この度、岨手由貴子監督がメガホンを取り、岸井ゆきのを主演に迎えた川上未映子による同名小説の映画化『すべて真夜中の恋人たち』が、2026年秋に全国公開となります。

すべて真夜中の恋人たちPhoto: Kazuko WAKAYAMA

現地時間5月17日にカンヌ国際映画祭にて、ワールドプレミアを迎え、翌18日には主人公・冬子を演じた岸井ゆきの、三束役の浅野忠信、岨手由貴子監督がレッドカーペットに登場。
レッドカーペット登場前には、「上映は昨日終わってホッとしたところなので、チームの皆さんと楽しんで歩きたいと思います(岸井)」、「どれくらいの人がいるのか想像がついていないですが、華やかな場所に連れてきてもらえて、レッドカーペットを歩けるのがとても嬉しいです(浅野)」とそれぞれ昨日の公式上映時とは異なり、リラックスした表情を見せていた。

いざイベントが始まると、この日は午後から小雨が降り続くあいにくの天気だったが、開始直前におさまり、空には大きな虹がかかった。
絶好のレッドカーペット日和の中で、岸井は前日のスタイリッシュなパンツスーツ姿から一転、一輪の花のようなルイ・ヴィトンのピンクのドレスとジュエリーをまとい、可憐な姿で登場。

Photo: Kazuko WAKAYAMA
その華やかな佇まいに、会場からはひときわ大きな歓声があがった。カンヌ常連の浅野もルイ・ヴィトンのタキシードをスマートに着こなし、各国メディアの呼びかけに柔らかい笑顔で応じ、国際的な俳優としての存在感を示した。岨手監督も、アルマーニの煌びやかなドレスを身にまといショーメのジュエリーを輝かせ、喜びがにじむ晴れやかな表情でレッドカーペットを歩んだ。三人は時折言葉を交わしながら歩みを進め、作品のチームワークの良さを感じさせた。

本作が選出された「ある視点」部門は、作家性の際立つ作品が集うカンヌ映画祭の重要部門のひとつ。ワールドプレミア上映後には、「岸井ゆきのの一挙手一投足、その躊躇い。すべてが誠実でリアル。岨手由貴子は現代日本映画における最も注目すべき新鋭の一人としての地位を確立した(CINEPHILE SOCIETY)」、「岸井ゆきのと浅野忠信の魅力的な共演が光る。森田望智の特異な存在感は隠れたMVPだ(SCREENDAILY)」、「これは単なる男女の恋愛劇ではなく、“自分自身”との切実な愛の物語だ。圧倒的な独創性を備えた傑作!(LOUD AND CLEAR)」などと海外メディアから好意的な反応が寄せられており、部門賞における評価に期待が高まる。
本作が出品されている、「ある視点」部門の授賞式は現地時間5月22日(金)20時頃に行われる予定。

原作は、2008年「乳と卵」で芥川賞、2019年「夏物語」で毎日出版文化賞を受賞した川上未映子による初の恋愛小説「すべて真夜中の恋人たち」(講談社文庫)。2011年の発行以来、国内累計40万部を突破して国内で話題となった後、全米批評家協会賞小説部門に日本人初ノミネート、米「TIME」誌の〈2022年の必読書100冊〉にも選出されるなど、海外でも人気を博している。人との関わりを拒み孤独に生きてきたフリーの校閲者・入江冬子ふゆこが主人公。
ひょんなことから年上の物理教師・三束みつつかと出会い、交流を深めていく中で、自らの孤独や感情と向き合っていく恋愛物語となっている。川上にとって初となる長編小説の映像化作品の監督・脚本を担ったのは『あのこは貴族』以来約5年ぶりの長編映画となる岨手由貴子。主人公・冬子役は岸井ゆきの、三束役は浅野忠信が務め、その他には森田望智、深川麻衣、塩野瑛久ら実力派俳優が名を連ねる。さらに松坂桃李が語り役として声のみの出演を果たし、物語に奥行きを与えている。現在開催されている第79回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品され、海外からも注目を集める話題作。現代人が抱えるリアルな孤独感やそれでも人と向き合うことの幸せや尊さをまっすぐに描いた繊細な人間ドラマを内包しながら、すべての人々を優しい光で包み込む究極の恋愛映画が誕生した。

『すべて真夜中の恋人たち』
岸井ゆきの主演『すべて真夜中の恋人たち』 松坂桃李が“語り役”として声のみ参加Ⓒ2026『すべて真夜中の恋人たち』製作委員会

岸井ゆきの 浅野忠信
森田望智 深川麻衣 塩野瑛久
中村優子 長井短 祷キララ 中井友望 林裕太
語り:松坂桃李
監督・脚本:岨手由貴子 原作:川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」(講談社文庫)
製作:『すべて真夜中の恋人たち』製作委員会
製作幹事・配給:ビターズ・エンド 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
©2026『すべて真夜中の恋人たち』製作委員会