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「第4回日本ホラー映画大賞」選考委員発表&メッセージコメント到着、キービジュアル解禁

2026年も令和の新しいホラー映像作家の発掘、支援を目指すフィルムコンペティション、第4回「日本ホラー映画大賞」が開催される。このたび選考委員が発表され、メッセージコメントも到着した。

【写真を見る】思わずゾッ!第4回日本ホラー映画大賞のキービジュアル
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本映画大賞は、ホラージャンルの先駆者企業KADOKAWAと運営委員会パートナーが新たな時代のホラー作家の発掘、支援を目的に実施。大賞受賞者には応募作品のリメイク版、または完全オリジナル新作映画の監督を担っていただき、2027年以降の劇場公開を目指す。今回の作品の募集は2026年の2月からを予定している。過去3回の開催では、“ホラー”ジャンルに絞った一般公募のフィルムコンペティションが日本唯一の取り組みとして、大きな注目を集めた。第1回大賞受賞作品、『みなに幸あれ』(23)は、主演に古川琴音を迎えて長編化、2024年1月に全国公開され、公開初日から満席が続出。商業デビューを果たした下津優太監督は「Jホラーの歴史を塗り替えた」と国内外で大きなインパクトを残し称賛された。長編2作目となる『NEW GROUP』は山田杏奈を主演に迎え2026年に全国公開になることが発表されている。『NEW GROUP』は続々と各国の国際映画祭に招待され、カナダ・モントリオールの「第29回ファンタジア国際映画祭」では北米プレミア・コンペティション部門(Cheval Noir Competition)に出品され、審査員特別賞を受賞。“組体操”を題材にした作品は、海外で大きな話題と大きな笑いを巻き起こした。下津監督も各国の国際映画祭に招待されており、映画祭を飛び回る日々が続いている。そして、第2回で大賞を受賞した近藤亮太監督は、商業デビュー作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』が今年2025年1月に公開されたが、大きな期待を集めた。公開初日から全国各地で満席の上映回が続出、「これぞJホラー!」との声が相次ぎ、長編デビュー作にしてスマッシュヒットさせるなど、日本のホラー界には欠かせない存在に。その後も続々と監督オファーが続いており2作目に向けて大きな注目を集めている。さらに第3回で大賞を受賞した片桐絵梨子監督は、いままさに劇場公開へ向けて鋭意制作中である。

このたび、第4回の選考委員が決定した。今回の選考委員は前回に引き続き、選考委員長が清水崇監督、選考委員にコメディアンのゆりやんレトリィバァ、俳優の堀未央奈、映像クリエイター&監督&声優のFROGMAN、Base Ball Bearの小出祐介、映画ジャーナリストの宇野維正という各界のホラーマスターが集った。

ゆりやんレトリィバァは2026年2月に初監督作品となる『禍禍女』が2026年2月6日(金)の公開が控え、国際映画祭でも賞を受賞するなど熱い視線が寄せられている。これにより一層多様な観点からの作品選考が期待され、新しい才能発掘の場をさらに充実させるべく取り組んでいく。

また、選考委員特別賞、運営委員会各賞受賞者にはそれぞれ賞金が用意され、大賞、各賞に選考された作品は劇場公開や配信展開を予定。KADOKAWAには角川ホラー文庫と連動し、数々のホラー映画をヒットさせてきた歴史があり、そのなかで『リング』(98)は後のJホラー・ムーブメントの火付け役として、一大ブームを巻き起こした。そしていま、まだ誰も見たことのない未知の“恐怖”を創出し、日本にとどまらず世界市場で活躍するような才能を発見するべく、本年も「日本ホラー映画大賞」を開催する。

第4回でも、さらに時代を切り拓く斬新なアイデアを持った才能が台頭することを願い、大きな期待を持って取り組んでいくとのこと。今後の続報にも注目したい!

<選考委員コメント>

●清⽔崇(映画監督、選考委員⻑)

「とうとう4回を迎えるホラー大賞!これも小林プロデューサーはじめ、ホラー愛あふれる選考委員の皆さんや委員会の支援者各位、そしてなによりも作品を制作し応募してくれる作り手と出演者みなさまのおかげです。本当にありがとうございます!怖いとはなんなのか?そしてなぜ我々はあえてソレを追い求めるのか?地球上で“自ら恐怖を欲する生き物”は、おそらく人間だけだろう…という事象自体が恐ろしい気さえしてくる。便利さで発達しているはずのSNSで、心の闇はむき出しになり、昔にも増して傷つけ合い、焦燥感に駆られている我々は本当に“平和”など求めているのだろうか?進化できているのだろうか?そんな時代に即してマインド的な恐怖を描いた応募作品が増えてきている。それはいいことなのか?と、ホラー作品への問い(おそらく答えは存在しない)も続いていく………。

クオリティが上がり、やたらと鑑賞眼(映画偏差値?)を求められる作品も増えてきているが…一発入魂!シンプルでわかりやすく、誰にも響くホラー作品も楽しみにしています!大賞(長編商業デビュー)を狙いすますばかりが日本ホラー大賞の目的や醍醐味ではありません。友人や家族と楽しみながらスマホで気軽に作ってみた、一人コソコソ作ってみた…そんな想いや姿勢がうれしいし、トンデモナイ発想や力作が発掘されるかもしれません!みなさん、よろしくお願いいたします」

●ゆりやんレトリィバァ(コメディアン)

「ホラー映画大賞の選考委員に選んでいただき本当にありがとうございます。ホラー映画が大好きなので、第2回から参加させていただき、とても幸せで、身の引き締まる思いです。とても緊張しています!毎回、みなさまの作品を観させていただいて、エネルギーや活力をいただいております。そして、怖くてトイレに行けなくて、前回の日本ホラー映画大賞の日からトイレに行っておりません。感謝とリスペクトを胸に、映画を観させていただきます!よろしくお願いいたします!今年はトイレにいけますように」

●FROGMAN(映像クリエイター、監督、声優)

「AIの登場で、映像表現が誰にでも開かれたいま、真に問われるのは『なにが恐怖なのか』という命題。心に渦巻く、暗く湿った臓物のような”恐怖”を引きずり出し、画面にさらせるのは人間の仕業。観客の無意識を揺さぶり、思わず目をそむけたくなるような『現代の恐怖の真髄』に出会えることを期待しています」

●堀未央奈(俳優)

「日本ホラー映画大賞の選考委員を記念すべき1回目からずっとこうしてさせていただけることをまずは大変うれしく思います。幼いころから様々なホラーを観てはそのエンタメ性と新鮮さに惹かれていました。自分の予測範囲内の出来事の繰り返しで毎日を過ごすことが多いなか、私にとってホラーとは生活に新しい視点と価値観を与えてくれる存在です。今回もオリジナリティあふれるすばらしい作品に出会えることを心より楽しみにしています」

●⼩出祐介(Base Base Bear)

「2025年はすばらしい邦画作品自体が多く、ホラー映画シーンも盛り上がっていたと思う。この流れに続いていけるような新たな作品との出会いを楽しみにしています」

●宇野維正 (映画ジャーナリスト)

「4年前に第1回ホラー映画大賞を開催した時には考えられなかったほどの、現在の日本国内のホラー・ブーム。当然、そのなかで映画の果たす役割は大きく、その方向性を示す上でますますこの賞の価値と責任は増していると思います。日本だけでなく世界中を震撼させるような、本当に『バカみたいに怖い作品』をお待ちしてます」

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