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「第34回日本映画批評家大賞授賞式」新人監督賞に山中瑶子監督が受賞

河合優実が主演を務めた映画『ナミビアの砂漠』で、監督を務めた山中瑶子が新人監督賞を受賞した。本作は、何に対しても情熱を持てずに葛藤する21歳の女性・カナの姿を描いた作品で、そのリアルな人物像が注目を集めた。

山中監督は、カナというキャラクターについて「現実には存在するけれど、映画の主人公としてはあまり見かけないタイプ」と述べ、等身大の若者を描くことに意識を向けたことを明かした。また、今後の活動については「自分でもどのような作品を作っていくのか、まだわかりませんが、自分のペースで取り組んでいきたい」と話し、自然体の姿勢を見せた。

■『第33回日本映画批評家大賞』結果
・作品賞:『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(呉美保監督)
・監督賞:入江悠監督『あんのこと』
・主演男優賞:吉沢亮『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
・主演女優賞:河合優実『あんのこと』
・助演男優賞:綾野剛『まる』、森優作『ミッシング』
・助演女優賞:忍足亜希子『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
・ドキュメンタリー賞:『大きな家』(竹林亮監督)
・アニメーション作品賞:『ルックバック』(押山清高監督)
・新人監督賞:山中瑶子監督『ナミビアの砂漠』
・新人男優賞(南俊子賞):齋藤潤『カラオケ行こ!』、本山力『十一人の賊軍』
・新人女優賞(小森和子賞):長澤樹『愛のゆくえ』
・脚本賞:甲斐さやか『徒花 -ADABANA-』
・編集賞(浦岡敬一賞):田端華子『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
・松永文庫賞(特別賞):東映剣会
・ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):根岸季衣『サユリ』
・ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):草笛光子『九十歳。何がめでたい』

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