映画

『この夏の星を見る』3都市同時完成披露試写会

日時:2025年6月22日(日)
場所:T・ジョイ PRINCE 品川
登壇:桜田ひより、黒川想矢、星乃あんな、山元環監督

『この夏の星を見る』は、直木賞作家・辻村深月氏による同名小説を原作に、山元環監督が商業映画デビュー作として手がけ、脚本は森野マッシュ氏が担当した作品です。物語はコロナ禍を背景に、2020年に登校や部活動の制限、そして緊急事態宣言などに直面し、大人以上に複雑な思いを抱えた中高生たちの青春を描いています。

主演の桜田ひよりは、茨城県立砂浦第三高校の2年生・溪本亜紗役を務めました。東京で行われたイベントには、桜田のほか、東京パートに出演した黒川想矢と星乃あんなが登壇しました。劇中で桜田演じる亜紗がオンラインで各地と繋がる場面を再現するかのように、茨城・土浦には同校に通う飯塚凛久役の水沢林太郎と河村花、長崎・五島列島には学生・佐々野円華役の中野有紗と早瀬憩が登壇し、それぞれの会場と東京会場を中継で結びました。

桜田ひより

主演・溪本亜紗役を務めた桜田は、「溪本亜紗を演じさせていただきました桜田ひよりです。今日は短い時間ですが、よろしくお願い致します」と挨拶し、現在の心境について「ついにこの日が来たかというワクワクした気持ちと、私たちは昨年の夏に力を合わせて素晴らしい作品を作り上げたので、ここからさらに盛り上げていけたら嬉しいです」とコメントしました。

黒川想矢

黒川は、脚本を読んだ当時の印象について「とても懐かしい気持ちになりました。コロナ禍があったからこそ出会えた人たちのことが自然と頭に浮かんできました」と振り返りました。

また、完成した映画を観て感じたことについては「この作品から大きな勇気をもらいました」と語り、特に印象に残ったシーンとして「本編の中で望遠鏡を覗いて星を探す“スターキャッチ”の場面があるのですが、僕にはその姿が、まるで祈っているように見えたんです。星にピントを合わせようとする様子が、先の見えない挑戦に向き合う姿と重なって感じられて、そうした挑戦にも前向きに向き合っていくことの大切さを、この映画から教えてもらいました」と語りました。

星乃あんな

星乃は、脚本を読んだときの印象について「コロナ禍の当時、私は小学六年生くらいでした。そのため、自粛期間のことや修学旅行が中止になった時のつらい記憶が次々と思い出されました」と語りました。

さらに、「完成した映画を観ると、脚本で読んだとき以上に、そのときの思い出がより鮮明に蘇ってきました。映像の迫力も印象的で、とても圧倒されました」と振り返りました。

そして、「これまでは“コロナ”と聞くと、ただつらかった、苦しかったという印象しかありませんでしたが、この映画を観た後は、『あのような時期があったことにも意味があったのかもしれない』と思えるようになりました」と、作品を通じて自身の気持ちに変化があったことを明かしました。

スクリーンに土浦と五島の様子が映し出されると、桜田は「映ってきました! こんにちは。すごい! 見えてます。いかがでしょうか?」と明るく呼びかけました。土浦会場からは水沢が「思いのほか静かに始まりましたが、高校生の方々から、俳優の皆さんの演技と映像に引き込まれて感動したという真っ直ぐな感想をいただきました。撮影に参加された方や、市長もお越しいただいています」と報告。五島会場の中野は「たくさんの方にご来場いただき、とても嬉しいです」と話し、早瀬も「皆さんが温かく迎えてくださって、地元に帰ってきたような気持ちになりました」と笑顔で語りました。

水沢林太郎と河村花
中野有紗と早瀬憩

また桜田は、劇中で描かれる、自作の天体望遠鏡を使って星をどれだけ多く見つけられるかを競う「スターキャッチコンテスト」にちなみ、原作者の辻村氏が取材を行った茨城県立土浦第三高校の天文部の部室を実際に使って撮影に臨んだことにも触れました。「モデルとなった高校での撮影は初めての経験でした。なかなか得られない貴重な機会で、学校の皆さまや生徒の方々にエキストラとしてご協力いただき、本当にありがたかったです。普段から使われている教室には人の温もりがあり、実際に生活している方々の気配に囲まれての演技は、より引き締まった気持ちで取り組むことができました」と感謝の気持ちを述べました。

イベントの最後には、生配信中のカメラに向かって「やっほ~! こちらはとてもお日柄が良いです」と、各地の会場に笑顔で呼びかけ、温かな交流の様子を見せていました。

最後に桜田は、本作について「この作品は、コロナ禍の時期に学生生活を送っていた皆さんはもちろん、その姿を見守ってきた親世代や教職員の方々にも、心に響く内容になっているのではないかと思います」と語りました。

続けて、「人生には誰しも、乗り越えなければならない壁や試練があると思います。今回のコロナ禍で、それがより浮き彫りになっただけで、実は多くの人の心の中に同じような思いが眠っているのではないでしょうか。ほんのひとつのアイデアや言葉で、人の運命や気持ちは大きく変わることがある。そんなことをこの作品は伝えてくれているように思います」と作品への想いを述べました。

さらに、「この映画は、観てくださる方の背中をそっと押してくれるような力を持った作品になっています。公開まであと少しですが、皆さんと一緒に盛り上げていけたら嬉しいです。本日はありがとうございました」と感謝の気持ちを込めて締めくくりました。

7月4日(金)全国公開!!

出演:桜田ひより
水沢林太郎 黒川想矢 中野有紗 早瀬憩 星乃あんな
河村花 和田庵 萩原護 秋谷郁甫 増井湖々 安達木乃 蒼井旬
中原果南 工藤遥 小林涼子 上川周作 朝倉あき 堀田茜 近藤芳正
岡部たかし

原作:辻村深月「この夏の星を見る」(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:山元環
脚本:森野マッシュ
音楽:haruka nakamura
企画:FLARE CREATORS
総合プロデューサー:松井俊之(FLARE CREATORS)
プロデューサー:島田薫(東映)
配給:東映
©2025「この夏の星を見る」製作委員会
公式サイト:https://www.konohoshi-movie.jp/
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