「第50回報知映画賞」助演女優賞を森田望智が受賞
映画『ナイトフラワー』に出演した俳優の森田望智が『第50回報知映画賞』で助演女優賞を受賞し、15日に都内で行われた表彰式に登壇した。
森田は、「このような素晴らしい賞をいただけて、とても嬉しく、光栄に思っています。光石さんもお越しいただき、ありがとうございます。映画では途中でお金を持ち逃げする役だったため、最後まで一緒にいられませんでしたが、今日はこうして一緒に過ごせて嬉しいです」と笑顔で語り、会場は温かい笑いに包まれました。
森田は、「映画として賞をいただくのは初めてで、最初に受賞したのは6年前の『全裸監督』での新人賞です。どちらの作品も内田監督の作品で、内田監督との出会いは、私がオーディションに落ち続けていた頃で、仕事が全くなかった時期に『全裸監督』のオーディションで私を見つけてくださり、私を日陰から少しでも日の当たる場所に引き上げてくれた最初の監督です」と振り返りました。
続けて、内田監督から受けた言葉についても触れ、「その時に言われたのは、『君は技術的にすごく上手なタイプではないから、うまくやることは諦めなさい。大事なのは全て内面で、全て感情だ』というものでした。うまくなくても大丈夫だと言っていただき、一生懸命その役の気持ちを考え、理解しようとする気持ちを忘れずにやってきました。もちろん反省点もありますし、もっとこうした方が良かったなと思うこともたくさんありますが、役と向き合って少しでも魂を宿せたのではないかと感じています。その点についてお話しいただけたことに本当に感謝しています」としみじみと語りました。
そして「今日は北川景子さんと一緒に『報知映画賞』の舞台に立てたことを非常に嬉しく、誇りに思っています。これからもさらに成長して、素敵な俳優になれるように頑張りますので、引き続きよろしくお願いします」と決意を新たにしました。

なお、森田が出演した『ナイトフラワー』は、トランスジェンダーの主人公と少女の絆を描き、話題となった『ミッドナイトスワン』(2020年)で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督の最新作です。物語は、借金取りに追われて東京に逃げた母親が、2人の子どもの夢をかなえるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へと足を踏み入れていくというヒューマン・サスペンスです。
■受賞一覧
作品賞・邦画部門:『国宝』
作品賞・海外部門:『エミリア・ペレス』
アニメ作品賞 :『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
主演男優賞:吉沢亮(『国宝』の演技に対して)
主演女優賞:北川景子(『ナイトフラワー』の演技に対して)
助演男優賞: 佐藤二朗(『爆弾』の演技に対して)
助演女優賞:森田望智(『ナイトフラワー』の演技に対して)
監督賞: 李相日監督(『国宝』の演出に対して)
新人賞:松谷鷹也(『栄光のバックホーム』の演技に対して)
BS10プレミアム賞:『国宝』







