『死ぬまでにしたい10のこと』『マイ・ブックショップ』などで知られるイザベル・コイシェ監督の最新作『ムクドリと人生とレモンパスタ』が、2026年11月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、UPLINK吉祥寺ほか全国で公開される。

今回、主人公の女性がK-POPスターの等身大パネルと出会い、少しずつ心を取り戻していく姿を描いた本編映像が解禁された。

 

あわせて、小説家の吉本ばなな、医療人類学者の磯野真穂、作家・エッセイストの平松洋子、物書きのSYOから、本作を鑑賞した感想を寄せたオピニオンコメントも到着した。

本作は、恋人との別れによって心に深い傷を負った高校教師マルタが、食事や日常の小さな出来事を通じて、再び人生と向き合っていく物語。

主演は『幸福なラザロ』などで知られるアルバ・ロルヴァケル。共演にはエリオ・ジェルマーノらが名を連ねる。

今回解禁された本編映像は、主人公マルタがクローゼットを開け、そこにしまってあったK-POPスターの等身大パネルに驚く場面から始まる。

実はこのパネル、マルタが以前ごみ置き場で拾ってきたものだった。

パネルの存在をすっかり忘れていたマルタは、突然現れた人物の姿に思わず声を上げる。

やがて、パネルの裏側に「ジルコ」という名前が記されていることに気づいた彼女は、その名前をインターネットで検索。インタビュー動画を見つけ、画面を眺めながら微笑みを浮かべる。

そして、改めて等身大パネルと向き合ったマルタは、こう語りかける。

「こんにちは、ジルコ。私はマルタ」

静かに会釈するマルタ。

恋人が去った後、ひとりきりの部屋で孤独な日々を過ごしていた彼女にとって、ジルコは少しずつ心を支える話し相手となっていく。

その後、マルタはジルコへの興味をきっかけに韓国語の勉強も始める。

会ったこともないK-POPスターの存在が、孤独な女性に再び前を向くきっかけを与えていく、印象的な場面となっている。

映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』本編映像

 

映像URL:https://youtu.be/LSuhKSIbdKE

恋人との突然の別れ。生きる意味を見失ったマルタが始めた奇妙な習慣

『ムクドリと人生とレモンパスタ』の主人公は、高校教師のマルタ。

恋人アントニオとの些細な口論をきっかけに、彼女の日常は大きく変わってしまう。

突然ひとりになったマルタは、食べ物の味も、光の色も、それまで当たり前だった世界の輪郭さえも感じられなくなっていく。

そんな彼女が始めたのは、3つのボウルに食材を丁寧に盛り付ける、奇妙で静かな習慣だった。

K-POPスターの等身大パネルとの会話。

キッチンに差し込む光。

ローマの街を自転車で走る時間。

一見すると何でもないような出来事が、マルタの心を少しずつ変えていく。

本作では、喪失から立ち直る過程を劇的な事件によって描くのではなく、日常の小さな行為を積み重ねることで表現している。

イタリア文学の鬼才ミケーラ・ムルジャの短編集『Tre ciotole』を映画化

本作の原作は、イタリアの作家ミケーラ・ムルジャが晩年に遺した短編集『Tre ciotole』。

日本語では『Tre Ciotole 3つのボウル 危機の1年のための儀式』というタイトルで紹介されている作品だ。

死の直前に書かれた物語には、人生の痛みや喪失だけでなく、その中で生まれる優しさも描かれている。

監督・脚本を手掛けたイザベル・コイシェは、原作の持つ感情や繊細なまなざしを、映像によって表現している。

流れるようなカメラワークや人物に寄り添うクローズアップ、ローマの街並みを捉えた映像などが、マルタの心情と重なっていく。

また、撮影にはフィルム用のヴィンテージレンズが用いられ、ローマの午後の光や石畳、夜の静けさなどが印象的に描かれている。

吉本ばなな「最後の最後まで美しい魔法がかかっていた」オピニオンコメントが到着!

今回の本編映像解禁にあわせて、各分野で活動する4名から作品へのコメントが寄せられた。

吉本ばなな(小説家)

吉本ばななは、イザベル・コイシェ監督の描く人物について、映画を観るたびに愛しい友人が増えていくようだと評価。

『ムクドリと人生とレモンパスタ』についても、切実でリアルな描写を称賛し、次のようにコメントしている。

磯野真穂(医療人類学者)

『急に具合が悪くなる』の共著者としても知られる磯野真穂は、人生の中で正解かどうか分からないまま選択を迫られることや、愛する人との別れについて言及。

物語に登場するボウルと食事の描写にも触れ、人生の楽しさや苦しさ、不確かさを受け入れることの美しさを語っている。

そして、映画を観終わった後、何を食べたいと思うのかを観客に問いかけている。

平松洋子(作家・エッセイスト)

平松洋子は、マルタが過ごす時間と、食べ物を盛り付ける器を人生の選択に重ね合わせてコメント。

喪失の痛みに打ちのめされても、人間には再び新たな色彩を見いだす可能性があることを、本作から感じ取ったという。

SYO(物書き)

SYOは、本作の構成と人物描写を評価し、次のようにコメントしている。

その誠実な表現こそが、本作を好きだと言える理由だと語っている。

『死ぬまでにしたい10のこと』イザベル・コイシェ監督が描く新たな人生の物語

本作を監督するイザベル・コイシェは、『死ぬまでにしたい10のこと』『マイ・ブックショップ』などで知られる映画監督。

本作でも、人間の孤独や喪失、再生というテーマを丁寧に描いている。

主人公マルタを演じるのは、イタリア映画界を代表する俳優アルバ・ロルヴァケル。

繊細な表情や沈黙による演技を通じて、突然の別れを経験した女性の心情を表現する。

また、エリオ・ジェルマーノがアントニオ役で共演。

2人の間に訪れた静かな別れが、物語に深みを与えている。

共同脚本はエンリコ・アウデニーノ、撮影はグイド・ミケロッティ、音楽はアルフォンソ・デ・ヴィラジョンガが担当する。

映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』11月13日より全国公開!

『ムクドリと人生とレモンパスタ』は、2026年11月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、UPLINK吉祥寺ほか全国で公開される。

上映時間は122分。

人との別れに直面した女性が、食事や音楽、日常のささやかな出来事を通して、自分自身の人生を取り戻していく物語が描かれる。

映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』作品情報

タイトル:ムクドリと人生とレモンパスタ

原題:Tre ciotole

日本公開日:2026年11月13日(金)

公開劇場:ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、UPLINK吉祥寺ほか全国

製作年:2025年

製作国:イタリア・スペイン

上映時間:122分

言語:イタリア語

画面サイズ:スタンダード

監督・脚本:イザベル・コイシェ

共同脚本:エンリコ・アウデニーノ

原作:ミケーラ・ムルジャ『Tre Ciotole 3つのボウル 危機の1年のための儀式』

撮影:グイド・ミケロッティ

編集:ジョルディ・アザテギ

音楽:アルフォンソ・デ・ヴィラジョンガ

出演:アルバ・ロルヴァケル、エリオ・ジェルマーノ、シルヴィア・ダミーコ、ガラテア・ベルージ、フランチェスコ・カリル、サリタ・チョウドリー

日本語字幕:関口英子

後援:イタリア大使館

特別協力:イタリア文化会館、インスティトゥト・セルバンテス東京

配給:チャイルド・フィルム

公式サイト:https://child-film.com/films/treciotole

本編映像:https://youtu.be/LSuhKSIbdKE

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