映画

『カーテンコールの灯』

『セイント・フランシス』のケリー・オサリヴァン、アレックス・トンプソンが共同監督を務め、世界で高く評価された最新作『カーテンコールの灯』が6月27日(金)より公開。このたびヒグチユウコ描きおろしイラスト&識者コメント&主人公の運命が大きく動き出すシーンの本編映像が解禁された。

ある悲しい出来事を経験しバラバラになりかけている親子3人の家族が、希望のありかを探し求めていく軌跡を、誰もが知る「ロミオとジュリエット」のストーリー展開に重ね合わせ、現実と虚構、実生活と演劇をリンクさせ斬新に描き、インディペンデント映画ならではのあたたかさと誠実さに満ちた本作。『セイント・フランシス』のケリー・オサリヴァン(主演・脚本)とパートナーのアレックス・トンプソン(監督)が、共同監督として再タッグを組んだ。

今回解禁された本編映像は、主人公のダンが見知らぬ女性リタから地元のアマチュア劇団に誘われるシーン。悲しみと怒りのやりばを失い、心を閉ざしたダンはこの後、どうやって演劇の世界にのめり込んでいくのだろうか…。

今回、一足先に作品を鑑賞した画家のヒグチユウコによる描き下ろしイラストと識者からのコメントが到着した。イラスト、コメント一覧・全文は以下のとおり。

著名人コメント ※敬称略・順不同

★ヒグチユウコ/画家
すぎてしまったことは後戻りはできないが
もう一度見つめ直すことはできるはず。

ふたつのロミオとジュリエットのものがたり。

★北村紗衣/シェイクスピア研究者
『ロミオとジュリエット』は何歳になっても違う形で味わえる芝居です。ロミオとジュリエットの出会いは悲しく終わりましたが、この映画の登場人物たちと『ロミオとジュリエット』の出会いの先には幸せがありました。

★高萩宏/世田谷パブリックシアター(世田谷文化生活情報センター)館長
「自分じゃない別人になりたいと思っている気がしたの」と劇の練習に誘われるシーンに、ドキッとしました。「ロミオとジュリエット」とのこういう出逢い方があるなんて、思ってもみなかった!

★北村紗衣/シェイクスピア研究者

『ロミオとジュリエット』は何歳になっても違う形で味わえる芝居です。ロミオとジュリエットの出会いは悲しく終わりましたが、この映画の登場人物たちと『ロミオとジュリエット』の出会いの先には幸せがありました。

★高萩宏/世田谷パブリックシアター(世田谷文化生活情報センター)館長
「自分じゃない別人になりたいと思っている気がしたの」と劇の練習に誘われるシーンに、ドキッとしました。「ロミオとジュリエット」とのこういう出逢い方があるなんて、思ってもみなかった!

★岡田利規/演劇作家・小説家・チェルフィッチュ主宰
演技というのはそれ単体でみてももちろんおもしろいけど、ある人の生きている現実とその人のする演技とか並べ置かれ両者が響き合うさまを見るのはもっとおもしろい。それをこの映画は見せてくれる。俳優たちの演技はこの映画のそのコンセプトを実によく成り立たせている。

★ミヤザキタケル/映画アドバイザー
今いる環境、今ある状況だけが全てじゃない。見落としているだけで、変化の兆しや救いの手は差し伸べられているもの。耐え難い喪失感に苛まれていた主人公が演劇と出会い、新たなコミュニティに身を置く中で変化していく姿は、視野を広げることの大切さ、絶望を退ける勇気を示してくれる。心の余裕がない時にこそ観て欲しい、人生の道しるべたり得る感動作。

作品情報

カーテンコールの灯
2025年6月27日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下他全国公開

監督:ケリー・オサリヴァン、アレックス・トンプソン(『セイント・フランシス』) 脚本:ケリー・オサリヴァン 出演:キース・カプフェラー(『ダークナイト』)、キャサリン・マレン・カプフェラー 、タラ・マレン(『コンテイジョン』)、ドリー・デ・レオン(『逆転のトライアングル』)

2024/アメリカ/115分/英語/5.1ch/カラー/原題:Ghostlight /日本語字幕:小坂 志保

配給:AMGエンタテインメント PG-12

©2024, Ghostlight LLC.

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