公開記念舞台挨拶
日時:9月26日(土)
場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズSC7
登壇:吉岡里帆、奈緒、𠮷野竜平監督
MC:伊藤さとり

吉岡は、「こうして無事に公開初日を迎えられたことを、とてもうれしく思っています。皆さんがこの作品をどのように受け止めてくださったのか、今はその感想が何より気になっています」と心境を語った。

奈緒は「少しずつ秋らしさを感じられ、さまざまな楽しみが増えていくこの時期に、数ある選択肢の中から本作を観るために足を運んでくださったことが、本当にうれしいです」と感謝を伝えた。

𠮷野監督は「作品を良くするために役者さんの皆さんがアイデアを出して真っ直ぐ丁寧に試行錯誤して完成した映画です」などと挨拶した。

周囲の反響について吉岡は「映画好きな友達が長文の感想を送って来てくれるのが印象的で、作品を凄く深く観てくれているのが一番嬉しかった」としみじみ。上映後の観客を前にしての登壇という事もあり「皆さんの感想を聞きたい!この後カフェ行きませんか?という気持ちです」と笑いを誘った。奈緒は「まだ感想を拝見できていないので、今日この後に皆さんの感想をエゴサーチさせて頂きます。どうぞお手柔らかに、でも正直なことを書いていただけたら嬉しいです」とエゴサを予告。𠮷野監督はエゴサ済との事で「役者さんが良かったというのが今回特に多いリアクションで嬉しい」と喜んだ。

この日の舞台挨拶には参加できなかった北村匠海からは、現場を振り返るメッセージが寄せられた。「キャスト同士で何度も意見を交わしながら、さまざまなことを試すことができました。みんなが作品をより良いものにしようと取り組んでいて、リハーサルから本番までずっと楽しい現場でした」とコメント。

劇中で北村が凶悪な人物を演じていることを受け、吉岡は「北村さんは本当はすごくいい人なんです」とフォローし、会場を和ませた。

また、作品の印象的な場面として、奈緒は吉岡が北村を殴るシーンに言及。撮影中のアドリブから生まれた場面だといい、「これまで誰かを叩いたことのない人が、抱えていた思いを一気にぶつける一撃。その瞬間に生まれたものが、奇跡のように感じました」と絶賛した。

𠮷野監督によると、もともとの脚本には殴る描写はなく、「吉岡さんから『一発くらい殴ってもいいですか?』と聞かれて、『いいですよ』と答えたんです。そうしたら2、3発いっていて。思った以上にいくんだなと驚きました」とエピソードを披露。

これに吉岡は、「あの場面では、奈緒さんが演じる薫の怒りが自分の中にも入り込んできた感覚があって。絶対に許さない、という気持ちになっていました」と振り返り、役の感情をそのままぶつけたシーンだったことを明かした。

イベントでは、劇中に小鳥が登場することにちなみ、究極の二択から答えを選ぶ「極限の決断クエスチョン」を実施。「動物と会話できる能力」と「植物と会話できる能力」のどちらを選ぶかという問いに、吉岡は「動物と話せる」を選択した。

吉岡は、「植物がすごく好きで、家でもたくさん育てています。今でもなんとなく、植物が何を求めているのかは分かる気がするので」と説明。すでに植物との間である程度の意思疎通ができていることを明かした。

一方、「植物と話せる」を選んだ奈緒は、「私も植物を育てているんですが、どのくらい水が欲しいのかまでは、まだ分からなくて」とコメント。「『喉が渇いた』とか『もう少し日光に当たりたい』と伝えてくれたら、そこから少しずつ分かるようになるのかなと思います」と、植物の声を直接聞いてみたいという思いを語った。

続いて行われたのは、共演者が撮影現場での素顔を明かす“タレコミ企画”。ファーストサマーウイカからは、「吉岡さんは幅広いことを知っていて、自分の考えを言葉にするのも上手なので、お話ししているとすごく楽しくて、癒やされました。奈緒さんはとにかく明るくて、演じている役とのギャップが一番大きかったです」とのメッセージが寄せられた。

これを受け、吉岡は「私もウイカさんとお話しするのが本当に楽しかったです。しかも、ウイカさんは一人で二人分くらいお話ししてくださるので、一度に二倍楽しめるような感覚でした」と笑顔。撮影中もたくさんの楽しい話をしてもらったことに感謝を伝えた。

