田恵子(安曇野文子)、間宮祥太朗(浦井洸)、森川智之(チェシャ猫)、そして篠原俊哉監督が登壇。司会はTBSの佐々木舞音アナウンサーが務めた。
アフレコ収録は約1年前に実施され、原とマイカは1週間ほど連日共に収録を行ったという。原にとってアニメーション作品のアフレコは『すずめの戸締まり』岩戸鈴芽役以来2度目であり、緊張の連続だったと振り返っていた。
原菜乃華は「今日はとても楽しみにしていましたし、少し緊張もしていましたが、上映後に大勢の皆さんのお顔を拝見して安心しました」と観客に向けて心境を語った。
続いてアリス役のマイカ・ピュは「お暑い中お越しいただきありがとうございます。今日はよろしくお願いします」と堂々とした挨拶を披露。その落ち着いた言葉遣いに、共演キャストからも感心の声があがった。
公開を迎えた心境やアフレコ当時を振り返り、篠原俊哉監督は「与えられた時間の中でできることはやり尽くしました。これからは観てくださった皆さんの感想を伺うのが楽しみです」と語った。
さらに「アフレコが始まったのは約1年前。当時はまだ映像に色がついていない段階で、キャストの皆さんは不安を覚えたかもしれません。『これが本当に映画になるのか』と感じたこともあったと思います」と当時の状況を説明。その上で「こうして無事に完成までたどり着けて、本当に良かった」と安堵の表情を見せ、会場の観客もうなずきながら耳を傾けていた。
舞台挨拶では、キャスト陣からもそれぞれ作品や役柄にまつわるエピソードが語られた。
りせの祖母・文子を演じた戸田恵子は、自身の役について「とても品のいいおばあちゃんで、実写では絶対にありえないキャスティング」とユーモアを交えてコメント。すると、旧知の仲である八嶋智人からすかさず「そんなことはない!」とツッコミが入り、会場を和ませた。
その八嶋は、自身の声優としてのキャリアを振り返り「20代のころは『るろうに剣心』で“モブレギュラー”として、毎週のように斬られ役をやっていたことがあった」と明かす。今回のように明確なキャラクターを与えられ、自分専用のマイクで声を吹き込めることに大きな喜びを感じていると語った。
松岡茉優は、自身が演じたハートの女王について「子どもの頃から知っているキャラクターを自分が演じることになるとは思ってもみませんでした」と驚きを口にした。さらに「監督からは、威圧的でありながら日々に飽き飽きしている女王で、特別な存在というよりも“等身大”で臨んでほしいと言われました」と、役作りの際に受けたアドバイスを明かした。
そのうえで「りせとの関係性と、自分と菜乃華さんとの距離感を重ね合わせながら演じました」と振り返り、役への向き合い方を語った。
また、原作でも強い印象を残すチェシャ猫を演じた森川智之は「どういう声を出すべきか悩んだ」としながらも、篠原俊哉監督や音響監督の山田陽から「イケボでお願いします」と指示を受けたことで肩の力が抜け、「それでいいんだ」と楽しく演じられたと振り返った。さらに、この日は衣装にも遊び心が込められており、松岡茉優がハートの女王に合わせて赤いドレスを纏って登壇したのに対し、森川もチェシャ猫を意識した紫色のシャツで登場し、観客の目を引いていた。
舞台挨拶では、出演者たちの思い出やユーモアにあふれたエピソードも披露された。
ヤマネなどを演じた小野友樹は、かつて朝の子ども向け番組でリンゴ役の花江夏樹とともにMCを務めていた当時、原菜乃華と共演していたことを紹介。当時、原は2人を親しみを込めて「小野ちゃん」「花ちゃん」と呼んでいたそうで、今回の収録でも小野の現場を訪れる機会があったことが明かされ、温かな交流が伺えた。
また、文子の秘書・浦井を演じた間宮祥太朗は、オファーを受けた際「『アリス』に秘書の浦井なんてキャラクターいたかな?」と思ったことを率直に告白。アフレコ自体は半日ほどで終わったが、後日まとめて取材を受ける機会があり、その場では「自分がいかにヘタクソだったか」をひたすら語ってしまったと苦笑いを浮かべていた。
さらに「もし自分がワンダーランドに行けるとしたら、どんな世界がいいか」という質問には、阪神タイガースのファンである間宮が「38年ぶりに日本一になったペナントレースをループしたい」と即答。「今年ももしかしたら……?」と期待を込めて言葉を続けると、ベイスターズファンの森川智之が「今年はまだわかりませんよ?」と横から声を挟み、さらに広島ファンの八嶋智人が「関係ないけど、広島ファンです!」と遠くから叫ぶなど、和気あいあいとしたやり取りで会場を盛り上げた。
舞台挨拶の終盤も、登壇者と観客のやり取りで温かな雰囲気に包まれた。
ワンダーランドに行くならどんな場所がいいかという話題では、原菜乃華が「皆さんでずっとおしゃべりできるワンダーランドに行きたい」と笑顔で回答。マイカ・ピュら共演者たちも「それいいね」と賛同し、八嶋智人が「じゃあ、スケジュールは僕が調整します!」と応じるなど、会場を和ませるやり取りが展開された。
さらに、8月26日に22歳の誕生日を迎えた原のために、会場ではサプライズでバースデーケーキが登場。観客からも大きな拍手が送られ、祝福ムードが広がった。
フォトセッションでは、観客が手にしたトランプのカードとともに記念撮影を実施。最後は、原が「ワンダーランドへ」と呼びかけ、来場者全員で「ダイブイン!」と声を合わせてイベントを締めくくった。登壇者がその練習の様子まで温かく見守るなど、終始和やかな空気に包まれたプレミアム舞台挨拶となった。


■作品情報
『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』
8月29日(金)全国公開
キャスト:原菜乃華、マイカ・ピュ、山本耕史、八嶋智人、 小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、山口勝平、森川智之、山本高広、木村昴、村瀬歩、小野友樹、花江夏樹、松岡茉優、間宮祥太朗、戸田恵子
原作:『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル)
監督:篠原俊哉
脚本:柿原優子
主題歌:SEKAI NO OWARI 「図鑑」(ユニバーサル ミュージック)
アニメーション制作:P.A.WORKS
配給:松竹
製作幹事:松竹、TBSテレビ
©「不思議の国でアリスと」製作委員会
公式サイト:https://sh-anime.shochiku.co.jp/alice-movie/
公式X(旧Twitter):@alice_movie2025