奈緒も「現場で一番元気だったのは、間違いなくウイカさんです」と振り返り、「おうちの中にウイカさんの声がずっと響いているくらいでした」とコメント。共演者との和やかで活気ある撮影現場の様子を明かした。

佐月絵美からは、撮影中の吉岡と奈緒について「お二人がマーモットの動画を一緒に見ながら、『見て、かわいいでしょ!』と楽しそうに過ごしていたのが印象に残っています」とのエピソードが寄せられた。

この証言を受け、吉岡は劇中のアクションシーンを振り返り、「あの場面は、格好よく見せるのではなく、もみくちゃになってきれいに決まらない方がいいという演出だったんです。撮影中に『マーモット同士の喧嘩みたいになってきたね』と話した記憶があります」と説明。

奈緒も「そのシーンを撮っている間、頭の中でずっとマーモットの喧嘩が浮かんでいたんです。どうしても吉岡さんと共有したくなって、撮影が終わったあとに『この動画を見てもらってもいいですか?』と声をかけました」と当時の様子を回想した。さらに「そのあと、監督にもマーモットが喧嘩している動画を送りました」と明かすと、登壇者たちは撮影時の思い出を懐かしみながら、笑顔で語り合った。

風吹ジュンからは、2人の人柄に触れたコメントも寄せられた。「里帆さんは誰に対しても気さくで優しく接していて、奈緒ちゃんは礼儀正しく、謙虚で温かい人。以前共演した『シャドウワーク』の現場で久しぶりに会った際には、髪を思い切って短くしていたので、最初は誰なのか分からないほどでした」と紹介。

役作りのための髪型変更を自ら提案したという奈緒は、「あの髪型は撮影初日まで誰にも見せていませんでした。監督にも『初日に髪を切って行きます』とだけ伝えていました」と明かした。

これを聞いた𠮷野監督は、「ほかのお仕事に影響が出ないのかと心配になりましたし、実際に見たらコボちゃんのような髪型になっていて驚きました」と当時の印象を語り、役のために大胆なイメージチェンジを決断した奈緒の姿勢に感嘆の声を寄せた。

締めくくりに𠮷野監督は、「DV被害を受けた方々が身を寄せるシェルターについて、少しでも知りたいと思っていただけたらうれしいです。映画をきっかけに社会への関心が広がることで、エンターテインメントと社会がより良い形でつながっていくのではないかと思います」と作品を通じた関心の広がりに期待を寄せた。

奈緒は「DV被害は、決して遠い世界の話ではなく、現実の社会で起きていることです。そうした被害に苦しむ方々の痛みに思いを寄せながらも、映画館という場所では、観る方が安心して作品と向き合える時間になってほしいと思っています」とコメント。続けて「この映画を観た皆さんが、少しでも希望を感じた状態で、それぞれの日常へ戻っていけたらという思いを込めて、私たちも作品に向き合ってきました。その思いが少しでも届いていたら、本当にうれしいです」と作品に込めた願いを語った。

吉岡も「観てくださった方の心が、ほんの少しでも動いてくれたなら、それだけで十分うれしいです」と笑顔を見せ、「皆さんがどんなふうに受け止めてくださったのかも気になっているので、SNSなどでぜひ感想を届けてもらえたらうれしいです」と呼びかけた。

映画『シャドウワーク』ティザーポスター (C)2026「シャドウワーク」製作委員会
吉岡里帆 奈緒
美保純 酒井若菜 ファーストサマーウイカ 佐月絵美
北村匠海 原嘉孝(timelesz)
吉岡睦雄 堀家一希 清水尚弥 近藤芳正 井上 肇 小川菜摘
風吹ジュン監督 脚本 𠮷野竜平
原作 佐野広実『シャドウワーク』(講談社文庫)
主題歌 「tiny end」haruka nakamura(vo.Meadow)
映像制作を依頼

製作:「シャドウワーク」製作委員会 制作プロダクション:トリックスターエンターテインメント 配給:ショウゲート
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本 映画製作支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
©佐野広実/講談社 Ⓒ2026「シャドウワーク」製作委員会

公式Instagram:@shadowwork_jp